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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク The Lost World: Jurassic Park (1997)

全世界で大ヒットした「ジュラシック・パーク」(1993)の続編。
島で生息していた恐竜の捕獲計画を描く、監督スティーブン・スピルバーグ、主演ジェフ・ゴールドブラムジュリアン・ムーアヴィンス・ヴォーンリチャード・アッテンボローピート・ポスルスウェイト共演のアクション・アドベンチャー超大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

スティーヴン・スピルバーグ / Steven Spielberg 作品一覧
ジュリアン・ムーア / Julianne Moore / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:スティーブン・スピルバーグ

制作
キャスリーン・ケネディ

ジェラルド・R・モーレン
コリン・ウィルソン
原作:マイケル・クライトン
脚本:デヴィッド・コープ
撮影:ヤヌス・カミンスキー
編集:マイケル・カーン
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
イアン・マルカム:ジェフ・ゴールドブラム

サラ・ハーディング:ジュリアン・ムーア
ケリー・カーティス・マルカム:ヴァネッサ・リー・チェスター
ニック・ヴァン・オーウェン:ヴィンス・ヴォーン
エディ・カー:リチャード・シフ
ジョン・ハモンド:リチャード・アッテンボロー
ピーター・ラドロー:アーリス・ハワード
ローランド・テンボ:ピート・ポスルスウェイト
ディーター・スターク:ピーター・ストーメア
ロバート・バーク:トーマス・F・ダフィ
アジャイ・シドゥ:ハーヴェイ・ジェイソン
アレクシス・マーフィー:アリアナ・リチャーズ
ティム・マーフィー:ジョゼフ・マゼロ
キャシー・ボーマン:カミーラ・ベル
本人:バーナード・ショー

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

1997年製作 128分
公開
北米:1997年5月23日
日本:1997年7月12日
製作費 $73,000,000
北米興行収入 $229,074,520
世界 $615,100,000


アカデミー賞 ■
第70回アカデミー賞

・ノミネート
視覚効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
コスタリカ沖、ヌブラル島南西140キロ、ソルナ島。
島の浜辺でバカンスを楽しむ一家の少女キャシー・ボーマン(カミーラ・ベル)が、小型肉食恐竜コンプソグナトゥスに襲われる。

数学者イアン・マルカム(ジェフ・ゴールドブラム)は、かつて恐怖の体験をした当事者、インジェン社のジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)に呼び出される。

マルカムはハモンドの屋敷で、4年前に恐竜に襲われた同じ当事者で、ハモンドの孫達レックス・マーフィー(アリアナ・リチャーズ)と弟ティム(ジョゼフ・マゼロ)に再会する。

その後マルカムは、インジェン社を継いだ、ハモンドの甥ピーター・ラドロー(アーリス・ハワード)に、事件を公言したことを責められる。

ハモンドに面会したマルカムは、ジュラシック・パーク”サイトA”に、恐竜を供給するための遺伝子工場”サイトB”が、ソルナ島に存在していたことを知らされる。
...全てを見る(結末あり)

マルカムは、そこで恐竜達が、生き延びているという事実を、ハモンドから知らされる。

マルコムは、ドキュメンタリー映像作家のニック・ヴァン・オーウェン(ヴィンス・ヴォーン)、野外装備のエキスパートのエディ・カー(リチャード・シフ)らと共に、ハモンドに島の調査を依頼される。

