リンダは、ニューヨーク大学に進学して劇作家を目指していたはずのジェイソンから、夢を諦めたことを知らされる。
文才があったジェイソンが、父トムの指示で法学部に行かされることを知ったリンダは残念に思う。
ジェイソンの家に着き、戯曲を読ませてほしいと伝えたリンダは、彼と別れる。
翌日リンダは、授業中に戯曲を届けに来たジェイソンを、生徒たちに紹介する。
ジムに通うリンダは、その場で話したトムに、ジェイソンに会ったことを伝える。
ジェイソンの作家としての才能を生かすべきだと伝えたリンダだったが、将来性がないと言うトムは、息子の戯曲にも興味がない様子だった。
納得できないリンダは、帰宅してジェイソンの戯曲”さなぎ”を読む。
その内容に感激し涙したリンダは、ジェイソンに電話をして戯曲を絶賛する。
法学部など考えられないと伝えたリンダは、褒められたことだけで満足し、弁護士になると言うジェイソンの考えを、舞台化して変えさせようとする。
リンダは、演劇部のカール・カピナス(ネイサン・レイン)に相談することをジェイソンに伝える。
戯曲を読み興奮したカールは、必ず劇にするとリンダに伝えて、校長のトルーディ・スローカム(ジェシカ・ヘクト)と副校長フィル・ペラスキー(ノーバート・レオ・バッツ)に話をする。
”わが町”なら満足するペラスキーは反対し、スローカムは、内容が高校生向きか疑問に思う。
費用なども心配な二人に、リンダは、予算オーバーの場合は自分が払うつもりだと伝えるが、ペラスキーから、残酷な結末の問題も指摘される。
結末はカットすると言うカールは、ジェイソンを納得させるために契約を交わすよう、ペラスキーから指示される。
それが不満なリンダは、二人を納得させるために話しただけで、結末はカットしないつもりのカールから、初日に観客が号泣すればペラスキーも認めると言われ、彼を信じる。
カフェでジェイソンに会ったリンダは、戯曲を書き始めた頃から胃潰瘍気味だと言う彼を気遣う。
リンダは契約書を見せてサインを求めるものの、ジェイソンは高校で劇にすることに躊躇する。
父親に負けることになると言うリンダは、これをやり遂げれば作家の道を歩めると、ジェイソンに伝えて納得させ、サインをしてもらう。
その後カールは、リンダとジェイソンと共にリハーサルの準備を始める。
シーラ・ヌスバウム(ニッキー・ブロンスキー)、ウィル・トレイナー(チャーリー・サクストン)、ファロン・ヒューズ(ソフィー・カーティス)、主人公を演ずるハリー・アンダーソン(リリー・コリンズ)らの配役が決まり、ジェイソンは質問を受ける。
内容についてウィルに意見されたジェイソンは、気分を害して席を外してしまう。
ウィルの態度を非難したリンダはジェイソンを追い、諦めると言う彼に謝罪し、彼を説得して戻る。
ウィルに謝罪されたジェイソンは指摘に感謝し、彼の意見に答えて納得させる。
自分の人生を変えた経験を語り始めたカールは、30年前にスティーヴン・ソンドハイムのオーディションを受け、役はもらえなかったものの、”諦めるな”と声をかけられたことを生徒たちに話す。
リハーサルが始まり、現れたトムから話があると言われたジェイソンは外に出る。
話をするトムとジェイソンの様子が気になるリンダは、揉めている二人の間に割って入る。
興奮するリンダに責められたトムは、その場を去る。
リンダは、胃が痛みだしたジェイソンと教室に向かう。
母親が去って以来、父は嫌な奴になったと言うジェイソンは涙し、彼を気遣うリンダはキスされてしまい、二人はその場で愛し合う。
その後、リンダは動揺しながら感情が高ぶる。
予算が足りないことをカールから知らされたリンダは、小切手を切る。
ジェイソンを楽屋に呼んだリンダは、芝居を優先するべきであり、二度と関係を持たないことで二人は同意する。
ジムでリンダと話したトムは、学校に行ったのは、法学部の予備校に行くはずのジェイソンがウソをついたからだと伝える。
あくまでジェイソンの文才にこだわるリンダは、無理強いはしていないと言うトムから、息子自身の考えだと知らされる。
納得しないリンダとトムは、意見がかみ合わない。
帰宅途中、ジェイソンに電話をしたリンダは、彼が自宅でハリーとセリフ合わせをしていることを知る。
翌日、カールから予算の追加分を請求されたリンダは、小切手を切りながら、ジェイソンとハリーがいちゃつく姿が気になる。
ハリーと話したリンダは、演技のことは褒めるものの、劇に集中するために、ジェイソンと離れることを指示して納得させる。
