ことの終わり The End of the Affair (1999)

モーリスは、帰宅したサラに挨拶もせず、ヘンリーの家を後にする。
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1939年、第二次大戦前夜。
高級官僚についての小説を執筆中のモーリスは、ヘンリーに妻サラを紹介される。

ヘンリーは、モーリスにサラを映画に連れて行ってくれるように頼み、映画の後、食事をした２人は、彼女の家で求め合い結ばれてしまう。

その後、戦時中の2人の密会は、ヘンリーに知られることなく続いた。
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モーリスは探偵事務所に向かい、報告は夫ヘンリーには内密にするようサヴェージ(ジェームズ・ボラム)に伝えて、調査を依頼する。

やがて、モーリスの元に探偵事務所のパーキンス(イアン・ハート)が現れ、サラが男と会っていたことを報告する。

モーリスの人相を知らなかったパーキンスは、それが彼だと分かり、”第三の男”の存在を知る。

パーキンスを手伝う、顔にアザのある息子ランス(サミュエル・ボールド)が、サラの日記の一部を手に入れる。

そして、サラの密会の現場を目撃したことを、パーキンスはモーリスに報告する。

さらにランスは、サラが歯科医に行くと言って”スマイス”という男と会っていることを突き止め、モーリスは、ランスを連れて、その男に会いに行く。

しかし、その男がスマイス神父(ジェイソン・アイザック)であることが分かり、神父はランスに見覚えがあり、モーリスに訪れた理由を問い質す。

モーリスはサラの名前を出し、彼女と寝たことを追求するが、スマイス神父は気分を害し、家から出て行くようモーリスに要求する。

ヘンリーに会ったモーリスは、内密にサラの行動を調べていたことを伝えるが、ヘンリーは激怒して、調査書を燃やしてしまう。

モーリスはヘンリーに謝罪するが、、実は彼は、モーリスとサラの関係を承知だった。

冷静に対処するモーリスは、好意だけでは満足できない、愛欲だけの関係だったことをヘンリーに告げる。
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戦争中、容易に密会できたモーリスとサラだったが、ある日、空襲で爆撃を受ける。

負傷して、意識がなくなったモーリスが回復したのを見届け、サラは二度と会わないと言い残し、その場から立ち去る。
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それ以来サラとは会うことのなかったモーリスは、雨の中でヘンリーと再会したのだということを彼に話す。

ヘンリーの家のパーティーに紛れ込んだパーキンスは、サラがひどく咳き込んでいたことをモーリスに報告し、持ち出した日記帳を、彼に渡して調査を終了する。

その日記帳から、モーリスはある真実を知る。

爆撃を受けた時、モーリスが死んだことをサラは確信し、彼を助けるために神に祈りを捧げる。

サラは、モーリスを救えるなら、2人の関係を絶ってもいいと祈り、息を吹き返した彼を見て別れる決心をし、立ち去ったのだ。

さらにモーリスは、サラが、自分のことを愛し続けていたことと、彼女が浮気していたと思われた相手が、”神”だったことを知る。

ランスが見た密会の相手も、サラの病気の診察に来た内科医で、スマイス神父には離婚の相談をしていたのだ。

サラは道端で寝ていたランスに気づき、迷子だと思い小銭を渡し、顔のアザにキスをした。

サラは、モーリスを愛していたという告白文を、ヘンリーに書こうとする。

そこに、2年間は何も関係がないとモーリスから告げられたヘンリーが帰宅し、サラに愛を告げる。

全てを知ったモーリスは、自分達の愛が敗北したことを悟り、自分の元から去ろうとするサラを追う。

教会でサラを見つけたモーリスは彼女を連れ戻し、そして、2人は愛を確かめ合う。

ヘンリーはモーリスとサラを捜すが、2人はロンドンを離れる。

サラの病状は悪化し、2人を追ってきたパーキンスに気づいたモーリスは、彼が必要としている”証拠”を渡す。

2人の前にヘンリーが現れ、彼はサラの死が迫っているという医者の診察結果をモーリスに伝え、彼女はそれを受け入れ、3人はロンドンに帰る。

モーリスは、サラの最後を一緒に看取ってくれと、ヘンリーに頼まれ彼らと同居を始める。

そして、モーリスとヘンリーは、交代でサラの看病を続けるのだが、彼女は息を引き取り、サラを奪った”神”をモーリスは憎む。

サラの葬儀は終わり彼女は火葬され、そこにパーキンスが姿を現し、モーリスに声をかける。

パーキンスは、サラの死に気を落とすランスの顔のアザが、彼女のキスにより消える奇跡が起きたことをモーリスに語る。

近づいてきたランスの顔を見たモーリスは驚き、サラのことを綴り執筆中だった”憎しみの手記”は、神への憎しみを込めたものだったのだが、彼は、奇跡を成し遂げたその存在を認めるのだった。

そしてモーリスは、”自分の存在を永遠に忘れて欲しい”と、手記の最後に書き記す。