1940年代末から1950年代初頭にかけてピンナップ・ガールとなりボンデージ・モデルの草分け的存在として知られるベティ・ペイジの人世を描く、監督、脚本メアリー・ハロン、主演グレッチェン・モル、クリス・バウアー、ジャレッド・ハリス、サラ・ポールソン、カーラ・シーモア、デヴィッド・ストラザーン、リリ・テイラー他共演の伝記ドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:メアリー・ハロン
製作
クリスティーン・ヴェイコン
パメラ・コフラー
ケイティ・ルーメル
製作総指揮
メアリー・ハロン
ジョン・ウェルズ
グィネヴィア・ターナー
脚本
メアリー・ハロン
グィネヴィア・ターナー
撮影:W・モット・ハップフェル3世
編集:トリシア・クック
音楽:マーク・スォッゾ
出演
ベティ・ペイジ:グレッチェン・モル
アーヴィング・クロウ:クリス・バウアー
ジョン・ウィリー:ジャレッド・ハリス
バニー・イェーガー:サラ・ポールソン
マキシー・リー:カーラ・シーモア
エステス・キーフォーヴァー:デヴィッド・ストラザーン
ポーラ・クロウ:リリ・テイラー
ビリー・ニール:ノーマン・リーダス
マーヴィン:ジョナサン・ウッドワード
エドナ・ペイジ:アン・ダウド
ジェリー・ティブス:ケヴィン・キャロル
牧師:ジョン・カラム
ハーバート・バーゴフ:オースティン・ペンドルトン
リトル・ジョン:ジェファーソン・メイ
スコッティ:ダラス・ロバーツ
伝道師:ヴィクター・スレザック
ジューン:タラ・サブコフ
ゴウハン:マイケル・ガストン
ギャンゲル:ピーター・マクロビー
アメリカ 映画
配給 ピクチャーハウス
2005年製作 91分
公開
北米:2006年4月14日
日本:2007年12月15日
北米興行収入 $1,415,080
世界 $1,778,010
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1955年、ニューヨーク。
あるアダルト雑誌店で特殊なものを探していた男性は、ボンデージ・モデルのベティ・ペイジ(グレッチェン・モル)の写真などを見せられる。
それが気に入った男性は、いきなり市警のバッジを見せる。
上院小委員会。
議長のエステス・キーフォーヴァー(デヴィッド・ストラザーン)は、ポルノグラフィなどが青少年に与える悪影響を調査する考えを語る。
委員会に呼ばれたベティは待機し、その間に妹からの手紙を読む。
1936年、テネシー州、ナッシュビル。
13歳のベティは、敬虔なクリスチャンである母アン(アン・ダウド)と共に教会に通い、牧師(ジョン・カラム)の話に耳を傾ける。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
テネシー州、ナッシュビル。
敬虔なクリスチャンである母に育てられたベティ・ペイジは、演技に興味を持つものの大学進学を諦め、地元青年ビリーと結婚する。
たちまち破局してしまったベティは、町を出る決心をする。
1949年、ニューヨーク。
一人暮らしを始めたベティは、知り合った警官のジェリーが趣味で撮影しているモデルになる。
演劇も学ぶようになったベティは、映画スターの写真などを販売する”ムービー・スター・ニュース”の経営者アーヴィングと妹のポーラを訪ねる。
その場で変わった衣装を渡されたベティは、ボンデージ・モデルとなり、ピンナップ・ガールとしての仕事も始め、雑誌に写真が掲載されるようになるのだが・・・。
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1940年代末から1950年代初頭にかけての、混沌とするアメリカ社会を背景にした物語は、その時代を生き抜いた一人の女性の成長も描く、ヒューマン・ドラマ的な要素もある。
ベティ・ペイジの考えの根底にあったショービジネスの世界への憧れから、その夢に近づくために、自分の才能を生かそうとしただけだという観点から描かれている内容だ。
ドラマでは、主人公が大学進学を諦めて結婚したことになっているが、実際は奨学金を得てカレッジに通い、卒業後には教師も経験していたらしい。
ボンデージ・モデル自体は確かに特殊な世界かもしれないが、ピンナップ・ガールを経験して世界的なスターになったマリリン・モンローの例などもある訳で、演劇学校の授業料を稼ぐためにモデルをした、ベティ・ペイジのような考えを持った女性は限りなくいたはずだ。
実力派スター多数競演が注目ではあるが、拡大公開もされず、商業ベースには載らなかった作品。
本編の大半はモノクロであり、その時代の雰囲気を伝える効果的な演出もされていて、マイアミ・ビーチの場面などはカラーが使われているところなども面白い。
大都会ニューヨークで演技を学び、生き抜くための手段としてモデルを始め、様々な苦難も経験するベティ・ペイジを好演するグレッチェン・モル、彼女をボンデージ・モデルにして撮影を続けるアーヴィング・クロウのクリス・バウアー、その妹リリ・テイラー、ボンデージ・アーティスト、ジョン・ウィリーのジャレッド・ハリス、写真家バニー・イェーガーのサラ・ポールソン、主人公のモデル仲間カーラ・シーモア、わいせつ雑誌などの社会に与える悪影響追及する上院議員エステス・キーフォーヴァーのデヴィッド・ストラザーン、主人公と結婚する青年ノーマン・リーダス、主人公と同じ演劇クラスで学ぶ恋人のジョナサン・ウッドワード、主人公の母親アン・ダウド、主人公を写真のモデルにする警官ケヴィン・キャロル、ナッシュビルの牧師ジョン・カラム、主人公に演技指導をするハーバート・バーゴフのオースティン・ペンドルトン、ボンデージ趣味の弁護士ジェファーソン・メイ、主人公をレイプする青年ダラス・ロバーツ、マイアミ・ビーチの伝道師ヴィクター・スレザックなどが共演している。