夫の浮気をきっかけに悩み苦しみながら自立し新しい人生を歩もうとする女性の揺れ動く思いを描く、製作総指揮ゴールディ・ホーン、監督ラッセ・ハルストレム、主演ジュリア・ロバーツ、デニス・クエイド、ロバート・デュヴァル、ジーナ・ローランズ、キーラ・セジウィック他共演のラブ・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ラッセ・ハルストレム
製作総指揮:ゴールディ・ホーン
製作
アンシア・シルバート
ポーラ・ワインスタイン
脚本:カーリー・クーリ
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
音楽
ハンス・ジマー
グレアム・プレスケット
出演
ジュリア・ロバーツ:グレイス・キング・ビション
デニス・クエイド:エディ・ビション
ロバート・デュヴァル:ワイリー・キング
ジーナ・ローランズ:ジョージア・キング
キーラ・セジウィック:エマ・レイ・キング
ブレット・カレン:ジェイミー・ジョンソン
ミューズ・ワトソン:ハンク・コリガン
ヘーリー・オール:キャロライン・ビション
アン・ショープシャイア:レイ伯母さん
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1995年製作 106分
公開
北米:1995年8月4日
日本:1996年1月27日
北米興行収入 $50,892,200
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
グレイス・キング・ビション(ジュリア・ロバーツ)は、夫のエディ(デニス・クエイド)と娘のキャロライン(ヘーリー・オール)との忙しいが幸せな生活を送っていた。
ある日、エディを会社に迎えに行ったグレイスは、彼が、若い女性とキスして立ち去ってしまうのを目撃する。
その後、父親の代理で接待があるという留守電がエディからあったものの、彼は夜中になっても帰ってこない。
我慢の限界に達したグレイスは、キャロラインを連れてエディを捜しに行き、彼の車を見つける。
グレイスはエディの言い訳も聞かずに、キャロラインを連れて、両親ワイリー・キング(ロバート・デュヴァル)とジョージア(ジーナ・ローランズ)の元に向かう。
実家の敷地内にある、姉エマ・レイ(キーラ・セジウィック)の家に居候することになったグレイスは、彼女から、学生時代から女癖の悪かったエディへの愚痴を聞かされる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
グレイス・キング・ビションは、夫エディと娘キャロラインとで平凡な日々を送っていた。
ある日、グレイスは、エディが若い女性とキスする姿を目撃してしまい、彼は夜中になっても帰ってこない。
我慢の限界に達したグレイスは、娘を連れてエディを捜し、彼の言い訳も聞かずに実家に向かう。
両親に迎えられたグレイスは、敷地内に住む姉エマ・レイの家に居候することになるが、姉は、エディの女癖の悪さを非難する。
やがて、現れたエディは一方的に謝るのだが、グレイスは彼を相手にしない。
収まりがきかないグレイスは、町の婦人会の集会で、エディと関係したことがあるかと発言してしまい、大騒動になってしまう・・・。
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一人娘を抱え、夫の浮気で家出して苦労し、困難を切り抜けていく強い女性・・・と言いたいところなのだが、結構、身勝手な本人、裕福な実家など、悪く言えば苦労知らずで能天気な者達のたわ言的な内容。
意外だった”お友達関係”を選ぶ結末も、今一盛り上がらない。
監督は、「サイダーハウス・ルール」(1999)などのラッセ・ハルストレムで、ゴールディ・ホーンが製作に参加し、ハンス・ジマーが音楽を担当している。
1990年代初頭に、若くしてハリウッドの頂点に立ったジュリア・ロバーツに、おんぶに抱っこという感じで進む展開に、中堅どころに甘んじていた、彼女より13歳も年上であるデニス・クエイドの印象が薄く冴えない。
若い夫婦のトラブルより、ベテランのロバート・デュヴァルとジーナ・ローランズの、年齢を重ねた夫婦の問題の方が、両者の重厚な演技と共に、観客に訴えるものがある。
この初老の夫婦の物語がなければ、本作は全くの駄作となってしまったかもしれない。
気の強い、頼りがいのある自立した女性、主人公の姉役のキーラ・セジウィックも、インパクトのある演技で好演している。
傷心の女性が心を寄せたくなる、いかにもそんな雰囲気を持つ、父親(R・デュヴァル)の使用人ブレット・カレン、牧場主と対立する調教師ミューズ・ワトソン、主人公の一人娘ヘーリー・オール、過激な作戦を姪に伝授するアン・ショープシャイアなどが共演している。