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マイ・ファニー・レディ She’s Funny That Way (2014)

女優志願のコールガールに資金援助したことをきっかけにして彼女に翻弄される舞台演出家とその関係者が巻き起こす騒動を描く、監督、脚本ピーター・ボグダノヴィッチ、製作ウェス・アンダーソンノア・バームバック、主演オーウェン・ウィルソンイモージェン・プーツキャスリン・ハーンウィル・フォーテリス・エヴァンスジェニファー・アニストン他共演のコメディ

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
製作
ウェス・アンダーソン
ノア・バームバック
ジョージ・ドレイコリアス
ローガン・レヴィ
ホリー・ウィーアズマ
脚本
ピーター・ボグダノヴィッチ
ルイーズ・ストラットン
撮影:ヤーロン・オーバック
編集
ニック・ムーア
パックス・ワッセルマン
音楽:エドワード・シェアマー

出演
アーノルド・アルバートソン:オーウェン・ウィルソン
イサベラ”イジー”パターソン:イモージェン・プーツ
デルタ・シモンズ:キャスリン・ハーン
ジョシュア・フリート:ウィル・フォーテ
セス・ギルバート:リス・エヴァンス
ジェーン・クレアモント:ジェニファー・アニストン
ジャスティン・ペンダガスト判事:オースティン・ペンドルトン
ハロルド・フリート:ジョージ・モーフォゲン
ネッティ・パターソン:シビル・シェパード
アル・パターソン:リチャード・ルイス
ジョージー・アルバートソン:シドニー・ルーカス
ヴィッキー:デビ・メイザー
ジュディ:イリーナ・ダグラス
マージー:ジェニファー・エスポジート
ミリアム・ペンダガスト:トヴァ・フェルドシャー
ヴィヴィアン・クレアモント:ジョアンナ・ラムレイ
アンドレ:ジョン・ロビンソン
エリザベス:アーナ・オライリー
キャンディ:ルーシー・パンチ
メイシーズの女性:ポピー・デルヴィーニュ
ホットドッグ屋台の店主:ジョン・トーメイ

カメオ出演
ウェイトレス:テイタム・オニール
ホテルのベルボーイ:ジェイク・ホフマン
リムジンの運転手:グレイドン・カーター
本人:クエンティン・タランティーノ
シシ:コリーン・キャンプ
警察官:マイケル・シャノン

アメリカ 映画
配給 Lionsgate Premiere
2014年製作 94分
公開
北米:2015年8月21日
日本:2015年12月19日
北米興行収入 $112,000
世界 $6,034,850


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
新進のハリウッド・スター、イサベラ”イジー”パターソン(イモージェン・プーツ)は、記者のジュディ(イリーナ・ダグラス)からインタビューを受ける。

4年前、ニューヨーク
舞台演出家のアーノルド・アルバートソン(オーウェン・ウィルソン)はホテル”バークレー”に向かい、別名の”デレク・トーマス”の名で予約していたスイートルームを確認する。

ベルボーイ(ジェイク・ホフマン)に案内されてエレベーターに乗ったアーノルドは、俳優で自分の舞台の主演者セス・ギルバート(リス・エヴァンス)に出くわす。

セスから夕食に誘われるものの、疲れていると言って断ったアーノルドは、同じ階で降りたセスのことを気にしながら別れる。
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父アル(リチャード・ルイス)と母ネッティ(シビル・シェパード)の話をするイジーは、二人の出会いなどをジュディに語る。
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エスコートサービスに電話をしたアーノルドは、息子のデヴィッドから電話があったために焦る。

妻で役者のデルタ・シモンズ(キャスリン・ハーン)と代わると言われたためにエスコートサービスのヴィッキー(デビ・メイザ)の電話を一旦、切ったアーノルドは、デルタと舞台のことなどを話す。
...全てを見る(結末あり)

ヴィッキーからの電話を受けたコールガールのイジーは、マンハッタンの仕事で相手は”デレク・トーマズ”だと言われる。
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その話を聞いたジュディは、噂で聞いていた彼女の以前の仕事を尋ね、”ミューズ”だと言われる。
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ホテルに向かったイジーは、常客のジャスティン・ペンダガスト判事(オースティン・ペンドルトン)が雇った探偵ハロルド・フリート(ジョージ・モーフォゲン)が、エレベーターに乗り同じ階まで来たにも拘らず何も気づかない。

