重要な証人であるマフィアの未亡人を護衛する刑事の行動を描く、監督リチャード・フライシャー、主演チャールズ・マグロー、マリー・ウィンザー、ジャクリーン・ホワイト他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・フライシャー
製作:スタンリー・ルービン
原案
マーティン・ゴールドスミス
ジャック・レナード
脚本:アール・フェルトン
撮影:ジョージ・E・ディスカント
編集:ロバート・スウィンク
出演
ウォルター・ブラウン刑事:チャールズ・マグロー
フランキー・ニール夫人:マリー・ウィンザー
アン・シンクレア:ジャクリーン・ホワイト
デンセル:ピーター・ヴァーゴ 殺し屋
トミー・シンクレア:ゴードン・ゲバート
トロル夫人:クイニー・レナード
ジョセフ・ケンプ:デヴィッド・クラーク 殺し屋
ガス・フォーブス巡査部長:ドン・ベドー
サム・ジェニングス:ポール・マクシー
ヴィンセント・ヨスト:ピーター・ブロッコ
アメリカ 映画
配給 RKO
1952年製作 71分
公開
北米:1952年4月23日
日本:未公開
製作費 $188,000
■ アカデミー賞 ■
第25回アカデミー賞
・ノミネート
原案賞
■ ストーリー ■
シカゴ。
ロサンゼルス市警のウォルター・ブラウン巡査部長(チャールズ・マグロー)と同僚のガス・フォーブス巡査部長(ドン・ベドー)は、大陪審の前で証言する予定のマフィアのボスで未亡人のフランキー・ニール夫人(マリー・ウィンザー)の警護を命ぜられていた。
ニール夫人は、殺された夫の賄賂リストも所持していた。
駅に着いたブラウンとフォーブスは、ニール夫人のアパートに向かう。
2人は、ニール夫人を連れてアパートを出るが、待ち伏せていた殺し屋のデンセル(ピーター・ヴァーゴ)にフォーブスが射殺される。
ブラウンは犯人を追うものの逃げられ、ニール夫人を連れてタクシーで駅に向かい、油断したためにフォーブスが死んだことを後悔する。
警戒するブラウンは途中でタクシーを降り、ニール夫人とは列車で落ち合うことにする。
殺し屋たちは、ニール夫人の顔を知らなかった。
デンセルがしくじったことを知った殺し屋のジョセフ・ケンプ(デヴィッド・クラーク)は、駅に着いたブラウンを尾行する。
それに気づいたブラウンは列車に乗り込み、ニール夫人の部屋に向かう。
ブラウンは、ケンプが列車に乗り込もうとしていることを確認する。
列車は発車し、ブラウンは、荷物を探すふりをして現われたケンプを牽制するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
B級映画を手がけていたリチャード・フライシャーの初期の監督作品で、主演はチャールズ・マグロー、マリー・ウィンザー、ジャクリーン・ホワイトなどが共演した作品。
重要な証人であるマフィアの未亡人を護衛する刑事の行動を描くフィルム・ノワール。
B級映画として製作された本作は高い評価を得た。
列車内での刑事と殺し屋の攻防を緊迫感溢れる映像で映し出す、リチャード・フライシャーのシャープな演出が見どころの作品。
1990年に公開された、ジーン・ハックマンとアン・アーチャーが共演した「カナディアン・エクスプレス」は本作のリメイク。
第25回アカデミー賞では、原案賞にノミネートされた。
主演のチャールズ・マグローは、重要な証人であるマフィアの未亡人を護衛する刑事を熱演している。
主人公に護衛されるマフィアの未亡人(実はおとりの刑事)マリー・ウィンザー、主人公と列車内で出会う女性(実はマフィアの未亡人)ジャクリーン・ホワイト、その息子ゴードン・ゲバート、その子守クイニー・レナード、殺し屋のピーター・ヴァーゴとデヴィッド・クラーク、主人公の同僚で殺し屋に射殺される巡査部長ぼドン・ベドー、主人公に協力する鉄道捜査官のポール・マクシー、殺し屋の仲間ピーター・ブロッコなどが共演している。