恐怖に怯えるセシリアは、ポストに向かい郵便物を取ってくることもできなかった。
そんなセシリアは、訪ねて来たエミリーから、エイドリアンが自殺したことを知らされる。
エイドリアンに何をされたのか訊かれたセシリアは、その件をエミリーに話す気にはなれなかった。
すべて完璧に自分の思い通りにするエイドリアンが、自殺するはずがないと考えるセシリアは、暴力を振るわれたことをジェームズとエミリーに伝える。
子供ができたら逃げられないと考え、内緒で避妊薬を飲んでいたことも話したセシリアは、それを隠し通せなくなり連絡したとエミリーに伝える。
エミリーに励まされたセシリアは、現実を受け入れようと努力する。
郵便物を取りに行けたセシリアは、”パーソンズ美術大学”を目指すシドニーに、目標を持つのはいいことだと伝える。
ジェームズは、セシリアがポストまで行けたことを喜び、彼女に届いた郵便物を渡す。
相続に関しての連絡を受けたセシリアは、エミリーと共にサンフランシスコに向かい、エイドリアンの兄で弁護士のトム(マイケル・ドーマン)と話し合いをすることになる。
エイドリアンが遺した声明を読み始めたトムは、エミリーから聞きたくないと言われ、相続人に名前があったことを伝える。
エイドリアンの遺灰が入っている骨壺がその場にあることを2人に知らせたトムは、セシリアが500万ドルと不動産を非課税で受け取れることを伝える。
毎月10万ドルが約4年間振り込まれることを伝えたトムは、訴えられる権利は行使市内と言って、署名と銀行口座の情報を求める。
トムから、それを受け取り次第、手続きはできると言われたセシリアは、サインする。
その夜セシリアは、ジェームズに新しい脚立、シドニーには年末まで毎月1万ドルが入金される、彼女名義のパーソンズ美大進学のための銀行口座をプレゼントする。
セシリアは、喜んでくれたジェームズとシドニーと共に楽しい夜を過ごす。
その後、買い物してきたものをチェックしていたセシリアは、誰かに見られているよう泣きがして動揺する。
翌朝、二日酔いのジェームズは朝食も取らずに署に向かい、シドニーを起こしに行ったセシリアは、フライパンの火が強くなったことに気づかない。
フライパンは出火し、シドニーが消火器でそれを消す。
その夜、人の気配を感じたセシリアは、家の中を見回り、入り口が開いていることに気づき外に出る。
(セシリアの背後に白い息が見える)
シドニーとベッドで寝ていたセシリアは、シーツを引っ張られたことに気づかない。
シーツがかかっていないことに気づいたセシリアは、椅子に誰かが座っているか確かめるために、シーツをかける。
シーツを引っ張ったセシリアは、その上に足跡が見えたために驚きジェームズを呼ぶ。
それをジェームズに伝えたセシリアは、誰かが部屋にいたと言って怯える。
セシリアを落ち着かせたジェームズは、明日の面接のために眠るべきだと伝える。
翌日、建築会社の面接を受けたセシリアは、オーナーのマーク(ベネディクト・ハーディ)に親切にしてもらえるが、持参したはずの作品が書類入れから消えていた。
動揺するセシリアは、会社の説明を始めたマークの前で気を失い倒れてしまう。
病院で診察を受けたセシリアは、ジェームズに迎えに来てもらう。
数日後、医師から連絡を受けたセシリアは、血液検査の結果、失神した原因はジアゼパムだと言われ、その容器が洗面台に置かれていることに気づく。
血の付いた容器を手に取ったセシリアは、エイドリアンから逃げた際に落としたものであることを確認する。
ジェームズと共にトムを訪ねたセシリアは、生きているエイドリアンが嫌がらせをしていると考え、やめさせるようにと伝える。
エイドリアンから、自分からは逃げられない、見えないはずだが印を残すと言われた時の話をしたセシリアは、ジアゼパムの容器をトムに見せる。
逃げた夜にこれでエイドリアンを眠らせたというセシリアは、逃げる際に落としたにも拘わらず、自分のところに戻ったとトムに伝える。