アーノルドに迎えられたイジーはヴィッキーからの電話を受けて、時間延長もあり得ると伝えて、先に2時間分の料金をもらうよう指示される。

電話を代わったアーノルドは、ヴィッキーから料金のことをしらされて了解する。

部屋では何もせずに、食事に出掛けることをアーノルドから提案されたイジーは、3~4時間になっても構わないと言われる。

インド料理店に行くことになったアーノルドは馬車に乗り、イジーと話をして女優になりたいことを知り、奔放な彼女が気に入る。

その後、二人は、食事をしてホテルに戻り愛し合う。

イジーにチャンスを与えたくなったアーノルドは、コールガールをやめることを誓えば3万ドル渡すと伝える。

好きな相手としか寝ないと誓えばいいと言うアーノルドは、下心も何もないと伝えてイジーを納得させる。

アーノルドは、女優になる夢について他人の意見を気にするイジーに、自分で決めるべきであり、セントラルパークではリスにクルミをやるものだが、”リスをクルミにやる”のが幸せだと考える人に、逆だとは言えないと話す。
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そのことをジュディに話したイジーは、その男性のおかげで人生が一変したので、彼は自分の”ミューズ”だと考えると伝える。

翌朝セスは、廊下で親しげにするアーノルドとイジーの姿を目撃する。

ヴィッキーに電話をしたペンダガストは、イジーがやめたことを知り驚き、セラピストのヴィヴィアン・クレアモント(ジョアンナ・ラムレイ)に電話をする。

ヴィヴィアンは休暇中で、娘のジェーン(ジェニファー・アニストン)が対応することを知ったペンダガストは、彼女に電話をする。

劇作家の恋人ジョシュア・フリート(ウィル・フォーテ)と愛犬を連れて街を歩いてたジェーンは、ペンダガストからの電話を受けて適当に対応する。

ハロルドに電話をしたペンダガストは、イジーに会いたいことを伝える。

イジーの電話を盗聴中だったハロルドは、彼女がオーディションの件でエージェントと話していることを知る。

コールガールの役が付くと言われたイジーは、演出家は”アーノルド・アルバートソン”だと言われるものの聞いたことはなかった。

空港にいたアーノルドは、以前、呼んだことがあるコールガールのエリザベス(アーナ・オライリー)と出くわし、援助してもらったおかげでデザイナーとして成功していると言われる。
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イジーは、自分だけが特別な存在ではなかったことをジュディに話す。
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エリザベスと別れたアーノルドは、到着した妻デルタと子供達を迎える。
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ジェーンのセラピーを受けていることをジュディに話したイジーは、彼女が本を書いていることを話す。
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セラピーを受けるためにジェーンの元に向かったイジーは、ハロルドが尾行していることに気づかない。

イジーがコールガールだと知ったジェーンは彼女を侮辱し、母ヴィヴィアンから電話を受けて声だけを聴く。

ペンダガストからの電話にも出なかったジェーンは、イジーから声に聞き覚えがあると言われる。

イジーが今日コールガールをやめたことを知ったジェーンは、成果があったと言ってセラピーは終了だと伝える。

ベラスコ・シアター
デルタと共にジョシュアに歓迎されたアーノルドは、セスも現れたためにオーディションを始める。
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映画スターのセスがいることは知らなかったと話すイジーは、美容師だった母がデルタの髪を洗ったことがあるとジュディに伝える。
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劇場に向かいオーディションで名前を呼ばれたイジーは、アーノルドに気づき驚く。

セスもイジーに気づき、焦ったアーノルドは、彼女は役に合わないとジョシュアに伝えるものの、自分はなかなかいいと思うと言われたために仕方なく演技を見る。

緊張しながら演技をしようとするイジーに、ホテルにいたかを尋ねたセスは、アーノルドから休息するよう指示される。

デルタを相手にしたイジーは見事な演技で皆を驚かせ、ジョシュアは彼女に惹かれてしまう。

イジーの演技を認めるしかないアーノルドは、自分を見つめるセスの態度が気になる。
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イジーがコールガールだったことを知ったジュディは、それを彼女に確認する。
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ジョシュアから食事に誘われたイジーは、イタリアン・レストランで会う約束をしてその場を去る。
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ティファニーで朝食を”を観た時のことを話すイジーは、コールガールのような主人公のことが、何週間も頭から離れなかったとジュディに伝える。
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セラピーを受けるペンダガストが夢中である女性がイジーだと知ったジェーンは驚き、自分の患者だが情報は教えられないと伝える。

