アンドレ・ド・トスとウィリアム・ボワーズの原作を基に製作された作品。 妻子の元に帰った西部一の早撃である無法者が家族のために戦う姿を描く、監督ヘンリー・キング、脚本ナナリー・ジョンソン、主演グレゴリー・ペック、ヘレン・ウェスコット、ミラード・ミッチェル、ジーン・パーカー、カール・マルデン他共演の西部劇。 |
・西部劇
・グレゴリー・ペック / Gregory Peck / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ヘンリー・キング
製作:ナナリー・ジョンソン
原作
アンドレ・ド・トス
ウィリアム・ボワーズ
脚本
ウィリアム・ボワーズ
ウィリアム・セラーズ
撮影:アーサー・C・ミラー
編集:バーバラ・マクレーン
音楽:アルフレッド・ニューマン
出演
グレゴリー・ペック:ジミー・リンゴ
ヘレン・ウェスコット:ペギー・ウォルシュ
ミラード・ミッチェル:マーク・ストレット連邦保安官
ジーン・パーカー:モリー
カール・マルデン:マック
スキップ・ホメイヤー:ハント・ブロムリー
アンソニー・ロス:チャーリー・ノリス保安官補
ヴェルナ・フェルトン:ペニーフェザー夫人
エレン・コービイ:デヴリン夫人
リチャード・ジャッケル:エディ
メエ・マーシュ:オブライエン夫人
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1950年製作 84分
公開
北米:1950年6月23日
日本:1951年11月
■ アカデミー賞 ■
第23回アカデミー賞
・ノミネート
原作賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1880年代の南西部。
無法者の中でも、最も早撃ちと噂される、テキサス人のジミー・リンゴ(グレゴリー・ペック)は、足を洗い妻と息子の元に帰ろうとしていた。
リンゴは、立ち寄った町の酒場で、若造エディ(リチャード・ジャッケル)に絡まれ、仕方なく彼を撃ち殺してしまう。
正当防衛は認められるが、エディには3人の兄がいて、客達はリンゴにその場を立ち去ることを勧める。
先手を打ち、3人の兄達を威嚇したリンゴは、妻子のいるカイエンヌに向かい、酒場の主人マック(カール・マルデン)に再会する。
マックは、即刻、連邦保安官のマーク・ストレット(ミラード・ミッチェル)に通報する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
最も早撃ちと噂される、テキサスの無法者であるガンマン、ジミー・リンゴは、足を洗い、妻ペギーと息子の元に帰ろうとする。
しかし、リンゴを殺し名を上げようとする者は後を絶たず、彼は、ある酒場で、若造のエディに絡まれて射殺してしまう。
正当防衛は認められるが、エディには3人の兄がいて、リンゴは彼らを威嚇して妻の元に向かう。
目的地に着いたリンゴは、知人の連邦保安官ストレットから、妻ペギーが身を隠しているため、会いたがらないだろうと言われる。
しかし、既に町は、リンゴが現れたことで騒然となっていた・・・。
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仇討ちが迫る、時間を追った緊迫感のあるストーリーや、主人公リンゴを取り巻く人間模様、ガンマン志望の青年に稼業の空しさを説きながら死んでいく男の生き様、多くの見所があるドラマに仕上げたヘンリー・キングの演出や、それを大いに盛り上げるアルフレッド・ニューマンの音楽も印象深い。
「怒りの葡萄」(1940)などのシナリオライター、ナナリー・ジョンソン製作というところも注目だ。
第23回アカデミー賞では、原作賞にノミネートされた。
まだ30代前半のグレゴリー・ペックは髭を貯え、日本の吹き替え(城達也)のイメージとは全く違う太くて低い声で、年齢以上に貫禄がある。
しかし、悪党稼業から足を洗うという設定なので、その役にかろうじて収まっているという感じは否めず、髭やコスチューム、そして雰囲気が無法者には見えない。
この役はジョン・ウェインが切望し、コロンビアのハリー・コーンが、彼に主演をさせるために映画化権を買い取るのだが、ウェインはコーンのために働くことを拒否し、結局20世紀FOXに権利が売られてしまったという経緯がある。
リンゴの改心の気持ちを受け入れられない妻ヘレン・ウェスコット、前年「頭上の敵機」(1949)でもG・ペックと共演する連邦保安官のミラード・ミッチェル、協力者で酒場の歌手ジーン・パーカー、翌年「欲望という名の電車」(1951)でアカデミー助演賞を受賞する酒場の主人役カール・マルデン、リンゴを殺し名を上げようとする青年のスキップ・ホメイヤー、保安官補のアンソニー・ロス、冒頭でリンゴに射殺される若者のリチャード・ジャッケル、保安官に抗議する夫人ヴェルナ・フェルトン、エレン・コービイ、そしてフォード一家のメエ・マーシュの出演などもファンには嬉しい。