エイドリアンは死んでいないと言われたトムは、遺灰があるとセシリアに伝える。
エイドリアンは工学研究の第一人者なので、姿を見えなくする方法で自分に近づいたと言うセシリアは、トムが何かを知っていると考える。
姿が見えないエイドリアンは生きていると言い張るセシリアは、人の心をコントロールする天才だった彼を、トムも恨んでいたことを知る。
エイドリアンが死んでほっとしたと話すトムは、セシリアの気持ちを理解しながら、自殺現場の写真を見せて、遺体を確認したと伝える。
トムは、エイドリアンを心から消し去るべきだとセシリアに助言する。
エミリーを訪ねたセシリアは協力を求めようとするが、酷い内容のメールが自分から届いたと言われ、エイドリアンがやっていると考えるものの信じてもらえず、追い払われる。
家に戻ったセシリアは、送信フォルダーにあるエミリー宛のメールの内容を確認してショックを受ける。
苦しむセシリアを励まそうとしたシドニーは、誰かに殴られてしまう。
セシリアは、自分ではないと言っても信じてくれないジェームズに責められる。
ジェームズから、ここに居られては迷惑だと言われたセシリアは、姿が見えないエイドリアンを捜す。
ナイフを手にして床にコーヒーを撒き警戒したセシリアは、エイドリアンの携帯電話に発信する。
天井裏のバイブレーションの音に気づいたセシリアは、その場に向かい、携帯電話と鍵とナイフを見つける。
セシリアは、自分が寝ている姿を撮った携帯電話の写真を確認し、面接に持って行くはずだった作品のファイルも見つける。
そこにメッセージが入り、”サプライズ”とだけ書かれていた。
エイドリアンが近くにいると考えたセシリアは入り口に向かい、脚立に向けてペンキを撒く。
ペンキをかぶった透明人間を確認したセシリアは、天井裏から下りてキッチンに向かう。
セシリアは、シンクの水道が出ていたため、透明人間がペンキを洗い流したことを知る。
襲われたセシリアは痛めつけられるものの、抵抗して外に出て通りを走る。
車を呼んだセシリアは、スティンソン・ビーチのエイドリアンの家に向かい、研究室で、全体に無数のカメラを装着した透明になれるスーツを見つける。
スーツを寝室のクローゼットに隠したセシリアは、透明人間が近づいたことに気づき、その場から逃げる。
エミリーをレストランに呼び出したセシリアは、頼りにしていることを伝えて話をする。
エイドリアンの家に行った話をしたセシリアは、自分に起きていることを証明するストーキングの証拠である、カメラが無数についているスーツを見つけたと話す。
その時、テーブルから浮かび上がったナイフは、エミリーのの喉を切り裂く。
セシリアはナイフを持たされ、それを見た客たちは驚き、取り乱しそうになった彼女は、駆け付けた警官に逮捕される。
病院に連れて行かれたセシリアは、エイドリアンが殺したと言いながら興奮して鎮静剤を打たれ、”サプライズ”という声を聞きながら眠る。
サンタ・マリーナ精神医療センター。
ジェームズと同僚のレックスリー(サム・スミス)の尋問を受けたセシリアは、エイドリアンが生きている証拠を持っていると伝える。
エイドリアンが聞いているので今ここでは話せないと言われたジェームズは、レックスリーを下がらせてセシリアと2人だけで話す。
信じてほしいが、自分がエミリーを巻き込んでしまったと言うセシリアに、ジェームズは、1人にした自分が悪いと伝える。
その後セシリアは、看護師(ザラ・マイケルズ)から、血液検査の結果、妊娠していることが分かったと言われ、あり得ないと伝える。
先月、妊娠したことを知らされたセシリアは動揺する。
面会に来たトムと話したセシリアは、信託を管理している彼から、刑罰の対象または心神喪失にならないことが条件だと言われ、今後の支払いを停止するつもりであることを知らされる。
友人の大学資金のことも知っていると言われたセシリアは、弟に支配されていた腰抜けだとトムに伝える。
