ジェフ・アーチの原作を基に、名匠レオ・マッケリーが映画化した「邂逅」(1939)と「めぐり逢い」(1957)のストーリーをヒントに製作された作品。 妻を亡くした失意の男性とラジオで彼の存在を知った女性が運命的に出会い結ばれるまでを描く、監督、脚本ノーラ・エフロン、主演トム・ハンクス、メグ・ライアン、ビル・プルマン他共演のロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ノーラ・エフロン
製作総指揮
リンダ・オスト
パトリック・クロウリー
製作:ゲイリー・フォスター
原作:ジェフ・アーチ
脚本
ノーラ・エフロン
デヴィッド・S・ウォード
撮影:スヴェン・ニクヴィスト
編集:ロバート・ライターノ
音楽:マーク・シェイマン
主題歌:”A Wink and a Smile”
出演
サム・ゴールドウィン:トム・ハンクス
アニー・リード:メグ・ライアン
ウォルター:ビル・プルマン
ジョナ・ゴールドウィン:ロス・マリンジャー
ベッキー:ロージー・オドネル
グレッグ:ヴィクター・ガーバー
スージー:リタ・ウィルソン
ジェシカ:ギャビー・ホフマン
デニス・リード:デヴィッド・ハイド・ピアース
ジェイ:ロブ・ライナー
ヴィクトリア:バーバラ・ギャリック
マギー・アボット・ボールドウィン:キャリー・ローウェル
アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ
2008年製作 105分
公開
北米:1993年6月25日
日本:1993年12月25日
製作費 $21,000,000
北米興行収入 $126,533,010
世界 $227,900,000
■ アカデミー賞 ■
第66回アカデミー賞
・ノミネート
脚本・歌曲賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
シカゴに住む建築家のサム・ボールドウィン(トム・ハンクス)は、妻マギー(キャリー・ローウェル)を癌で亡くす。
落ち込むサムは、マギーの思い出がない場所シアトルに引っ越すことを決める。
親友のグレッグ(ヴィクター・ガーバー)とスージー(リタ・ウィルソン)夫妻に励まされ、息子ジョナ(ロス・マリンジャー)を連れてサムはシアトルに旅立つ。
ボルチモア、18ヵ月後。
新聞記者のアニー・リード(メグ・ライアン)は、実家のクリスマス・パーティーで、婚約者のウォルター(ビル・プルマン)を家族に紹介する。
帰り道、車のラジオを聞いていたアニーは、8歳になっていたジョナが、父サムの結婚相手を探しているという放送を、偶然に聞いてしまう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
妻を亡くした建築家サム・ボールドウィンは、寂しさのあまり、シカゴから遥か遠方の西海岸シアトルに、息子ジョナと共に引越すことを決める。
しかし、そんな父親の姿と母親への憧れから、ジョナがラジオで父の相手を募集してしまう。
それを偶然に聞いた、婚約者のいる新聞記者アニー・リードが、会ったこともないサムに心惹かれてしまう。
一方、サムも仕事仲間のジェイに、女性との交際を勧められる。
ジョナは、連絡を受けたアニーこそが父に相応しい相手だと確信し、ラジオで彼女に呼びかける。
アニーはシアトルに向かうのだが、サムの顔を知らないために会うことが出来ず引き返すことになる。
そしてアニーは、同僚のベッキーと考えていたバレンタインデーにエンパイア・ステート・ビルでサムに会うという計画を実行しようとする・・・。
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本作中でも「めぐり逢い」(1957)の場面は度々登場し、ドラマチックな内容が紹介されているため、そちらにも興味がそそられる。
また、邦題は明らかにそれを参考にしたと思われる。
恋愛映画にも拘らず、途中、道路を隔てた出会いはあるものの、主人公の2人が寄り添う場面はラストのわずか2分だけという、画期的な手法と展開が注目だ。
その、二人が結ばれていく過程を巧みに描いた、脚本も兼ねたノーラ・エフロンの演出は秀逸だ。
第66回アカデミー賞では、脚本、歌曲賞にノミネートされた。
*主題歌”A Wink and a Smile”
北米興行収入はで約1億2700万ドル、全世界では約2億2800万ドルのヒットとなった。
半年後に公開される「フィラデルフィア」(1993)で、この年のアカデミー主演賞を獲得し、若手コメディアンの域を脱し、演技派へと飛躍する、トム・ハンクスの人気が、ブレイクした作品でもある。
揺れ動く女心を見事に演じて、トム・ハンクスを上回る好演を見せるメグ・ライアンは、度々コンビを組む彼やノーラ・エフロンとの愛称も抜群と言える。
優しくて善良な男性であるのだが、結局は恋人(M・ライアン)から身を引く婚約者ビル・プルマン、自分と父親のために健気に恋人を探そうとする主人公の息子のロス・マリンジャー、ヒロインの同僚役のロージー・オドネル、サム(T・ハンクス)の親友ヴィクター・ガーバーとトム・ハンクス夫人リタ・ウィルソン、サムの息子のガールフレンド、ギャビー・ホフマン、ヒロインの兄デヴィッド・ハイド・ピアース、サムの同僚役ロブ・ライナー、サムと恋人になりかけるバーバラ・ギャリック、サムの亡き妻キャリー・ローウェルなどが共演している。