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テンション Tension (1949)

妻を奪った男に復讐しようとする男性の殺人計画を描く、監督ジョン・ベリー、主演リチャード・ベースハートオードリー・トッターシド・チャリシーバリー・サリヴァン他共演のフィルム・ノワール

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ジョン・ベリー
製作:ロバート・シスク
原作:ジョン・クローラー
脚本:アレン・リフキン
撮影:ハリー・ストラドリング
編集:アルバート・アクスト
音楽:アンドレ・プレヴィン

出演
ウォーレン・クインビー/ポール・サザン:リチャード・ベースハート
クレア・クインビー:オードリー・トッター
メアリー・チャンラー:シド・チャリシー
コリアー・ボナベル警部補:バリー・サリヴァン
バーニー・ディーガー:ロイド・ガフ
フレディ:トム・ダンドレア
エドガー“ブラッキー”ゴンサレス警部補:ウィリアム・コンラッド
ナルコ:ティト・レナルド

アメリカ 映画
配給 MGM
1949年製作 91分
公開
北米:1950年1月11日
日本:未公開
製作費 $682,000


ストーリー
殺人課のコリアー・ボナベル警部補(バリー・サリヴァン)は、容疑者に様々なプレッシャーをかけて、その緊張に耐えきれなくなるまで追い詰めることで、事件を解決してきたことを説明する。
ボナベルは、ウォーレン・クインビー(リチャード・ベースハート)が関与した殺人事件を例に挙げて回想する。
__________
ドラッグストアの夜間店長を務めるウォーレンは、妻のクレア(オードリー・トッター)と共に店の2階で暮らしていた。
ウォーレンは、クレアを幸せにするために必死で働いていたが、わがままで身勝手なクレアは、ウォーレンに隠そうともせず、裕福なバーニー・ディーガー(ロイド・ガフ)と浮気していた。
店員のフレディ(トム・ダンドレア)は、ウォーレンに対するクレアの態度などが気になっていた。
ウォーレンは、クレアのために新居を手に入れようとするが、彼女は興味を示さない。
ある朝ウォーレンは、理想の人が見つかったと言うクレアが、バーニーの元に向かおうとしていることを知り苛立つが、引き留めようとしなかった。
その後、クレアのことが諦められないウォーレンは、マリブにあるバーニーの家に向かい、彼女を説得しようとする。
ウォーレンは、クレアには迷惑に思われ、バーニーに相手にされずに殴り倒される。
侮辱されたウォーレンは、その件をフレディに話し、自分なら殺すと言う彼の意見を聞き考えを変える。
ウォーレンは、別人格の男”ポール・サザン”となり、アパートを借り、隣人のメアリー・チャンラー(シド・チャリシー)と出会う。
メアリーと親しくなったウォーレンは、バーニーの殺害計画を実行するための準備を始めるのだが・・・。


解説 評価 感想
後に”ハリウッド・ブラックリスト”に載りキャリアにダメージを受けるジョン・ベリーが監督し、主演はリチャード・ベースハートオードリー・トッターシド・チャリシーバリー・サリヴァンなどが共演した作品。

妻を奪った男に復讐しようとする男性の殺人計画を描くフィルム・ノワール

物語の内容や脚本は平凡ではあるが、魅力的なキャスティングと、そのそれぞれの確かな演技は評価された。

真面目で平凡な男性の主人公が、殺人計画を実行するために、容姿や人格を変えて行動し始める辺りから、俄然、見応えあるドラマが展開する。

主演のリチャード・ベースハートは、妻をコントロールできないまま苦悩するものの、人格を変えて殺人計画を実行しようとする男性を見事に演じている。

真面目に働く夫との平凡な生活に我慢できず、物欲を満たそうとする性悪な女性を好演するオードリー・トッター、主人公と交際するようになる隣人で、事件に関わったと知った後も彼を信じる女性を魅力的に演ずるシド・チャリシー、事件を捜査のために過激な行動をとる警部補のバリー・サリヴァン、その同僚ウィリアム・コンラッド、ヒロインの裕福な浮気相手ロイド・ガフ、主人公に同情する、店で働く定員のトム・ダンドレア、バーニー(ロイド・ガフ)の家政婦ナルコ:ティト・レナルドなどが共演している。


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