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バファロー大隊 Sergeant Rutledge (1960)

■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

同じジョン・フォード作品「黄色いリボン」(1949)や「リオ・グランデの砦」(1950)の原作でも知られるジェームズ・ワーナー・ベラの”CaptainBuffalo”を基にした、法廷(軍法会議)が舞台の異色の西部劇。
主演ジェフリー・ハンターコンスタンス・タワーズウディ・ストロード他共演によるジョン・フォード晩年の秀作。


西部劇

ジョン・フォード / John Ford 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・フォード
製作
ウィリス・ゴールドベック
パトリック・フォード
脚本
ジェームズ・ワーナー・ベラ“Captain Buffalo”‘
ウィリス・ゴールドベック
撮影:バート・グレノン

編集:
音楽
ハワード・ジャクソン

マーク・デイヴィッド“Captain Buffalo”‘
ジェフリー・リヴィングストン”Captain Buffalo”‘

出演
ジェフリー・ハンター:トム・キャントレル少尉
コンスタンス・タワーズ:メアリー・ビーチャー
ウディ・ストロード:ブラクストン・ラトレッジ曹長
ビリー・バーク:コーデリア・フォスゲート
カールトン・ヤング:シャタック大尉
ウィリス・ボーシェイ:オーティス・フォスゲート大佐
ジャドソン・プラット:マルクィーン少尉
メエ・マーシュ:ネリー・ハケット
ファノ・フェルナンデス:マシュー・ルーク・スキッドモア軍曹
フレッド・リビー:チャンドラー・ハブル
ジャック・ペニック:軍曹
クリフ・ライオンズ:サム・ビーチャー
ハンク・ウォーデン:ラレード

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2000年製作 111分
公開
北米:1960年5月18日
日本:1960年8月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
アメリカ陸軍第9騎兵隊トム・キャントレル少尉(ジェフリー・ハンター)は、殺人容疑で軍法会議にかけられる、直属の部下ブラクストン・ラトレッジ曹長(ウディ・ストロード)の弁護のため、陸軍の南西地区本部に到着する。

裁判は始まるのだが、その事件の内容から、興味を抱き法廷に押しかける町民を、裁判長オーティス・フォスゲート大佐(ウィリス・ボーシェイ)は追い出してしまう。

事件に興味津々の、大佐の妻コーデリア(ビリー・バーク)を含めて、裁判と無関係のものは退席させられる。

兵士から絶大なる信頼を置かれているラトレッジは、16歳の少女を強姦して殺害し、彼女の父である砦の司令官をも射殺したという疑いで訴えられていたのだ。

まず、ラトレッジは無罪を主張し、検察側の担当シャッタック大尉(カールトン・ヤング)は、証人としてキャントレルの知人メアリー・ビーチャー(コンスタンス・タワーズ)の証言を求める。

メアリーは弁護側の証人であるため、キャントレルはそれに異議を申し立てるが、シャッタックにそれを押し切られる。
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解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
部下や上官からも尊敬されるアメリカ陸軍第9騎兵隊のラトレッジ軍曹が、殺人容疑で軍法会議にかけられる。
ラトレッジの無実を信ずる弁護人トム・キャントレル少尉は、同じく軍曹に身を守られた、証人メアリーと共に裁判に挑む。
検察側の厳しい追及に対抗しながら、ラトレッジの弁護に尽力するキャントレルだったが、この裁判の奥底には、黒人兵として絶望的な立場に立たされた男ラトレッジの、悲しい現実があった・・・。
__________
物語の舞台は法廷内だけに留まらず、フラッシュバックで見せるアパッチとの戦いや、見事なモニュメントバレーの景色なども堪能できる、超一級の娯楽作品に仕上がっている。

人種差別を絡めた少女の暴行殺人という、現代にも通ずる社会問題を、ユーモアを交えた、ジョン・フォードらしい切れのいい見事な演出で描く、彼の晩年の作品の中でもベストと言っていい傑作だ。
当時、日本でも大ヒットした勇猛果敢な”バファロー大尉”、そして第9騎兵隊を称えるハワード・ジャクソンの主題歌である”Captain Buffalo”も素晴しい。
捜索者」(1956)でもフォードの期待に応えた主演のジェフリー・ハンターは、その時とは全く異なる実直な将校役を熱演している。

本作の9年後に、42歳の若さで癌で亡くなったのは残念でならない。
ヒロイン役のコンスタンス・タワーズは、前年の「騎兵隊」(1959)に続きフォードに起用された。
前作同様、美しさに加えて、ラトレッジの男気に惚れ込み、彼をなんとか救おうとする女性を好演している。

特筆すべきは、本来、主役と言っていいウディ・ストロード存在だ。
キャリア最高の演技を見せてくれる彼は、とにかく素晴しいの一言だ。

長身(194cm)に引き締まった肉体と鍛え抜かれた筋肉は40代半ばとは思えず、美しささえ感じる。

ドラマの中で、彼を尊敬し称え”バファロー大尉”に見立てて歌われるように、”山のようで大木よりデカい、鉄の拳で雄牛をも倒す、どんな豪傑も歯が立たない”という歌詞の表現にぴったりの、実に見栄えのする役者だ。
いつもは脇役の彼が、本作では、差別され涙しながら、人間として扱ってほしいと訴えるシーンなど、演技者としての確かな実力も見せてくれる。

また、ブロードウェイやサイレント映画でも大活躍したビリー・バーク(右)と、フォード作品に欠かせない名優メエ・マーシュ(左)の出演も嬉しいばかりだ。


ビリー・バークは「オズの魔法使」(1939)で、北の魔女/グリンダ役で出演したのが有名だ。
前年の「騎兵隊」(1959)にも出演している裁判を仕切る大佐役、フォード一家の一員のウィリス・ボーシェイは、フォード作品によく登場するタイプのキャラクターであり、ガミガミ言いながら法廷内で酒を飲み、休廷した途端に裁判を忘れてポーカーに興じるあたりの脚本と演出も、いかにもフォードらしい。
この役は、本来ならウォード・ボンドあたりの役柄だが、彼はこの年の11月に亡くなっている。

もちろんお馴染みフォード一家、法廷の軍曹ジャック・ペニック、馬商人ハンク・ウォーデン、ヒロイン、メアリーの父クリフ・ライオンズなどの出演も嬉しい。
クリフ・ライオンズは、アパッチに惨殺される場面で登場するのだが、ウディ・ストロードが覗く双眼鏡の中に映し出されるだけなので、彼と判別出来る人は、超一級のフォード作品通だ。
またフォード一家の一員で、厳しい追及を続ける検察官カールトン・ヤング、前年の「騎兵隊」(1959)にも出演した、人を食ったような裁判長の補佐ジャドソン・プラット、部隊員の老兵ファノ・フェルナンデス、犯人で雑貨店主フレッド・リビーなどが共演している。


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