その後、さらに予算が増えたカールは、小切手を切ってくれたリンダに感謝する。
更衣室に向かったリンダは、ジェイソンとハリーが抱き合っていたために驚き、二人を非難してその場を去る。
リンダを追ったジェイソンは、ハリーに迫られたと話すものの納得してもらえず、嫉妬している様子の彼女に、教室で愛し合ったことはいいのかと問う。
憤慨するリンダはその場を去りジェイソンも戻るが、二人の様子をウィルが撮影していた。
帰宅したリンダは、劇に出資した金額が5000ドル近くになることを知り苛立つ。
翌日、学校に着いたリンダは、生徒たちの視線が気になり、皆の様子がおかしいために校長室に向かう。
リンダは、ジェイソンと教室で寝たという噂が広がっていることをペラスキーから知らされる。
ジェイソンと抱き合っていたことで、リンダから注意されたハリーが噂を流していることを知ったペラスキーは驚き、リハーサル中の二人の元に向かい痛烈に非難する。
人気教師のデマを流したことも責められたハリーは、嫉妬しているリンダが、教室でジェイソンと寝たのは事実だとペラスキーに伝える。
そこに自殺するメイクでウィルが現れ、カットする契約だと言うペラスキーの言葉に驚いたジェイソンは、何の話か分からずに戸惑う。
カットするつもりのカールから、契約時にリンダから知らされたはずだと言われたジェイソンは、読む前にサインさせられたと伝える。
ジェイソンやスローカム、ペラスキーから非難されたリンダは弁解する。
ハリーが、ネット上にアップされたリンダとジェイソンの映像を皆に見せて最悪の事態になり、ペラスキーはリンダを解雇する。
リンダを追ったジェイソンは、ウソをついた理由を追求するが、催涙スプレーを吹き付けられる。
動揺し涙しながら運転したリンダは事故を起こし、病院に運ばれる。
現れたトムの診察を拒否できず泣き出したリンダは、自分を嫌っていると思っていた彼から、ジェイソンを助けてくれたと言われ感謝される。
しかし、リンダがジェイソンと愛し合ったことを知ったトムは驚き、担当を代わると言ってその場を去る。
ジェイソンから事情を聞いたトムは、退院するリンダに、契約の件で息子にウソをついたことを確認する。
それを認め責められたリンダは、妻の死後、酒に溺れ暴力をふるったあなたのせいだとトムに伝える。
酒も飲まず、離婚したが妻は生きていると言うトムは、ジェイソンの話をすべて信じるリンダに呆れる。
リンダに電話しても出てもらえないカールは、ソンドハイムの話はウソで、戻って助けてほしいというメッセージを残す。
訪ねて来たスローカムから、カールがリハーサル中に倒れて病院に運ばれたことを知ったリンダは、チケットの売り上げが18000ドルなので舞台はキャンセルできないため、彼の代わりに指導することを求められる。
ジェイソンに頼むべきだと言うリンダは、元の結末でないとやらないつもりの彼を当てにできないスローカムから、強引に頼まれる。
翌日、仕方なく学校に向かったリンダは、カールが考えた結末でリハーサルを始めようとするが、ハリーが納得しない。
ジェイソンに会ったリンダは協力を求め、皆が死なないで済む別の結末を考えてほしいと頼むものの、聞き入れてもらえない。
仕方なくリンダは、徹夜をして結末を考える。
公演当日、緊張するハリーを励ますリンダは、現れたカールに感謝される。
開演した会場にトムが現れ、リンダは怖くて舞台を見ることができない。
ジェイソンも現れ、リンダも舞台の様子が気になり会場に入る。
クライマックスとなり、結末が変えられたジェイソンはリンダに説明を求めるが、精一杯のことはしたと言う彼女から謝罪される。
成功は逃さないでほしいと言われたジェイソンは、舞台を観終えた観客の歓声を聴く。
中に入ったジェイソンは拍手し、カールにステージに呼ばれ、トムは息子を誇らしく思い、リンダも満足する。
会場を去るリンダはトムから声をかけられ、互いに謝罪し合う。
いい父親ではなかったことを話すトムは、ジェイソンに自分の希望を押し付けたことをリンダに伝える。
その後、復帰したリンダは、トムに度々会うものの、ほどよい距離を置いていた。
ある日、書店でトムに出くわしたリンダは、コーヒーを飲みながら話をする。
次の作品を書いているジェイソンは、ニュージャージーで児童劇団をやっているということだった。
トムから、大学で行われる小説家”ウォルター・モズリイ”の講演に誘われたリンダは、彼の誘いを受ける。
女性らしく着飾ったリンダは、迎えに来たトムの車に乗りでかける。