エレベーターに乗ろうとしたウォルターは、同僚のティム・ノートン(ジョン・デイリー)とゲーリー・マンハイム(テレンス・バーニー・ハインズ)から、会社が買収されて再編で人員削減が始まると言われる。
再編担当のテッド・ヘンドリックス(アダム・スコット)に声をかけられたウォルターは、ケーキを持っていたためにからかわれる。
シェリルを見かけたウォルターは、彼女と話し惹かれ合うことを想像するが、”トム少佐の歌”(スペイス・オディティ)を思い出したテッドは、ウォルターをそれとダブらせてバカにする。
シェリルは、その姿を見ていた。
部署に向かったウォルターは、同僚のヘルナンド(アドリアン・マルティネス)と共に仕事を始める。
冒険家でもある著名な写真家ショーン・オコンネル(ショーン・ペン)から届いたネガをチェックしたウォルターは、休刊になることを知り、世話になったと書かれた彼の手紙を読む。
”最高傑作”だという25番のネガを見るようにというショーンの指示と、同封されていた”LIFE”のスローガンが書かれた財布を確認したウォルターは、25番のネガが抜けていることに気づく。
そこに現れたティムは、25番のネガを持って集会に来るようウォルターに指示する。
集会に出たウォルターは、休刊が発表されて人員削減があることをテッドらから知らされる。
ショーンからのメッセージを話したテッドは、表紙に使ってほしいと言う25番のネガをウォルターに要求する。
現像中だと言われたテッドは、解散して仕事に戻るよう皆に指示する。
シェリルに声をかけたウォルターは、ショーンの居場所を知っているか尋ねる。
同僚に聞き調べてみると、シェリルから協力を約束されたウォルターは、ヘルナンドと他のネガをチェックして、ショーンの居場所を推測しようとする。
その後、シェリルから話しかけられたウォルターは、25番のネガがないため、現像した他の写真をヒントにショーンを捜そうとしていることを伝える。
オデッサから電話があり、母エドナ(シャーリー・マクレーン)のためにグランドピアノが入る老人ホームを見つけたウォルターは、管理者(ジョーイ・スロトニック)と契約する。
オデッサと共に引越しを手伝ったウォルターは、エドナから、モヒカン頭のスケボー少年だった頃の写真を見せられ、父親が死んだ時からピザ店の”パパ・ジョンズ”などで働いた話をする。
写真の水面に文字があるという、ヘルナンドからの連絡を受けて社に戻る。
写真をチェックしたウォルターは、”ERKINGSNEK”という船が写っていることに気づき、ショーンはその近くにいると考える。
エレベーターでテッドと出くわしたウォルターは、彼と激しく戦うことを想像する。
シェリルに会ったウォルターは、写真を見せて船のことを話し、”NU”で始まる港町を探そうとしていることを伝える。
スケボーをしている息子リッチ(マーカス・アントゥーリ)を迎えに行くと言うシェリルに付き合ったウォルターは、意外にも得意だったスケボーの技を見せる。
ウォルターは、ショーンがグリーンランドにいる可能性があるという情報をシェリルから知らされる。
”NU”で始まる港町を携帯電話で検索したシェリルは、それがグリーンランドの”ヌーク”であることを知り、ウォルターと共に喜ぶ。
その場に行くべきだとシェリルに言われたウォルターは、トム少佐の歌は、未知の世界へ行く勇気を讃美していると思う彼女から、テッドはそれを理解していないが、いい歌だと言われる。
社に戻ったウォルターは、テッドから写真を要求される。
ネガが見つからないため、ショーンが持っていて送ってないのではないかとヘルナンドから言われたウォルターは、ショーンの写真が自分を呼んでいるように思える。
旅立つ決心をしてグリーンランドに向い、ヌークに着いたウォルターは、あるパブに寄り情報を得て、ヘリコプターが船に郵便を届けていることを知る。
”ERKINGSNEK”のことを訊いたウォルターは、それが、郵便が配達される”アックスナック”という船だということも分かる。
