1937年に発表された、J・R・R・トールキンの3部作からなる”ホビットの冒険”を基に製作された作品。 「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソンらが再び結集して描いた、前シリーズから60年前に戻った物語の3部作の第1作。 ドワーフの滅びた王国を奪還する旅に協力することになったホビットや魔法使いの冒険を描くファンタジー・アドベンチャー・ドラマの大作。 監督ピーター・ジャクソン、マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン、イライジャ・ウッド、ケイト・ブランシェット、ヒューゴ・ウィーヴィング、イアン・ホルム、ベネディクト・カンバーバッチ他共演のファンタジジー超大作。 |
・ベネディクト・カンバーバッチ / Benedict Cumberbatch 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ピーター・ジャクソン
製作総指揮
アラン・ホーン
トビー・エメリッヒ
ケン・カミンズ
キャロリン・ブラックウッド
製作
ピーター・ジャクソン
キャロリン・カニンガム
ゼイン・ワイナー
フラン・ウォルシュ
原作:J・R・R・トールキン”ホビットの冒険”
脚本
フラン・ウォルシュ
フィリパ・ボウエン
ピーター・ジャクソン
ギレルモ・デル・トロ
撮影:アンドリュー・レスニー
編集:ジャベス・オルセン
美術・装置
ダン・ヘナ
ラ・ヴィンセント
サイモン・ブライト
音楽:ハワード・ショア
主題歌:ニール・フィン”Song of the Lonely Mountain”
出演
ビルボ・バギンズ:マーティン・フリーマン
ガンダルフ:イアン・マッケラン
ガラドリエル:ケイト・ブランシェット
エルロンド:ヒューゴ・ウィーヴィング
サルマン:クリストファー・リー
ラダガスト:シルヴェスター・マッコイ
ビルボ・バギンズ(老年期):イアン・ホルム
フロド・バギンズ:イライジャ・ウッド
ゴラム:アンディ・サーキス
スランドゥイル:リー・ペイス
ドル・グルドゥアのネクロマンサー:ベネディクト・カンバーバッチ
・ドワーフ
トーリン・オーケンシールド:リチャード・アーミティッジ
ドワーリン:グレアム・マクタヴィッシュ
バーリン:ケン・ストット
キーリ: エイダン・ターナー
フィーリ:ディーン・オゴーマン
ドーリ:マーク・ハドロウ
ノーリ:ジェド・ブロフィー
オーリ:アダム・ブラウン
オイン:ジョン・カレン
グローリン:ピーター・ハンブルトン
ビフール:ウィリアム・キルシャー
ボフール:ジェームズ・ネスビット
ボンブール:スティーヴン・ハンター
アメリカ/ニュージーランド 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2012年製作 169分(特別編:182分)
公開
ニュージーランド:2012年12月12日
北米:2012年12月14日
日本:2012年12月14日
製作費 $180,000,000
北米興行収入 $303,003,570
世界 $1,017,003,570
■ アカデミー賞 ■
第85回アカデミー賞
・ノミネート
メイクアップ&ヘアスタイリング・美術・視覚効果賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
”シャイア/ホビット庄”。
111歳の誕生日、ホビットのビルボ・バギンズ(イアン・ホルム)は、自分の冒険の全てを聞きたいと言っていた養子フロド(イライジャ・ウッド)に、違う物語があったことを書き残す・・・。
__________
遠い昔。
ドワーフの王国”エレボール/はなれ山”が見下ろす谷間の人間の町”デイル”は、平和と繁栄に満ちていた。
要塞都市エレボールの地中には、鉱石と金脈があり、ドワーフは宝飾品を作っていた。
そしてドワーフは、”アーケン石/山の精髄”を発見して、スロール王の支配の証とされた。
しかし、平穏な日々は長くは続かず、王は金の魔力にとり憑かれて心は病み、災いを呼び寄せた。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ロード・オブ・ザ・リング」旅の仲間(2001)
・「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」(2002)
・「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」(2003)
・「ホビット 思いがけない冒険」(2012)
・「ホビット 竜に奪われた王国」(2013)
・「ホビット 決戦のゆくえ」(2014)
*(簡略ストー リー)
中つ国、”シャイア/ホビット庄”。
ホビットのビルボ・バギンズは、養子のフロドに、別の物語があったことを書き記す・・・。
60年前。
遠い昔に、邪悪な火竜”スマウグ”に滅ぼされた、ドワーフの王国エレボールを奪還するため、魔法使いガンダルフが役に立つと考え選んだ人物はビルボだった。
ビルボは戸惑い、それを拒むものの、故郷を失ったドワーフの力になろうと、旅に同行する決心をする。
ドワーフの王族の末裔トーリンや仲間達は、ひ弱なビルボが、自分達を助けられる人物とは思えないまま旅を続けるのだが、そんな一行には、邪悪な者の復活やオークの襲撃が迫っていた・・・。
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その完成度の高さで、圧倒的な評価を得た「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの復活は、とにかくファンには嬉しい。
ハワード・ショアのテーマ曲が流れただけで、前シリーズの各場面が思い浮かび、約10年前のことなのだが、自分の人生の1ページのような、強烈な印象に残る作品の姉妹作ということで冒頭から目が離せない。
スペクタクル的にはやや抑え気味ではあるが、前シリーズに受け継がれる場面が各所に挿入され、終盤のゴラムの登場と”指輪”の行方などを見せられると、再び前3部作を観たくなってしまうという心憎い演出だ。
前シリーズとは違い、主要部門のノミネートは逃した第85回アカデミー賞では、メイクアップ&ヘアスタイリング・美術・視覚効果賞で候補になった。
興行収入でもその人気は衰えていないことを証明し、「王の帰還」(2003)には及ばないものの、北米で約3億ドル、全世界では10億ドルを超すメガヒットとなった。
荘厳な感じを受ける前シリーズとは、やや違う雰囲気もあるが、これは、”別の物語があった”という主人公の言葉の通り、違いを感じさせるピーター・ジャクソンの演出だろう。
平凡なホビットが変化しかける程度の役柄が実にいい主人公のマーティン・フリーマン、主役とも言える存在感で、お馴染みの魔法使いガンダルフを演ずるイアン・マッケラン、エルフの女王ケイト・ブランシェット、同じくヒューゴ・ウィーヴィング、魔法使いサルマンのクリストファー・リー、同じくシルヴェスター・マッコイ、主人公の老年期イアン・ホルム、その養子で前シリーズの主人公フロドのイライジャ・ウッド、ゴラムのアンディ・サーキス、その昔のエルフの王リー・ペイス、廃墟の要塞ドル・グルドゥアのネクロマンサー(死人遣い)役のベネディクト・カンバーバッチ、ドワーフの王族の末裔であるリチャード・アーミティッジ、仲間達グレアム・マクタヴィッシュ、ケン・ストット、エイダン・ターナー、アダム・ブラウン、マーク・ハドロウ、ディーン・オゴーマン、ジェド・ブロフィー、ピーター・ハンブルトン、ジョン・カレン、ウィリアム・キルシャー、ジェームズ・ネスビット、スティーヴン・ハンターなどが共演している。