意思と感情を持った軍事用ロボットが大活躍するヒット作、「ショート・サーキット」(1986)の続編。 大都会ニューヨークで友人のおもちゃの製造に協力することになった軍用ロボットが、銀行強盗に巻き込まれながら奮闘する姿を描く、監督ケネス・ジョンソン、出演ティム・ブレイニー(声)、フィッシャー・スティーヴンス、シンシア・ギブ他共演のコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ケネス・ジョンソン
脚本
S・S・ウィルソン
ブレント・マドック
製作
デヴィッド・フォスター
ローレンス・ターマン
ゲイリー・フォスター
製作総指揮:マーク・デーモン
撮影:ジョン・マクファーソン
編集:コンラッド・バフ
音楽:チャールズ・フォックス
出演
ジョニー5(声):ティム・ブレイニー
ベン・ヤビタヤ:フィッシャー・スティーヴンス
フレッド・リッター:マイケル・マッキーン
サンディ・バナトーニ:シンシア・ギブ
オスカー・ボールドウィン:ジャック・ウェストン
ソーンダーズ:ディー・マカフェルディー
ジョーンズ:デイビッド・ヘンブレン
ステファニー・スペック(声):アリー・シーディ
アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ
1988年製作 110分
公開
北米:1988年7月6日
日本:1989年2月11日
北米興行収入 $21,630,090
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
玩具メーカーの社長になっていたベン・ヤビタヤ(フィッシャー・スティーヴンス)は、大都会の街角で”ナンバー5”のミニチュア・ロボットを売っていた。
ベンは、デパートのおもちゃ販売部のサンディ・バナトーニ(シンシア・ギブ)に声をかけられる。
デパートの店内に紛れ込んだロボットを見かけたサンディは、クリスマス商戦のハイテク商品を探していたのだった。
サンディはナンバー5が気に入り、30日以内に1000体の発注でベンと話をまとめようとする。
しかし、メーカーと言っても車一台の会社だったため、ベンは、納品に数年かかることをサンディに伝える。
話にならないと言って、引き上げようとするサンディだったが、その場にいた露天商のフレッド・リッター(マイケル・マッキーン)が彼女を引きとめ、話をまとめてしまう。
何とか資金を調達し、大銀行の向かいのオンボロ倉庫を借りたフレッドは、浮浪者を雇い、ベンと共にロボットの製造を始めようとする。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
軍用ロボット”ナンバー5”をモチーフにしたおもちゃを製造する、玩具メーカーを立ち上げたベンは、それがニューヨークのデパート販売部のサンディに気に入られ1000体の発注を受ける。
それが無理だと考えたベンだったが、露天商フレッドの協力で倉庫を借り、おもちゃの製造を始める。
その頃、銀行に預けられた、高価なダイヤを狙う強盗のソーンダースとジョーンズは、その倉庫の地下で、銀行までのトンネルを掘ることを企んでいた。
ソーンダースとジョーンズは、早速ベンらの妨害を始めて彼らを追い出そうとする。
窮地に立たされたベンとフレッドだったが、そこに、モンタナの友人ステファニーから荷物が届き、”ジョニー5”ことナンバー5が現われる。
ジョニー5は、不休でおもちゃ作りを始めて、ベンらの手助けを始める。
しかし、知識欲旺盛な彼は、そこが大都会だと知り、街に出て情報を集めて”インプット”を始めてしまう・・・。
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ストーリーは単純明快、同じロボットが活躍する内容に、それほど期待をしていなかったのだが、前作の主人公が登場しないことが幸いしているため、単独作品として観られる仕上がりになっている。
再登場するベン以外の新たなキャラクターが、主役のロボットに協力、または利用、襲撃したりと、趣向を凝らした展開も、まずまず楽しめる。
意思、感情をもつようになっていた主人公のロボットが、孤独感を味わうようにもなる、より人間に近づくというエピソードなども面白い。
前作のような派手さはないが、田舎から舞台がニューヨークに移り、大都会の雰囲気だけで緊張感が漂うところなども注目だ。
本作では主役である、ジョニー5の声を担当するティム・ブレイニー、内気で人付き合いが苦手な青年ながら、主人公ジョニー5の良き協力者のフィッシャー・スティーヴンス、要領の良さだけが売り物のような前半から、人情味を見せるクライマックスにかけて活躍するマイケル・マッキーン、デパートの販売担当で、ベン(F・スティーヴンス)と恋仲になるシンシア・ギブ、銀行強盗の手引きをする行員のジャック・ウェストン、その一味ディー・マカフェルディーとデイビッド・ヘンブレン、そして、前作のヒロインであるアリー・シーディが、メッセージの声だけで登場する。