1989年に発表された、ジョン・ル・カレの”The Russia House”を基に製作された作品。 東西の防衛体制を崩しかねない秘密情報をめぐる米・英・ソのスパイ戦を描く、主演ショーン・コネリー、ミシェル・ファイファー、ロイ・シャイダー、ジェームズ・フォックス、クラウス・マリア・ブランダウアー共演。製作、監督フレッド・スケピシによるサスペンス。 |
・ショーン・コネリー / Sean Connery 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:フレッド・スケピシ
製作
ポール・マスランスキー
ニール・カントン
フレッド・スケピシ
原作:ジョン・ル・カレ”The Russia House”
脚本:トム・ストッパード
撮影:イアン・ベイカー
編集:ピーター・ホーネス
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演
バーソロミュー”バーリー”スコット・ブレア:ショーン・コネリー
エカテリーナ・ボリソブナ/”カーチャ”オルロワ:ミシェル・ファイファー
ラッセル:ロイ・シャイダー
ネッド:ジェームズ・フォックス
ブレイディ:ジョン・マホーニー
ダンテ/ヤーコフ・サベレイエフ:クラウス・マリア・ブランダウアー
ジャクソン・クイン大佐:J・T・ウォルシュ
ウォルター:ケン・ラッセル
クライヴ:マイケル・キッチン
ウィックロウ:デヴィッド・スレルフォール
ニキ・ランダウ:ニコラス・ウッドソン
アメリカ 映画
配給 MGM
1990年製作 122分
公開
北米:1990年12月19日
日本:1991年5月25日
北米興行収入 $22,998,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
モスクワ、イギリス・オーディオ・フェア。
ペレストロイカが進む中、エカテリーナ”カーチャ”オルロワ(ミシェル・ファイファー)は、イギリスの出版社のオーナー、バーソロミュー”バーリー”スコット・ブレア(ショーン・コネリー)に会おうとする。
___________
リスボン。
バーリーは、イギリスの諜報機関”ロシア・ハウス”のネッド(ジェームズ・フォックス)やCIAから、その時の状況を質問されていた。
___________
モスクワ。
カーチャは、その場にいた出版者のニキ・ランダウ(ニコラス・ウッドソン)に声をかけて協力を求める。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
モスクワ。
ペレストロイカが進む中、平凡な女性カーチャは、友人の書いた原稿ノートを、イギリスの出版社のオーナーであるバーソロミュー”バーリー”スコット・ブレアに渡そうとする。
バーリーに会えなかったカーチャは、同じ業界人のイギリス人ランダウにそれを託す。
ランダウはその内容に驚き、ノートをイギリス諜報部の”ロシア・ハウス”に渡す。
それを受取った責任者のネッドは、内容がロシアにおける核戦争の戦略構想であることから、CIAと連携してバーリーを捜す。
リスボン滞在中のバーリーに質問をしたネッドは、カーチャの情報を得られず、彼がロシアで会ったダンテという謎の男に注目する。
ネッドに説得されたバーリーは、ノートとダンテの秘密を探る目的でスパイとなり、カーチャに接触するためにモスクワに向かうのだが・・・。
__________
東西冷戦の終結を迎えようとする時期のスパイ戦を、国境を越えた愛の物語も含めて描いている。
その時代の象徴的なキャラクター、”ジェームズ・ボンド”を華麗に演じたショーン・コネリーと、美しいロシア人女性を演ずるミシェル・ファイファーの共演が話題になった作品。
イギリス人特有のユーモアと根気強さ、それに対するアメリカの当時のハイテクや、これもお国柄である傲慢さなどもうまく描かれている。
ショーン・コネリーのスパイ劇ということで、どうしても”007”を意識してしまうのだが、ジョン・ル・カレの原作ということもあり、酒とジャズを愛する黄昏た初老の男性という、全く違うイメージの主人公を、彼は人間味豊かに好演している。
激変しつつある国情や子供達の未来に不安を抱えながらも、元恋人のために尽くすロシア人女性ミシェル・ファイファー、CIA側の責任者ロイ・シャイダー、イギリス諜報部”ロシア・ハウス”の責任者であるジェームズ・フォックス、CIAのジョン・マホーニー、事件のきっかけをつくる、ロシアの物理学者クラウス・マリア・ブランダウアー、アメリカ軍部の大佐J・T・ウォルシュ、映画監督でもある、異彩を放つ存在のイギリス諜報部のケン・ラッセル、同じくマイケル・キッチン、主人公の監視役デヴィッド・スレルフォール、極秘ノートを受取るニコラス・ウッドソンなどが共演している。