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周遊する蒸気船 Steamboat Round the Bend (1935)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1933年に発表されたベン・ルシアン・バーマンの小説”Steamboat Round the Bend”を基に製作された作品。
殺人を犯した甥の無実を晴らそうとする行商人の奮闘を描く、日本人には想像がつかないほどの、国民的な大スターのウィル・ロジャースジョン・フォードのコンビによるヒューマン・コメディの傑作。
アン・シャーリーユージン・パレットフランシス・フォード他共演。


コメディ

ジョン・フォード / John Ford 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:ジョン・フォード
製作:ソル・M・ワーツェル
原作:ベン・ルシアン・バーマン”Steamboat Round the Bend”
脚本
ダドリー・ニコルズ
ラマー・トロッティ
撮影:ジョージ・シュナイダーマン
編集:アルフレッド・ディギターノ
音楽:サミュエル・ケイリン

出演
ウィル・ロジャース:ドクター”ドク”ジョン・パーリー
アン・シャーリー:フリーティ・ベル
ユージン・パレット:ルーフ・ジェファー保安官
フランシス・フォード:イフ
ジョン・マクガイア:デューク
アーヴィン・S・コッブ:イーライ船長
バートン・チャーチル:ニュー・モーゼ
ステピン・フェチット:ジョナ
ジャック・ペニック:川の住人

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1935年製作 82分
公開
北米:1935年9月6日
日本:1996年1月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1890年代初頭、ミシシッピ川
川を下る蒸気船”プライド・オブ・パドゥーカ”の甲板で、預言者のニュー・モーゼ(バートン・チャーチル)は、酒こそが悪であると説教する。

ニュー・モーゼは、酔いながら酒瓶を掲げる目の前のイフ(フランシス・フォード)に語りかけ、酒を捨てた彼を称える。

同じ船上で、ドクター”ドク”ジョン・パーリー(ウィル・ロジャース)は、先住民の伝説の少女ポカホンタスが作ったという媚薬を売り稼いでいた。

それを酒だと思ったイフは、二瓶買い味を確かめて満足する。

操舵室に向い友人のイーライ船長(アーヴィン・S・コッブ)に話しかけたドクは、甥のデューク(ジョン・マクガイア)と共に買った古い蒸気船”クレアモア・クイーン”のことを語る。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1890年代初頭。
ドクター”ドク”ジョン・パーリーは、先住民の伝説の少女ポカホンタスの媚薬だという、アルコールのような薬を売りさばいていた。
そんなドクは、甥のデュークと共に古い蒸気船を買い、その船でミシシッピ川を旅するのが夢だった。
ところが、フリーティ・ベルという沼地に住む娘を守ろうとして、デュークが殺人を犯してしまったことを知ったドクは、正当防衛だと確信する。
デュークを保安官のジェファーの元に連れて行ったドクは、自主させる。
その後、反抗的だったフリーティ・ベルは、ドクの人柄に触れて心を開くのだが、デュークは裁判で死刑の判決を受けてしまう。
再審の弁護士費用を稼ぐために、船を蝋人形館に改造したドクは、フリーティ・ベルと共に巡業の旅に出る。
しかし、デュークの控訴は棄却されてしまい、ドクは、事件の目撃者である予言者ニュー・モーゼを捜す・・・。
__________

ウィル・ロジャースジョン・フォードのコンビによる3部作は、「ドクター・ブル」(1933)、「プリースト判事」(1934)と続き本作が3作目なのだが、作品の公開直前に、ウィル・ロジャースは飛行機事故で他界している。

ジョン・フォードはこの年、「男の敵」(1935)で初のアカデミー監督賞を受賞している。(4度受賞)西部劇や社会派ドラマを手がける傍ら、本作のような人情味溢れるコメディも数多く残した、ジョン・フォードの才能を再確認できる作品でもある。

1930年代の作品ということを考えると、蒸気船レースの場面などはかなり大掛かりでその迫力は見ものだ。

ハリウッドの長い歴史の中でも、最も愛されたスターと言っていいウィル・ロジャースの最期の年の作品で、この後に「In Old Kentucky」(1935)を残して他界した。

演技とは思えない人柄の良さが伝わるウィル・ロジャースは、とにかく好感度抜群で、さすがに大統領候補に名前が上がっただけある。

彼は、国民や俳優仲間からも愛されて、大統領候補を断り、ハリウッド市長にもなった人格者である。

毎度、飲んだくれで登場するジョン・フォードの兄フランシス・フォードや、だみ声のユージン・パレット、後に「駅馬車」(1939)にも出演する予言者を愉快に演ずるバートン・チャーチル、 ずる賢そうな主人公の友人の船長アーヴィン・S・コッブに、3部作全てに登場するステピン・フェチットらの芸達者な名優達が大いに笑わせてくれる。
ドラマの中心人物アン・シャーリーの可愛らしさと、ジョン・マクガイアの実直な青年役も印象に残る。
川の住人として端役ではあるが、ジョン・フォード一家の一員で、フォード作品の41作に出演したジャック・ペニックに気づいた方は、筋金入りの映画通だ。


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