酔っていた客(オラフル・ダッリ・オラフソン)に絡まれたウォルターは、彼の親指がショーンの写真に写っていたことを思い出す。
ヘリのパイロットだった男は、ショーンを乗せた時に撮られた写真だとウォルターに伝え、今から無線の部品を届けに船に向かうと言う。
パイロットが酔っているため同乗を拒んだウォルターだったが、目の前にギターを持ったシェリルが現れる。
”トム少佐は、未知の世界へ行く勇気を讃美していると思う”と言ったシェリルの言葉を思い出したウォルターは、彼女が歌う”デヴィッド・ボウイ”のトム少佐の歌”スペイス・オディティ”を聴きながらヘリに向かう。
勇気を出してヘリに飛び乗ったウォルターは、海上に浮かぶアックスナックに向い、パイロットから飛び降りるようにと指示されるものの、海に落ちてしまう。
サメに襲われそうになったウォルターはボートに助けられ、アックスナックの船長から、ショーンがアイスランドに行ったことを知らされる。
船員に親切にされたウォルターは、ショーンの”母親”が作ったという”クレメンタイン・ケーキ”の包み紙に、”5月2日、ELDGOS”、”EYJAFALLAJOKULL”などと書かれた撮影プランに気づく。
”EYJAFALLAJOKULL”がアイスランドの火山”エイヤフィヤトラヨークトル”であることを知ったウォルターは、5月2日が明日で、その場に行けることを船員に確認する。
現地に着いたウォルターは、”エイヤフィヤトラヨークトル”に自転車で行くよう指示され、それに乗って先を急ぐ。
途中、イーハーモニーのトッドから電話があり、プロフィールが未だに空欄のままだと言われたウォルターは、今、様々な体験をしていると言って電話を切る。
余所見をしていたため、標識に衝突して自転車を壊してしまったウォルターは、走って目的地に向かう。
あるホテルに着いたウォルターは、地元の少年達に火山の場所を訊くものの言葉が通じない。
スケボーと持っていたアクション・フィギュア”ストレッチ・アームストロング”を交換したウォルターは、ホテルの経営者から、ショーンを1時出発の飛行機に乗せるために送ったと言われる。
得意のスケボーでスコゥガルに着いたウォルターは、サイレンが鳴ったために驚く。
車で現れたホテルの経営者から、”ELDGOS”と言われたウォルターは、それが噴火だと分かる。
複葉機に乗り噴火口に向かうショーンを目撃しながら、車に乗るよう指示されたウォルターは、迫る火砕流から逃れようとする。
難を逃れたウォルターは、ホテルの経営者に感謝して別れる。
目の前の”パパ・ジョンズ”を見て思い出が甦るウォルターは、シェリルに電話をする。
アイスランドに来た経緯を話したウォルターは、父が死んだ後に家計を助けるために働いた”パパ・ジョンズ”のことと、モヒカン頭だった話をする。
電話を切ったウォルターは、解雇寸前なので戻るようにという、ヘルナンドからのメールを受ける。
ニューヨークに戻ったウォルターは、社の2フロアが閉鎖されたことを知り、テッドから写真を要求される。
ネガが見つからないためアイスランドに行っていたとテッドに伝えたウォルターだったが、解雇されてしまう。
シェリルも解雇されたことを知ったウォルターは、彼女の家に向かうものの、別れた夫のフィル(カイ・レノックス)がいたために驚く。
ウォルターは、電話をしていたシェリルには会わずに、リッチに渡すスケボーを置いてその場を去る。
帰宅したウォルターは、ショーンの財布を捨ててしまい、何を写したのか分からない彼の写真を眺めながら考え事をする。
その写真が目の前のピアノの曲線だと気づいたウォルターは、1週間くらい前に誰かがピアノの写真を撮ったかを母エドナに尋ねる。
ショーンが来て撮ったことを知らされたウォルターは驚き、その件は話したのに、その際にボンヤリしていたとエドナから言われる。
ショーンのネガをなくしたため解雇されたとエドナに伝えたウォルターは、”WARLOKS”という彼の居場所が分からないと話す。