ジョシュアから電話があり、芝居が忙しいのでディナーはキャンセルだと言われたジェーンは憤慨して電話を切ってしまう。

ペンダガストから食事に誘われたジェーンは、イタリアン・レストランに行くことに同意する。

デルタらと話し合ったアーノルドは、イジーを採用することに反対できず、すべてを知るセスは彼をからかいながら牽制する。

慌ただしい一日だったとデルタに伝えたアーノルドは、彼女と食事に出かけることにする。

イジーをレストランまで尾行したハロルドは、現れた息子のジョシュアが彼女の席に向かったために驚く。

そこにペンダガストとジェーンが現れ、それに気づいたハロルドは身を隠そうとする。

動揺して椅子から落ちたハロルドは、ウエイトレス(テイタム・オニール)に助けてもらう。

イジーに気づいたペンダガストは、ハロルドもいたために動揺する。

ジェーンもイジーに気づき、ジョシュアが彼女と同席していたために憤慨してその場に向かい、彼を殴り倒す。

驚いたイジーは、ジョシュアがジェーンと知り合いであることを確認する。

ジェーンはその場を去り、現れたアーノルドとデルタが席に着く。

二人に気づいたイジーは化粧室に向かい、ジョシュアに声をかけたハロルドは、ペンダガストが店を出たために後を追う。

ジェーンを追ったペンダガストだったが、彼女はタクシーに乗ってその場を去る。

化粧室の窓から出ようとしていたイジーは、入ってきたデルタに声をかけられ、風に当たりたかったと伝える。

ジョシュアに声をかけたアーノルドは、イジーと来たことを知り戸惑う。

ハロルドは、興奮するペンダガストを落ち着かせようとする。

そこに女性を同伴したセスが現れて店に入る。

化粧室から戻ったグレタとイジーは席に着き、アーノルドは動揺する。

イジーは気分が悪いと言って帰ろうとするが、セスが4人に気づく。

セスの同伴者のフランキーは、コールガール仲間のイジーに声をかける。

知り合いかと訊くセスにそれを否定したイジーは、その場を去る。

フランキーはヴィッキーの友人だと言ってアーノルドを動揺させたセスは、彼女と共に席に向かう。

デルタからイジーを嫌っているような態度が気になると言われたアーノルドは、セスがデルタを誘惑する態度の方が気になると伝える。

ジョシュアとタクシーに乗るイジーをみつめながら、ペンダガストは、彼女の相手は息子だとハロルドから知らされる。

苛立つペンダガストに説明しても理解しないため、ハロルドはやめると言って立ち去る。

家まで送ってもらったイジーは、ジョシュアを招き入れる。

サンドイッチをご馳走になったジョシュアは楽しい時間を過ごすが、見送ってくれるイジーが元気がないことを気にする。

役がもらえるか心配だと言うイジーに、自分は大丈夫だと思うと伝えたジョシュアは、電話していいことを彼女に確認してその場を去る。

翌日、イジーのことが気に入ったデルタは、アーノルドが彼女に役を与えることを渋ることが理解できない。

舞台のアシスタントのサンディからの電話で、役が決まったことを知らされたイジーは驚き、両親にブロードウェイに出られると伝える。
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いろんなウソをつかれたイジーだったが、アーノルドは自分と出会った時に真実を話す義務はなく、役をくれる義務もなかったとし、やめておけばよかったのにとジュディに伝える。
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弁解しに現れたジョシュアの話を聞こうともしないジェーンは、自分とのディナーを断り患者と会った彼を責める。