書類にサインし受益権を放棄するか、出産に同意して”彼”の元に戻れば許すと言われたセシリアは、避妊薬をすり替えていたことを知る。
弟から逃げられないというトムは、元の生活に戻るしかないとセシリアに伝える。
書類などをテーブルから払い落したセシリアは、妹を殺したエイドリアンに手を貸したトムを批判する。
トムが床に落ちた書類を拾う間に、セシリアは彼の鞄から万年筆を奪う。
返事は3日後でもいい、監視しているとセシリアに伝えたトムは、その場を去る。
その夜セシリアは、隠してあった万年筆のペン先で手首を傷つけ、透明人間をおびき寄せる。
透明人間に襲いかかったセシリアは抵抗され、気づいた警備員が部屋に入る。
警備員は、スーツがショートして姿を現した男に襲われて意識を失う。
その場から逃げたセシリアは、別の警備員に捕らえられる。
透明人間は警備員を叩きのめし、駆け付けた他の警備員も次々と殺す。
銃を手にしたセシリアは、外に逃げた透明人間を追い、雨の中、駐車場で彼にに襲われる。
透明人間から、自分は傷つけず大切な人を殺すと言われたセシリアは、シドニーを襲う気だと考える。
そこに現れた警備員を銃撃した透明人間は、彼に止めは刺さずに逃げ去る。
透明人間を追ったセシリアは、通りがかった車を銃撃し、事故を起こした男性(アンソニー・ブランドン・ウォン)は運転席から降りる。
その車を奪い、男性の携帯電話でジェームズに電話したセシリアは、エイドリアンがシドニーを襲うことを知らせる。
ベッドで眠っていたシドニーは、異変に気づき催涙スプレーを噴射する。
透明人間は苦しみながらシドニーに襲いかかり、現れたジェームズを叩きのめす。
そこにセシリアが現れ、透明人間に向かい消火器を噴射し、姿を現した彼を射殺する。
スーツのマスクを外したセシリアは、透明人間がトムだったために驚く。
その後、自宅の地下室に監禁されていたエイドリアンは救出される。
エイドリアンはトムの犠牲者だと言うジェームズの考えを否定するセシリアは、エイドリアンが犯人だと確信していた。
ジェームズは、今回は、病院で何人もが透明人間を目撃しているために、解放されるとセシリアに伝える。
エイドリアンが企んだことだと言い張るセシリアは、精神的に追い込むのが彼の手口であり、また同じことが起きるとジェームズに伝えて考えを変えようとしない。
その夜、エイドリアンに電話をしたセシリアは、彼の家に向かい話し合うことにする。
セシリアを迎えたエイドリアンは、食事を用意してあることを伝えて食卓に着く。
心を入れ替えると言われたセシリアは、まず誠実になり、トムではなく自分がやったと認めることをエイドリアンに要求する。
セシリアは、それを認めないエイドリアンから真実を聞き出そうとする。
車で待機するジェームズは、2人の会話を聴く。
本当のことを話していると言うエイドリアンの前で涙するセシリアは、メイクを直してくると伝えて洗面所に向かう。
食事を前にナイフを手にしたエイドリアンは、見えない相手に手を掴まれ、自分の喉を切り裂き床に倒れる。
ダイニングに戻ったセシリアは驚き、救急センターに電話をして自殺者がいることを伝える。
それを知ったジェームズは家に向かう。
監視カメラにすべて録画されていることを知っていたセシリアは冷静になり、カメラの死角から、瀕死のエイドリアンに”サプライズ”と伝える。
エイドリアンは息を引き取り、その場から去るセシリアは、駆け付けたジェームズに、自分は大丈夫だと伝える。
セシリアは、エイドリアンが喉を切り裂き自殺し、その様子は監視カメラに録画されていることをジェームズに伝える。
セシリアがスーツを持っていることに気づいたジェームズは、彼女が最初から考えていた計画だと気づく。
セシリアから、自分たちの会話は聞いていたはずだと言われたジェームズは、間違いなく自殺だと彼女に伝える。
その場から去るセシリアは、恐怖から解放されて微笑む。