”WARLORDS/部族軍長”だと訂正するエドナは、それを否定するウォルターに、ショーンが部族軍長に会うと言っていたことを伝える。
自分のケーキを持参して、旅する許可を得るらしいと言われたウォルターは、ショーンが、アフガニスタンに向い、ヒマラヤの高地でユキヒョウを撮ろうとしていることに気づく。
自分が写真家として評価を得たのは、ウォルターのおかげだと、ショーンが言っていたとエドナはウォルターに伝える。
旅立ったウォルターは、独りでヒマラヤを目指し、途中でイーハーモニーのトッドからの電話を受ける。
プロフィールは完成したが、シェリルが退会してしまったことを知ったウォルターは、今、ヒマラヤにいて年会費も払えないため、自分も退会すると伝える。
その場にいたショーンから声をかけられたウォルターは、電話を切るようにと指示され、初めて会った彼に挨拶する。
座って休んでいるようにと言われたウォルターは、ユキヒョウを狙っているショーンに、25番のネガが抜けていると伝える。
驚かそうと思って財布の隙間に挟んでおいたと言われたウォルターは、それを持っていないと答え、大切な物を粗末に扱ったショーンを責める。
財布を捨ててしまったことを知ったショーンは、美しい写真だったと言って残念に思う。
ユキヒョウが現れレンズに捉えたショーンは、その様子をウォルターに見せるものの撮ろうとしない。
時々、その一瞬が自分の好きな瞬間なら、それを味わうために今を楽しむと語るショーンは、ユキヒョウが去ってしまったことを確認する。
キャンプでサッカーをする者達の仲間に入ると言うショーンは、ネガは何だったのかと訊かれても明確には答えない。
その後、ウォルターとショーンは、サッカーの仲間に入り楽しむ。
空港で拘束されたウォルターは監視対象となり、勝会館から、自分を証明できる人物を訊かれる。
ロサンゼルス。
イーハーモニーのトッドに迎えられたウォルターは、問題ばかり抱えているため心沈んでいたが、冴えない男と思っていたものの、イカス男だったとトッドから言われる。
ニューヨークに戻り、仕方なくピアノを売ったウォルターは、母エドナに感謝する。
それを気にしないエドナは、小切手を受け取ったウォルターに、ゴミ箱から拾っておいた財布を渡す。
喜ぶウォルターは、財布に挟んであったネガを確認して会社に向い、それをテッドに渡す。
社のスローガンも知らないテッドに、上の命令に従い従業員を解雇したのだろうが、嫌な男にはなるなと言ってその場を去る。
職場から荷物を運びヘルナンドと共に社を去ろうとするウォルターは、ネガは観ていないと伝えて、いい上司だったと言われる。
その後ウォルターは、ショーンが身元保証人になり職探しを始める。
ウォルターは、リッチからのメールを受け取り、それにはスケボーのお礼が書かれていた。
添付されていた動画には、リッチがスケボーで滑る姿とシェリルが映っていた。
解雇手当を受け取りに行ったウォルターは、シェリルを見かけて後を追い話しかける。
グリーンランドのパブでは空想でシェリルを想い、トム少佐の歌”スペイス・オディティ”に励まされてヘリに乗れたと言うウォルターは、そのお陰で様々な場所に行くことができたことを彼女に伝える。
突然、音信不通になってしまう理由を訊かれたウォルターは、家を訪ねた時、夫がいたために遠慮したことをシェリルに話す。
フィルは冷蔵庫の修理をしていただけで、夫じゃないと言うシェリルに、仲直りをしたと”想像”したとウォルターは伝える。
女優である妹のオデッサが”グリース”のリゾ役に決まったため、それを上演する”おかしな教会”にシェリルを誘ったウォルターは、もちろん行くと言われる。
アップタウンまで歩くことにした二人は、ニューススタンドに置かれた”LIFE”の最終号を見て驚く。
”これを作った人々に捧げる”というキャプションと共に表紙を飾っていたのは、コンタクトプリントをチェックするウォルターの姿だった。
感激したウォルターは、直ぐに買うのは気が引けると言って、後で買うだろうとシェリルに伝え、彼女の手を握りながら通りを歩く。