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恋の邪魔になる者を殺害しようとする画家の行動を描く、監督ピーター・ゴッドフリー、主演ハンフリー・ボガート、バーバラ・スタンウィック、アレクシス・スミス他共演のフィルム・ノワール。 |
・ハンフリー・ボガート / Humphrey Bogart / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督：ピーター・ゴッドフリー
製作：マーク・ヘリンジャー
製作総指揮：ジャック・Ｌ・ワーナー
原作：マーティン・ヴェール”The Two Mrs. Carrolls”（戯曲）
脚本：トーマス・ジョブ
撮影：ペヴァレル・マーレイ
編集：フレデリック・リチャーズ
音楽：フランツ・ワックスマン
出演
ジェフリー・キャロル：ハンフリー・ボガート
サリー・モートン・キャロル：バーバラ・スタンウィック
セシリー・レイサム：アレクシス・スミス
レイサム夫人：イソベル・エルソム
タートル医師：ナイジェル・ブルース
チャールズ“ペニー”ペニントン：パトリック・オムーア
ベアトリス”ビー”キャロル：アン・カーター
クリスティーン：アニタ・シャープ＝ボルスター
ホレス・ブラグドン：バリー・バーナード
マクレガー：コリン・キャンベル（クレジットなし）
競馬場で馬の予想をする男：ピーター・ゴッドフリー（クレジットなし）
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1947年製作 99分
公開
北米：1947年3月4日
日本：1951年5月29日
製作費 $1,428,00
■ ストーリー ■
スコットランド。
画家のジェフリー・キャロル（ハンフリー・ボガート）と恋人のサリー・モートン（バーバラ・スタンウィック）は、2週間前に出会い休暇を過ごしていた。
ところがサリーは、ジェフリーには妻子がいて、結婚して10年の彼は、病弱である妻と別れるつもりだと知る。
ジェフリーは話さなかったことを謝罪するが、ショックを受けたサリーは彼と別れる。
ロンドン。
ジェフリーは、高利貸しである薬剤師のホレス・ブラグドン（バリー・バーナード）から、ある物を”フレミング”という偽名で購入し、体調不良の妻と娘ベアトリス”ビー”（アン・カーター）の元に戻る。
ジェフリーは、妻を死の天使に見立てて肖像画を描いていた。
2年後、アシュトン近郊。
ジェフリーは妻を亡くしてサリーと結婚し、小さな町で、ビーと共にサリーが父から相続した屋敷で暮らしていた。
ある日サリーは、元婚約者である弁護士チャールズ“ペニー”ペニントン（パトリック・オムーア）の突然の訪問を受けて彼を歓迎する。
画家として成功したジェフリーだったが、最近は思うような絵が描けずに苛立っていた。
ペニーは、同行した裕福なレイサム夫人（イソベル・エルソム）と、彼女の娘で冷淡だが美しいセシリー（アレクシス・スミス）を、サリーとジェフリーに紹介する。
セシリーはジェフリーに肖像画を依頼するものの、それを断られる。
諦める気のないセシリーは、ジェフリーの作品を見せてもらう。
ジェフリーは、自分をかつて誘ったと言う、肖像画を諦めないまま去ったセシリーが気になり、サリーに相談して、依頼を受けることを検討する。
セシリーらが帰った直後、ジェフリーは、現れたブラグドンに気づき、脅しに来たと考える。
その後、ジェフリーとセシリーは惹かれ合うようになり、体調を崩したサリーは、地元の医師タートル（ナイジェル・ブルース）の治療を受けるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1935年に上演された、マーティン・ヴェールの戯曲”The Two Mrs. Carrolls”を基に製作された作品。
イギリス出身で俳優としても活躍したピーター・ゴッドフリーが監督し、主演はハンフリー・ボガート、バーバラ・スタンウィック、アレクシス・スミスなどが共演した作品。
恋の邪魔になる者を殺害しようとする画家の行動を描くフィルム・ノワール。
実力派スター共演の魅力的なキャスティングによる演技と緊迫感溢れる展開は注目なのだが、邪魔者を排除しようとする主人公の行動を描く物語に捻りもなく、クライマックスも盛り上がりに欠けるのは残念。
主演のハンフリー・ボガートは、恋の邪魔になる者を殺害しようとして追い込まれる画家を熱演し、バーバラ・スタンウィックは、主人公と結婚するものの、自分が殺害対象と知り恐れる妻を好演している。
主人公に肖像画を依頼して惹かれ合うようになる、富豪夫人の娘アレクシス・スミス、その母親イソベル・エルソム、アルコール依存症の町医者ナイジェル・ブルース、サリー（バーバラ・スタンウィック）の元婚約者である弁護士パトリック・オムーア、主人公の娘アン・カーター、サリーのメイド、アニタ・シャープ＝ボルスター、主人公を脅す薬剤師のバリー・バーナード、サリーの使用人コリン・キャンベル、競馬場で馬の予想をする男ピーター・ゴッドフリーなどが共演している。