追い払われそうになったジョシュアは、イジーからの電話を受けて役が付いたことを知り喜ぶ。

そこにペンダガストも現れ、ジェーンは二人を追い出す。

バーニーズ”でセスと広報のシシ(コリーン・キャンプ)に出くわしたアーノルドとデルタは、二人と立ち話をする。

デルタはシシからCM出演を勧められ、アーノルドは、自分が援助したコールガールのマージー(ジェニファー・エスポジート)を見かけて焦り、別の売り場に向かう。

アーノルドに気づいたマージーは、グレタが試着している間に彼に声をかけて、支援のおかげで人生が変わり、このデパートの仕入れ部長になれたことを伝える。

セスがその様子に気づき、試着室のデルタは、ベッドの中のことを話すマージーが”リスにクルミを”のおかげだと言う声が聞こえてしまう。

アーノルドに声をかけたセスは、おおごとになることを察しながらその場を去る。

憤慨して出てきたグレタは、裏切り者だと言ってアーノルドを殴り、試着品を着たままその場を去り、セスのリムジンに飛び乗る。

警備員にデルタの”万引き”を追及されたアーノルドは、マギーに口添えしてもらい、余計なことをしたと言う彼女から謝罪される。

イベントがあるセスは”メイシーズ”に向かい、後を追ったデルタは、警官(マイケル・シャノン)に万引き犯と間違われる。

実家に電話をしたデルタは、その場にいたアーノルドに警察にいることを伝えて、迎えに来るようにと指示する。

クロイスターズ美術館
ジョシュアとイジーは、”一角獣狩り 囚われの一角獣”を鑑賞しながら話し合う。
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アーノルドとはおカネの関係だったが、ジョシュアは自分を信頼してくれた初めての男性だったと話すイジーは、過去の男性に台無しにされたことをジュディに伝える。
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尾行したハロルドの連絡で駆け付けたペンダガストは、自分を傷つける理由をイジーに尋ねながら興奮する。

