アメリカのプロ・スポーツ選手の年棒高騰を制限しようとするオーナー側と選手の泥試合を描く、キアヌ・リーブス、ジーン・ハックマン共演のスポーツ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ハワード・ドイッチ
製作:ディラン・セラーズ
脚本:ヴィンス・マッキュウィン
撮影:タク・フジモト
編集
バド・S・スミス
セス・フロウン
音楽:ジョン・デブニー
出演
キアヌ・リーブス:シェーン・ファルコ
ジーン・ハックマン:ジミー・マクギンティー
ブルック・ラングトン:アナベル・ファレル
オーランド・ジョーンズ:クリフォード・フランクリン
ジョン・ファヴロー:ダニエル”ダニー”ベイトマン
リス・エヴァンス:ナイジェル・グラフ
ジャック・ウォーデン:エドワード・オニール
キース・デイヴィッド:リンデル
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2000年製作 118分
公開
北米:2000年8月11日
日本:2000年11月11日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $44,737,060
世界 $50,054,510
■ ストーリー ■
プロ・フットボール選手の年棒が高騰し、オーナー達は上限制度を決めるのだが、選手側は納得せずにストが決行されてしまう。
”ワシントン・センチネルズ”のオーナー、オニール(ジャック・ウォーデン)は、ポストシーズン出場がかかっているため、元ヘッドコーチのジミー・マクギンティー(ジーン・ハックマン)を呼び、代理選手での選手補強を命ずる。
マグギンティーは囚人、相撲取り、サッカー選手などのゴロツキを集め、フットボールへの情熱を失った、元大学のスター選手ファルコ(キアヌ・リーブス)をチームに入れる。
スト破りだと非難されながらも、トレーニングに励んだ選手達は、ファルコにとっても初めてのプロの試合が始まり、まとまりのないゴロツキ軍団は、敵に圧倒されてしまう。
ファルコがチームを引っ張り、次第にペースを掴み善戦する。
しかし、最後のプレーで、ファルコがマクギンティーの作戦を無視してしまい結局は敗れてしまう。
選手は、敗戦を正規軍の選手に冷やかされて酒場で喧嘩となるものの、これがきっかけでチームがまとまる。
その後、勝利を重ねるようになったセンチネルズだったが、正規のコーターバックがストを破り戻ったため、ファルコはチームを去ることになる・・・。
キアヌ・リーブスとジーン・ハックマンという、大スターの共演で話題にはなったものの、ストーリーに斬新さがなく、まとまりのない寄せ集め軍団が、次第に一丸となって勝ち進んでいく展開も在り来たりで、緊張感や盛り上がりにも欠けている。
興行収入も、全世界トータルでようやく製作費を回収出来た程度で、主演二人の出演作にしては寂しい結果となった。
キアヌ・リーブスは、前年の「マトリックス」(1999)で「スピード」(1994)を遥かに凌ぐ大ヒッを飛ばし、一躍脚光を浴びていた時期ではあるが、シャイ過ぎて物足りない感じがする。
それに比べ、どんな役でも存在感抜群のジーン・ハックマンは、正義感、男意気、そして人情味のあるヘッドコーチ役を見事な演技で熱演している。
若いころなら、キアヌ・リーブスよりも身長が高いはずのジーン・ハックマンだが、背が縮んでしまったのか、二人の背丈がほとんど同じなのが気になった。
オーナー役である80歳のジャック・ウォーデンの、矍鑠たる演技もファンには嬉しいばかりだ。
チアリーダーのブルック・ラングトン、小さな役だが、プロ選手側の代理人キース・デイヴィッドなども出演している。
他、代理選手オーランド・ジョーンズ、ジョン・ファヴロー、リス・エヴァンスなどが共演している。