ジョン・ウェインが製作、主演し初めて監督した西部開拓史上に名高い”アラモ砦の戦い”を描いたスペクタクル大作。 共演リチャード・ウィドマーク、ローレンス・ハーヴェイ、リチャード・ブーン、リンダ・クリスタル、チル・ウィルス。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・ウェイン
製作:ジョン・ウェイン
脚本:ジェームズ・エドワード・グラント
撮影:ウィリアム・H・クローシア
編集:スチュアート・ギルモア
音楽:ディミトリ・ティオムキン
出演
ジョン・ウェイン:デイビー・クロケット
リチャード・ウィドマーク:ジム・ボウイ
ローレンス・ハーヴェイ:ウィリアム・バレット・トラビス
リチャード・ブーン:サム・ヒューストン将軍
リンダ・クリスタル:グラシエラ・カーメラ・マリア・デ・ロペス・ イヴェイヤー/フラカ
チル・ウィルス:ビーキーパー(蜜蜂屋)
フランキー・アヴァロン:スミティ
パトリック・ウェイン:ジェームズ・バトラー・ボーナム大尉
ケン・カーティス:アルメロン・ディッキンソン大尉
ジョーン・オブライエン:スー・ディッキンソン夫人
ヴェーダ・アン・ボーグ:ネル・ロバートソン
ジョン・ディアキス:ジョッコ・ロバートソン
ルーベン・パディラ:サンタ・アナ将軍
ジェスター・ヘアストン:ジェスロ
ジョセフ・カレイア:ホアン・セギン
ハンク・ウォーデン:牧師
ジャック・ペニック:ライトフット軍曹
オリーブ・ケリー:デニンソン夫人
アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1960年製作 202分
公開
北米:1960年10月24日
日本:1960年12月4日
製作費 $12,000,000
■ アカデミー賞 ■
第33回アカデミー賞
・受賞
録音賞
・ノミネート
作品
助演男優(チル・ウィルス)
撮影(カラー)・音楽(ドラマ・コメディ)
歌曲・編集賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1836年。
メキシコ領テキサス(当時)のアメリカや海外からの開拓民の多くは、独裁者サンタ・アナ(ルーベン・パディラ)の圧政に対し、服従か対決かを迫られた。
独立を画策する、テキサス軍のサム・ヒューストン将軍は、大酒のみだが信頼できるジム・ボウイ(リチャード・ウィドマーク)とその義勇軍を派兵しようとする。
翌日、義勇兵100人を率い、ボウイは、正規軍の指揮官ウィリアム・バレット・トラビス(ローレンス・ハーヴェイ)の待つサン・アントニオの伝道所跡地に到着する。
トラヴィスは、作戦会議を酔って欠席したボウイを非難し、テキサス軍の動きを察知したサンタ・アナが、5000名を超す大軍を派遣したとの情報が入る。
しかし、トラヴィスは民間人の”うわさ話”を信用せず、規則にこだわる彼を今度はボウイが非難する。
トラヴィスは、少数の部下が大軍を前に怯えるのを避けたかったことを、副官で親友のアルメロン・ディッキンソン大尉(ケン・カーティス)に語る。
メキシコ軍を迎え撃つ拠点となった”アラモの砦”では、生真面目なトラヴィスと粗野なボウイの意見は対立する。
そんな時、町に、テネシーの英雄デイビー・クロケット(ジョン・ウェイン)が、仲間と共にやって来る。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1836年。
メキシコ領テキサス(当時)のアメリカや海外からの開拓民は、独裁者サンタ・アナの圧政に対し、服従か対決かを迫られていた。
独立を画策する、テキサス軍のヒューストン将軍は、信頼できるジム・ボウイと義勇軍を派兵しようとする。
しかし、大酒のみのボウイが酔いつぶれていたため、ヒューストンは、正規軍の小部隊を率いるトラヴィス少佐を大佐に昇格させ、テキサスの運命を任せようとする。
その後ボウイは、義勇兵100人を率いトラヴィスの待つサン・アントニオの伝道所跡地に到着する。
サンタ・アナが、5000名を超す大軍を派遣したとの情報が入る中、メキシコ軍を迎え撃つ拠点となった”アラモの砦”では、トラヴィスとボウイの意見が対立する。
そんな時、テネシーの英雄デイビー・クロケットが、仲間と共にやって来る。
トラヴィスは、クロケットを横柄で無学な田舎者と見ていたのだが、彼の”共和国”についての考えを聞き、見方を変えるのだった・・・。
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ウェインの恩師でもあるジョン・フォードが監修しているのだが、ウェインの演出の酷さに、見るに見かねたフォードが、演出を手助けした言われている。
第33回アカデミー賞では、作品賞をはじめ7部門にノミネートされ有力視されていたものの、行き過ぎた宣伝などが批判を浴びて逆効果となり、結局、録音賞の受賞のみに終わった。
・ノミネート
作品
助演男優(チル・ウィルス)
撮影(カラー)・音楽(ドラマ・コメディ)・歌曲・編集賞
しかし、テキサス州ブラケットヴィルに作られた巨大なオープンセットや、迫力ある映像は見応え十分で、3時間を超えるドラマも飽きのこない仕上がりにはなっている。
また、前年の「リオ・ブラボー」(1959)でも登場した、サンタ・アナ軍が総攻撃前に演奏する、”皆殺しの歌/El Degüello”などを効果的に使った、ディミトリ・ティオムキンの音楽も出色だ。
ジョン・ウェインは、伝説の英雄デイビー・クロケットを豪快に演じ、ジョン・フォードの助けはあったとは言え、演出も無難にこなしている。
リチャード・ウィドマークも、テキサスの英雄でナイフ使いの名手、ジム・ボウイを気迫溢れる演技で熱演している。
ローレンス・ハーヴェイは、上記2人よりはるかに年が若いのいだが、互角に渡り合っている。
砦の兵士や男達を、英雄として称えるサム・ヒューストン将軍リチャード・ブーン、クロケットに惹かれるが、避難させられる美しいメキシコ人女性リンダ・クリスタル、アカデミー助演賞候補にもなった通称”蜜蜂屋”、陽気なチル・ウィルス、伝令に出され唯一人生き残るフランキー・アヴァロン、トラヴィスの忠実な部下で、本作ではかなり出演場面が多い、”フォード一家”のケン・カーティスとパトリック・ウェイン、牧師ハンク・ウォーデン、軍曹のジャック・ペニックら、大尉(ケン・カーティス)夫人で砦の生き残りのジョーン・オブライエン、ボウイの奴隷ジェスター・ヘアストンなどが共演している。
更に、ハリー・ケリー夫人のオリーブ・ケリーやクリフ・ライオンズなど、同じく”フォード一家”の面々の出演なども、ウェインやフォードファンには嬉しいばかりだ。