ペンダガストを追い払おうとしたジョシュアは、彼がイジーを侮辱したために殴り倒してしまう。

そこに現れたハロルドは、イジーがアーノルドと一夜を共にしたことをジョシュアに話してしまう。

ショックを受けたイジーはその場を去り、自宅に戻る。

両親から、一日中、電話が鳴りっぱなしだったことを知らされたイジーは、アーノルドからの電話を受けて、すべて説明するので”バークレー”に来てほしいと言われる。

ヴィッキーに電話をしたペンダガストは、”バークレー”にイジーのような娘をよこして欲しいと伝える。

ベルボーイに案内されたペンダガストは、部屋に向かう。

ヴィッキーからの連絡を受けたセスは、コールガールが30分後に来ることを知り、部屋が替わったことを伝える。

そこにデルタからの電話が入り、彼女から誘われたセスは、ヴィッキーと話してキャンセルする。

既に向かっていると言われたセスは、次の客のところに行かせてほしいと伝える。

セスから部屋の番号を聞いたデルタは、ホテルに向かう。

エレベーターに乗りコールガールのキャンディ(ルーシー・パンチ)と同じ階で降りたイジーは、アーノルドの部屋に入る。

キャンディを迎え入れたセスは、英語がうまく話せない彼女にキャンセルしたいと伝える。

イジーからリスのプレゼントを受け取り、ジョシュアにバレてしまったことを知ったアーノルドは、セスにもだと伝えて、デルタ以外には皆にバレたと付け加える。

舞台に出演できるか訊かれたアーノルドは、仕事は別なので当然、出演できると伝える。

デルタが来たために焦るセスは、キャンディをバスルームに隠す。

何人ものコールガールに支援したアーノルドのことで苛立つデルタは、バスルームを使いたいと言ってその場に向かう。

電話の声が聞こえたためにキャンディに気づいたデルタは、叫び声をあげる。

説明しようとするセスを殴ったデルタはその場を去り、キャンディは、隣りの部屋に行くようヴィッキーに指示される。

弁解するセスの話を信じないエレベーターを待つデルタだったが、キャンディから、隣りの部屋と間違えたと言われて謝罪される。

それでも納得しないデルタはフロントに向かい、アーノルドの部屋に電話をする。

デルタからの電話に驚くアーノルドは、焦るイジーを逃がそうとするが間に合わず、バスルームに隠れるよう指示する。

部屋に入ったデルタは、援助した人数をアーノルドに問い、助けられたのは自分だけでなかったことを確認する。

アーノルドを許せないデルタは、その場にあったリスに気づき、バスルームに隠れていたイジーを見つけて驚く。

二人から誤解だと言われたデルタは呆れてしまい、廊下に出たところで、部屋から現れたセスから、イジーが来たのは初めてではないと言われる。

自分だけが何も知らなかったと言っデルタは憤慨し、アーノルドはセスを非難する。

イジーから、アーノルドから受け取った3万ドルのおかげで人生が変わったと言われたデルタは驚く。

デルタと共にエレベーターに乗るイジーに、一晩で3万ドル稼ぐ高級娼婦だと伝えたセスは、アーノルドと言い争いになり部屋に戻る。
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そのことで落ち込んだイジーは、そんな時は”ティファニーで朝食を”のオードリー・ヘップバーンのセリフを鏡の前で言ってみる・・・、それで立ち直れるとジュディに話す。
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翌日、劇場に集まったアーノルドらは、昨夜のことを一応、忘れて本読みを始める。

ラビに扮したハロルドは劇場に入り、その様子を監視する。

プロとして私生活の問題を仕事に持ち込まないことを確認したアーノルドだったが、デルタは本読みを拒み、自分とセスの場面の立ち稽古を強引に始める。

ハロルドからの連絡を受けたペンダガストと、愛犬シェブを連れたジェーンもその場に現れ様子を窺う。

稽古は始まり、台本を読むデルタは、アーノルドに嫌味を言いたげな演技をする。

ベッドで絡むデルタとセスの演技をやめさせたアーノルドは、不満を訴えて休息にする。

ジェーンの愛犬シェブに追いかけられたペンダガストが現れ、それに気づいたジョシュアが制止する。

その場から逃げたシェブを、セスの愛犬ウィルバが追う。

そこにジェーンが現れ、コールガールのイジーが気に入って雇ったアーノルドのことや、他のことも種明かしをすると皆に伝える。

制止するジョシュアに反論するジェーンは、現れたハロルドから、患者の秘密を話す権利はないと言われる。

デルタとセスからジェーンは誰だと訊かれたアーノルドは知らないと答え、ジョシュアが自分の元恋人だと皆に伝える。

興奮するジェーンは、イジーはこの場の複数の男性と関係していることを話す。

そこにイジーの父親アルが現れ、娘を買った男を叩きのめすと言って相手をジェーンから知らされ、ペンダガストを殴る。
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そのことを語るイジーは、”スポイラース”ではジョン・ウェインが、マレーネ・ディートリヒをめぐりランドルフ・スコットと大乱闘になるとジュディに話す。
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アルはアーノルドも殴り、その場は混乱して、そこにネッティも現れる。

そんな中でセスは、ジェーンに惹かれてしまい彼女に近づく。

2か月後、ベラスコ・シアター
”ギリシャ的な夜”の初日を迎え、無事に終わった舞台は幕を閉じる。

喝采を聞いたアーノルドは安堵し、立派に役を務めたイジーを両親は誇りに思う。

デルタと共に現れた主演のセスは、ジェーンの声援を受ける。
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絶賛されたにも拘わらず、舞台が1週間で打ち切りとなった件を訊かれたイジーは、コールガールの話は主婦層には受けないとジュディに伝える。

母ネッティの後ろの席に映画会社の社長が座っていたため、自分はラッキーだったと言うジュディは、ジュディから、ジョシュアと別れたことを訊かれる。

長続きはしない運命だったと思うと、イジーは答える。
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パーティーに現れたヴィッキーはセスに声をかけ、デルタと踊っていたアーノルドに気づく。

焦るアーノルドは、ヴィッキーから”リスをクルミに”と言われ、デルタは、彼が援助した者がまだいたことを知る。

ヴィッキーから、自分のおかげで人生が変わり、エスコート業を始めて大成功したと言われたアーノルドは感謝される。

デルタから、これで終ねと言われたアーノルドはショックを受ける。
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アーノルドとはその後は会っていないと言うイジーは、ジェーンはセスと付き合っていると話し、ジュディから、自分の交際関係を訊かれる。

師匠のような存在はいるかもしれないと言うイジーは、取材を受けたのも彼の勧めだと伝える。

幸せのある場所”リスをクルミに”を見つけたということをイジーに確認したジュディは、そこに現れた彼女の相手クエンティン・タランティーノから、それは”小間使”のセリフだと言われる。

”リスをクルミに”は、エルンスト・ルビッチの”小間使”のシーンで、シャルル・ボワイエジェニファー・ジョーンズに話すセリフだったことを、タランティーノはジュディに伝える。

