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監督マルセル・カルネ、主演ジャン・ギャバンによるフランス映画「陽は昇る」(1939)のリメイク。 嫉妬心から殺人を犯した男の運命を描く、製作、監督アナトール・リトヴァク、主演ヘンリー・フォンダ、バーバラ・ベル・ゲデス、ヴィンセント・プライス、アン・ドヴォラック他共演の犯罪ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アナトール・リトヴァク
製作
レイモン・アキム
ロベール・アキム
アナトール・リトヴァク
原作
”陽は昇る”
ジャック・プレヴェール
ジャック・ヴィオ
脚本:ジョン・ウェクスリー
撮影:ソル・ポリト
編集:ロバート・スウィンク
音楽:ディミトリ・ティオムキン
出演
ジョー・アダムス:ヘンリー・フォンダ
ジョー・アン:バーバラ・ベル・ゲデス
マクシミリアン:ヴィンセント・プライス
シャーリーン:アン・ドヴォラック
ネッド・ミード保安官:ハワード・フリーマン
警察署長:モロニ・オルセン
フランク・ダンラップ:エリシャ・クックJr.
タリー夫人:クイニー・スミス
ビル・プランスキー:デヴィッド・クラーク
スティーヴンス巡査:チャールズ・マグロー
ペギー:メリンダ・バイロン
アメリカ 映画
配給 RKO
1947年製作 101分
公開
北米:1947年5月28日
日本:年月日 未公開
製作費 $1,000,000
■ ストーリー ■
元海兵隊二等軍曹で盲目のフランク・ダンラップ(エリシャ・クックJr.)は、アパートに戻り3階の部屋に向かう。
銃声が聴こえた後に、撃たれた男(ヴィンセント・プライス)が階段を転げ落ちる。
男に気づいたフランクは、管理人のタリーを呼ぶ。
警察の捜査が始まり、フランクから話を聞いた警官は、被害者が訪ねたと思われる最上階の部屋の住人ジョー・アダムス(ヘンリー・フォンダ)の元に向かう。
話しかけられたジョーはドア越しに発砲し、警官は援軍を呼ぶために階下に向かう。
放心状態で部屋を出たジョーは、住人の少女ペギー(メリンダ・バイロン)から、警官の一人が屋上に向かったことを知らされる。
夜になり、現場に駆け付けたネッド・ミード保安官(ハワード・フリーマン)は、ジョーの部屋に向かい自首するよう説得する。
ジョーがそれに応じないために、警察は、向かいのホテルの屋上から彼の部屋への銃撃を始める。
銃撃が収まり、ジョーは、大勢の人々と警官隊が集まり混乱する周辺を窓越しに眺める。
ジョーは、何も問題なく毎日を過ごし、住み込みで生花店で働き温室を担当するジョー・アン(バーバラ・ベル・ゲデス)と出会った時のことを想いだす・・・。
マルセル・カルネ、主演ジャン・ギャバンによるフランス映画「陽は昇る」(1939)のリメイク。
フランスからハリウッドに進出して活躍していたアナトール・リトヴァクが監督し、主演はヘンリー・フォンダ、バーバラ・ベル・ゲデス、ヴィンセント・プライス、アン・ドヴォラックなどが共演した作品。
嫉妬心から殺人を犯した男の運命を描く犯罪ドラマ。
その後、個性派女優として活躍するバーバラ・ベル・ゲデスのデビュー作として知られる作品。
今観るとなかなか見応えあるドラマではあるが、終戦直後の当時は、近親相姦的にも思えるセリフなどが問題になり、あまり希望が感じられない結末も受け入れられず、興行的には失敗した作品。
主演のヘンリー・フォンダは、嫉妬心から殺人を犯してしまう主人公を、迫真の演技で好演している。
主人公と同じ様な境遇で育ち惹かれ合うようになる生花店で働く女性バーバラ・ベル・ゲデス、幸薄い彼女の心を引きつけながらつきまとうマジシャンで、主人公に撃たれるヴィンセント・プライス、彼の元アシスタントで主人公と親しくなるアン・ドヴォラック、事件を担当する保安官のハワード・フリーマン、警察署長のモロニ・オルセン、主人公と同じアパートに住む盲目の退役軍人エリシャ・クックJr.、アパートの管理人の妻クイニー・スミス、主人公の友人である同僚デヴィッド・クラーク、警察官のチャールズ・マグロー、アパートに住む少女メリンダ・バイロンなどが共演している。