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軍法会議にかけられる海兵隊曹長らが巻き起こす騒動を描く、監督アーサー・ルービン、主演バート・ランカスター、ヴァージニア・メイヨ、チャック・コナーズ他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:アーサー・ルービン
製作:サミュエル・ビショフ
原作:ウィリアム・M・ランキン”General Court Martial”(戯曲)
脚本:エドウィン・ブラム
脚色
アール・ボールドウィン
スタンリー・シャピロ
撮影:テッド・マッコード
編集:クラレンス・コルスター
音楽:デヴィッド・バトルフ
出演
ジェームズ・オハーン上級軍曹:バート・ランカスター
ジンジャー・マーティン:ヴァージニア・メイヨ
デイヴィ・ホワイト:チャック・コナーズ
”ジミーレッグス”ドノヴァン:アーサー・シールズ
ヒックマン大佐:バリー・ケリー
ピエール・マルシャン:レオン・アスキン
リリー・デュヴァル:ヴェオラ・ボン
ミラー中尉:ボブ・スウィーニー
フィアーズ中尉:ヘイデン・ローク
軍法会議の大尉:レイモンド・グリーンリーフ
アルフォンス:アンリ・ルトンダル
ホイト少尉:ポール・バーク
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1953年製作 99分
公開
北米:1953年6月27日
日本:1961年6月7日
北米興行収入 $2,000,000
■ ストーリー ■
1942年、第二次大戦下、サンディエゴ海兵隊基地。
海兵隊のジェームズ・オハーン上級曹長(バート・ランカスター)は、戦時中の逃亡、窃盗、文書偽造、誘拐、器物損壊の罪により軍法会議で裁かれる。
傍聴席では、オハーンと一連の事件で関係したモデルでショーガールのジンジャー・マーティン(ヴァージニア・メイヨ)が見守っていた。
オハーンは、証言および容疑に対する答弁を拒否して黙秘権を行使し、弁護人ミラー中尉(ボブ・スウィーニー)の弁護も拒む。
ジンジャーが証言台に呼ばれるが、オハーンはそれにも抗議する。
判事のヒックマン大佐(バリー・ケリー)はオハーンの発言を遮り、ジンジャーに証言させる。
証言台に立ったジンジャーは、真珠湾攻撃の2週間前に、上海でオハーンと出会った経緯を語る。
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戦争の危機が迫る中、第4海兵隊は中国からの撤退を命じられる。
オハーンの友人である海兵隊員デイヴィ・ホワイト一等兵(チャック・コナーズ)は、部隊を抜け出して、恋人ジンジャーが働くナイトクラブに向かう。
デイヴィは、妻なら避難させられることをジンジャーに伝えてプロポーズする。
ジンジャーは喜ぶが、マネージャーは辞めることを許さず、デイヴィと用心棒が殴り合いになる。
そこに、デイヴィを追ってきたオハーンが現れ、ジンジャーとデイヴィと共にその場から逃げる。
小型モーターボートに乗ったオハーンはジンジャーを降ろそうとするが、デイヴィから結婚することを知らされて驚く。
オハーンは、追っ手から逃げるために仕方なくボートを出す。
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その際にボートが土台を壊しクラブが水没したことを話したジンジャーは、オハーンの行為が故意ではないと証言する。
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しばらくして、ボート上でオハーンとデイヴィがジンジャーのことで争い始める。
ジンジャーは、デイヴィを助けようとして誤ってボートを壊してしまう。
漂流した3人は、通りかかったジャンク船に救助される。
船長が遠回りしたために航海は長引き、ジンジャーとデイヴィは船上で結婚式を挙げる。
オハーンは、それを儀式だと言って夫婦だと認めず、納得しないデイヴィと再び争いになる。
デイヴィが火を点けた爆竹により火災が発生し、マストを倒して消火する騒動になる。
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ジンジャーは、それも器物損壊ではないと証言する。
ホイト少尉(ポール・バーク)から、結婚を妨害したオハーンのために証言する理由を問われたジンジャーは、無実なのに罰せられべきではないと答える。
オハーンとの男女の関係も問われたジンジャーは、憎み合っていたと答え、協力を拒むオハーンに、助けたいことを伝えて退廷する。
その後、ヴィシー政権下のフランス領ナムー島の総督ピエール・マルシャン(レオン・アスキン)が証人に呼ばれる。
マルシャンはオハーンを批判しながら、彼らが島に漂着した際のことを話し始めるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
ウィリアム・M・ランキンの戯曲”General Court Martial”を基に製作された作品。
「オペラの怪人」(1943)などのアーサー・ルービンが監督し、主演はバート・ランカスター、ヴァージニア・メイヨ、チャック・コナーズなどが共演した作品。
軍法会議にかけられる海兵隊曹長らが巻き起こす騒動を描くコメディ・ドラマ。
いくつもの犯罪を犯したことで裁かれる、曹長の苦悩を描く堅苦しいドラマかと思いきや、物語の進行と共に、その罪が誤解だと理解できる内容がユーモラスに描かれた実に愉快な作品であり、やや陳腐なシーンもあるが、クライマックスの日本軍との戦闘シーンも迫力ある。
主演のバート・ランカスターは、いくつもの罪で裁かれる海兵隊曹長を愉快に演じ、ヒロインのヴァージニア・メイヨは、主人公に関わりトラブルに巻き込まれるものの、最終的には惹かれ合うようになるショーガールを魅力的に演じている。
主人公の友人で、ヒロインの婚約者である海兵隊員チャック・コナーズ、主人公に協力する元海軍兵アーサー・シールズ、判事の大佐バリー・ケリー、主人公らが漂着するヴィシー政権下のフランス領の島の総督レオン・アスキン、主人公に協力する島のホテルのオーナー、ヴェオラ・ボン、主人公の弁護人である中尉ボブ・スウィーニー、検察官の中尉ヘイデン・ローク、軍法会議の大尉レイモンド・グリーンリーフ、少尉のポール・バーク、島で主人公に協力するアンリ・ルトンダルなどが共演している。
第二次大戦中のアメリカ海兵隊員の生活を喜劇的に描いたロマンチック・コメディ。ウィリアム・ランキンの舞台劇をエドウィン・ブラムが脚色し、監督に当たったのはアーサー・ルービン。撮影にはテッド・マッコードが当たり、音楽はデビッド・バトルフ。出演するのは「エルマー・ガントリー 魅せられた男」のバート・ランカスター、TV映画『ライフルマン』のチャック・コナーズの他バージニア・メイヨ、アーサー・シールズ、バリー・ケリー、ポール・バーク、ビオラ・ボン、ウィリアム・オーリアリーなど。製作はサム・ビスコフ。