アフリカ系アメリカ人のみのパフォーマーによるミュージカル。 帰還兵とクラブの人気歌手の恋を描く、監督アンドリュー・L・ストーン、主演レナ・ホーン、ビル・ロビンソン、キャブ・キャロウェイ、ファッツ・ウォーラー、エイダ・ブラウン、ドーリー・ウィルソン他共演。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アンドリュー・L・ストーン
製作:ウィリアム・ルバロン
原案
ジュリー・ホーウィン
シーモア・ロビンソン
脚本
フレデリック・J・ジャクソン
テッド・ケーラー
撮影:レオン・シャムロイ
編集:ジェームズ・B・クラーク
音楽:シリル・J・モックリッジ
出演
セリーナ・ロジャース:レナ・ホーン
ビル・ウィリアムソン:ビル・ロビンソン
本人:キャブ・キャロウェイ
本人:キャサリン・ダナム
”ファッツ”ウォーラー:ファッツ・ウォーラー
ダンサー:ニコラス・ブラザーズ
本人:エイダ・ブラウン
ゲイブ・タッカー:ドーリー・ウィルソン
チック・ベイリー:エメット”ベイブ”ウォレス
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1943年製作 78分
公開
北米:1943年7月21日
日本:1988年12月3日
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
第一次大戦終結後、帰還したビル・ウィリアムソン(ビル・ロビンソン)は、戦友のゲイブ・タッカー(ドーリー・ウィルソン)と共にナイトクラブに向かう。
ビルは、その場で出会った戦友の妹で人気歌手のセリーナ・ロジャース(ドーリー・ウィルソン)に惹かれる。
セリーナからパートナーのチック・ベイリー(エメット”ベイブ”ウォレス)を紹介されたビルは、彼女とは生きる世界が違うと考え恋を諦める。
その後ビルは、友人のエイダ・ブラウンが経営しているクラブでウェイターとして働く。
ある夜、シカゴに向かうセリーナとチックがエイダのクラブに立ち寄る。
ビルと再会したセリーナは、彼のダンスの才能を評価していたためにショーに出演させる。
即興で見事なタップを披露したビルは、チックよりも人気者となる。
チックに解雇されたビルは、自分を嫌う彼を殴り倒し、セリーナと共にニューヨークに向かいステージに立つのだが・・・。
アフリカ系アメリカ人パフォーマーのみによるミュージカルとしては、3ヶ月前に公開されたヴィンセント・ミネリのデビュー作「キャビン・イン・ザ・スカイ」(MGM)に続く作品。
本作の主演女優レナ・ホーンは同作にも出演している。
当時、アフリカ系アメリカ人は映画の主人公として登場することは殆どなかったが、そンな中、最高のパフォーマーが出演した内容はファン必見だ。
特に、物語の主人公と言える帰還兵を演ずるビル・ロビンソンは、撮影当時すでに60代半ばとは思えない、見事なタップを披露してくれる。
2001年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。
人気歌手を演じ存分に素晴らしい歌声を披露してくれるレナ・ホーン、彼女らと共に見事なパフォーマンスを見せてくれるキャブ・キャロウェイ、ダンサーのキャサリン・ダナム、ファッツ・ウォーラー(同年12月38歳で亡くなる)、エイダ・ブラウン、ダンサーのニコラス・ブラザーズ、ビルの戦友ドーリー・ウィルソン、ヒロインのステージ・パートナー、エメット”ベイブ”ウォレスなどが共演している。