それを断固として断るマルカムだったが、恋人の古生物学者サラ・ハーディング(ジュリアン・ムーア)が、志願して現地に向かい既に島にいることを知らされる。

それを聞き動揺するマルカムは、仕方なく彼女を”救助”するために島に向かおうとする。

オーウェンとカーと合流したマルカムは、見送りに来た娘のケリー(ヴァネッサ・リー・チェスター)に、自分が旅に出ることを納得させるのに四苦八苦してしまう。

島に向かい、危険を感じながら上陸した一行は、内陸へと進み、やがてサラの装備を発見する。

サラを捜そうとした一行は、突如現れたステゴサウルスの群れに遭遇する。

その直後、サラと出くわしたマルカムらは、大自然の中に生息する恐竜を目撃して興奮する。

ベース・キャンプで、誰かが火を焚いているのが分かり、戻ったマルカムは、ケリーが船に密航して付いてきてしまったことに驚かされる。

サラも島を離れる気はなく、マルカムは頭を抱えるが、そこに、インジェン社のラドロー率いるヘリコプターの大編隊が到着する。

ラドローは、4年前の事故以来、危機に陥った会社の再建を目指し、新たなるジュラシック・パークを復活もするつもりだった。

島に到着したラドローらの一団は、ハンターのローランド・テンボ(ピート・ポスルスウェイト)やアジャイ・シドゥ(ハーヴェイ・ジェイソン)、ディーター・スターク(ピーター・ストーメア)、古生物学者ロバート・バーク(トーマス・F・ダフィ)らを伴い、パキケファロサウルスパラサウロロフスのハンティングを始めて次々と捕獲していく。