ジュディは、イジーがそれをインタビューで引用していたことを知る。

イジーは、3本立ての映画を観に行くと言うタランティーノと共にその場を去る。

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スクリーンには、”小間使”でシャルル・ボワイエジェニファー・ジョーンズに話す”リスにクルミ”のシーンが映し出される。
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逮捕され警察に向かうペンダガストは、妻ミリアム(トヴァ・フェルドシャー)に非難される。

ミリアムは、ピーター・ボグダノヴィッチのテレビ・インタビューを見ながらハロルドと過ごす。

ニューヨークに戻ったヴィヴィアンは、断酒会に向かう。

服役したペンダガストは、囚人達に襲われる。

セスとジェーンは、仲良く愛犬の散歩をする。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
ブロードウェイの演出家アーノルド・アルバートソンは、ホテルに呼んだコールガールのイジーが気に入り、女優志願の彼女の人生を手助けるつもりで3万ドルを渡す。
コールガールをやめたイジーはオーディションのために劇場に向かうが、舞台の演出家がアーノルドだったために驚く。
アーノルドの妻で女優のグレタや、アーノルドの関係を知る主演のセスはイジーが気に入り、脚本家のジョシュアも彼女に惹かれてしまう。
イジーの馴染み客ペンダガスト判事や、ジョシュアの恋人であるセラピストのジェーンなどが絡み、アーノルドの周辺の人々はイジーに翻弄され大騒動となる・・・。
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名作「ラスト・ショー」(1971)や「ペーパー・ムーン」(1973)などで知られるピーター・ボグダノヴィッチが、長編としては13年ぶりに監督した作品(脚本兼)。

上記両作の出演者シビル・シェパードテイタム・オニールの出演や、随所で名作を話題にする、映画研究家でもあるピーター・ボグダノヴィッチの脚本はファンを楽しませてくれる。

女優志願のコールガールに資金援助したことをきっかけにして、彼女に翻弄される舞台演出家とその関係者が巻き起こす騒動を描くコメディ。

魅力的なキャスティングは注目で、その個性を活かした古風な雰囲気など、実に愉快な内容ではある。

しかし、70代も半ばを過ぎたピーター・ボグダノヴィッチの演出は流石に切れはなく、批評家の評価もよくなかった。
製作のウェス・アンダーソンノア・バームバック、そして盟友のオーウェン・ウィルソンが、ピーター・ボグダノヴィッチに遠慮せずに脚本と演出を担当すれば、より良質なコメディに仕上がったような気もする。

コールガールに援助してしまう趣味があだとなり騒動に巻き込まれる舞台演出家オーウェン・ウィルソン、彼と関係を持つ女優志願のコールガールから女優となる女性を魅力的に演ずるイモージェン・プーツ、主人公の妻である舞台女優のキャスリン・ハーン、イジー(イモージェン・プーツ)に惹かれる劇作家のウィル・フォーテ、舞台に出演する主演者のリス・エヴァンス、療養中の母(ジョアンナ・ラムレイ)に代わりセラピーを任されて騒ぎに巻き込まれるジェニファー・アニストン、コールガールとしてのイギーに付きまとう判事のオースティン・ペンドルトン、彼に雇われる私立探偵のジョージ・モーフォゲン、イギーの両親シビル・シェパードリチャード・ルイス、主人公の息子シドニー・ルーカス、かつて主人公から援助を受けたエスコート・サービスのマダム、デビ・メイザー、女優となったイジーにインタビューする記者のイリーナ・ダグラス、かつて主人公に援助された元コールガールのジェニファー・エスポジート、判事の妻トヴァ・フェルドシャー、主人公から援助を受けた元コールガールのアーナ・オライリー、外国人のコールガール、ルーシー・パンチメイシーズの女性ポピー・デルヴィーニュ、ホットドッグ売りジョン・トーメイ、他カメオ出演で、ウェイトレスのテイタム・オニール、ホテルのベルボーイ、ジェイク・ホフマン、リムジンの運転手グレイドン・カーター、イジーの恋人で本人役のクエンティン・タランティーノ、セス(リス・エヴァンス)の広報担当コリーン・キャンプ、警察官のマイケル・シャノン、他ジョン・ロビンソンなどが共演している。


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