その後、ティラノサウルス(Tーレックス)の子供を見つけたテンボは、相棒のシドゥと、親を誘き寄せようとする。

夜になり、マルカムらはラドローらを監視していたが、サラとオーウェンが捕らえられた恐竜達を逃がしてしまう。

その頃、ラドローは、捕らえた恐竜を本国のサンディエゴに運び、巨大テーマパークを作ることを衛星中継を使い伝えていた。

その時、解放された恐竜達が興奮して暴れまわり、ラドローのキャンプは壊滅してしまう。

オーウェンは、囮にされていた、足を骨折したT-レックスの子供をトレーラーに運び治療をする。

危険を感じたマルカムは、ケリーを連れてカーと共にゴンドラに乗り、高所に避難する。

T-レックスが近づくことに気づいたマルカムは、 それを知らせにトレーラーに向かおうとする。

マルカムはトレーラーに戻り、現れたT-レックスの親に子供を返すものの、トレーラーは襲われて、崖から宙吊りになってしまう。

トレーラーから、オーウェンらを助けようとしたカーだったが、彼はT-レックスに食い殺されてしまう。

その直後トレーラーは落下するが、マルカムらはロープにしがみついていたために助かり、現れたテンボらに崖から引き上げられる。

装備を恐竜に破壊されたラドローは、同じく資材を失ったマルカムらと、永久発電の通信設備があるセンター・ビルに向かうことにする。

しかし、そこはヴェロキラプトルの生息地であり、マルカムは入り江に戻ることを提案するが、そこも危険地帯であり、センターに向かうしかなかった。

その後、スタークが、大量のコンプソグナトスに襲われて命を落とし、野営していた一行にはT-レックスが襲い掛かる。

逃げるハンター達は、草むらでヴェロキラプトルの襲撃を受けて全滅する。

そこを無事通り抜けたマルカムらだったが、オーウェンが先にセンターに向かい、無線で救助を要請する。

マルカムらも、センター・ビルにたどり着き、ヴェロキラプトルに襲われるものの、オーウェンが呼んだ救助隊ヘリに救われる。

その頃、ラドローはT-レックス捕獲に成功し、貨物船に乗せて本国に移送しようとする。

ラドローは、T-レックスを捕らえたテンボに感謝し、新パークで彼を雇おうとすが、相棒のシドゥを失った彼は、それを断り島を去る。

帰国したラドローは、サンディエゴの港で新たなテーマパーク構想を発表していたが、T-レックスを乗せた貨物船が、応答のないまま桟橋に激突してしまう。

その場にいたマルカムが危険を感じて警告するが、麻酔が切れたT-レックスが、貨物船から脱出して暴れ始める。

サラは、拮抗剤を大量に打たれたというT-レックスが、錯乱状態だと知り、一緒に捕獲した子供を利用して、船に呼び戻そうとする。

T-レックスは、のどの渇きを癒した後、空腹を満たすために住民を襲い始める。

マルカムとサラは、郊外に作られていたジュラシック・パークに保護されていた、T-レックスの子供を車に乗せ、それを親に気づかせて貨物船に誘き寄せる。

船の格納庫に、T-レックスの子供を置いたマルカムとサラは、そこを脱出する。

ラドローは、格納庫の子供を取り戻そうとするが、親が現れて食い殺されてしまう。

サラは、T-レックスの親が殺される前に麻酔を打ち、格納庫の扉は閉められる。

T-レックスは島に送り返され、マルカムとサラがようやく安堵の眠りについた頃、ハモンドが、島は人間が立ち入れない隔離状態になることを発表する。

そして、恐竜達は、大自然の中で生息し続ける。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「ジュラシック・パーク」(1993)
・「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」(1997)
・「ジュラシック・パークIII」(2001)
・「ジュラシック・ワールド」(2015)
・「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(2018)
・「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」(2022)

*(簡略ストー リー)
”ジュラシック・パーク”が壊滅し、経営危機に陥ったインジェン社は、新社長ラドローの下、新たなパーク建設で復活を画策する。
4年前の事件の当事者ハモンドは、現場に居合わせた数学者マルカムを呼び寄せ、ラドローの計画がを含めた島の調査を依頼する。
恋人の古生物学者サラが、既に島にいることを知らされたマルカムは、仕方なくそれを受け入れ、ジャーナリストのオーウェンや野外装備の専門家カーらと現地に向かう。
サラと合流したマルカムらは、生きた恐竜を目の前にして驚きを隠せない。
そんなマルカムは、娘ケリーが船に密航して付いてきてしまったことを知る。
しかし、ハンターのテンボらを引き連れた、ラドロー率いるインジェン社の恐竜捕獲隊の一団が、島に現れる・・・。
__________

全世界で恐竜ブームを巻き起こし社会現象にまでなり、約9億1500万ドル(世界)という、驚異的な興行収入を記録した前作には及ばなかったものの、北米で約2億2900万ドル、全世界では約6億1500万ドルの大ヒットとなった。

第70回アカデミー賞では、視覚効果賞にノミネートされた。

数字だけ見ると大成功とは言えるが、前作の余韻で観客が劇場に足を運んだのは明らかで、原作と全く違う路線に走ってしまい、ファンなどから批判を受け、作品の出来自体も酷評されてしまった。

恐竜の登場場面や数の多さで楽しませてはくれるが、前作のようなファンタジックな夢の世界の冒険の要素も影を潜め、サファリパークのような島で捕獲される恐竜達や、傲慢な人間の姿は哀れにしか見えない。

重装備で島に出かけるハンターなどが、武器をほとんど使うことなく、人間ばかり虐殺されていく描写も不自然な感じを受ける。

4年前の事件の当事者ということで、再び調査を依頼されるジェフ・ゴールドブラムは、前作で見せた理屈っぽい学者から、ギャグを飛ばすアクション俳優に近い活躍を見せている。

熱演はするものの、あえて危険に遭遇するような行動が気になるジュリアン・ムーア、まだキャリアも浅く体格の良さばかり目立つ、ジャーナリストのヴィンス・ヴォーン、密航するマルカムの娘:ヴァネッサ・リー・チェスター、見かけは頼りないが、仲間のために命を張りT-レックスに食い殺されてしまうリチャード・シフ、冒頭とラストでしか登場しないものの、存在感を見せるリチャード・アッテンボロー、傲慢なインジェン社の跡継ぎアーリス・ハワード、アクが強く人間味や男気もあるハンター、最も印象的なキャラクターのピート・ポスルスウェイト、相棒のハーヴェイ・ジェイソン、小型恐竜のコンプソグナトスを甘く見て餌食になるピーター・ストーメアなど共演者は、若手、ベテラン、個性派が豪華に顔を揃えている。
前作で大活躍するハモンド(R・アッテンボロー)の孫達アリアナ・リチャーズジョゼフ・マゼロCNNのアンカーマンのバーナード・ショーらも端役出演している。


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