武器売買の囮捜査を行っていたマーフィと相棒のジャック・ルイス(マイケル・ケネス・ウィリアムズ)は、それがアントワーヌ・ヴァロン(パトリック・ガロウ)から流れていることを知る。
押収した武器を調べたマーフィとルイスは、警察の証拠保管庫の武器が奪われていたことに気づき、ヴァロンと取引しようとする。
二人と会ったヴァロンは、電話がかかってきたためにその場を離れ、襲われたマーフィらは銃撃戦になり、ルイスが撃たれて重傷を負う。
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許可なく行動したマーフィはディーンに非難され、今回の件は、内務捜査の仕事だったと言われる。
ワシントンD.C.。
委員会にセラーズを呼んだドレイファスは、法案に関しては一歩も引く気はなかった。
デトロイト、オムニコープ本社。
マーケティング責任者のトーマス・ポープ(ジェイ・バルチェル)と法律顧問のリズ・クライン(ジェニファー・イーリー)は、”ドレイファス法”によって、会社に莫大な損失が出ていることをセラーズに伝える。
新しいキャンペーン計画について話し合ったセラーズは、人間とマシンの合体を考える。
オムニ財団の科学者デネット・ノートン博士(ゲイリー・オールドマン)は、手足を失った人々のために、高性能の義手や義足を開発して感謝されていた。
セラーズに呼ばれたノートンは、戦闘のためのアプリケーション開発を提案される。
以前もそれを断ったノートンだったが、数千人の命を救う方法を考えると言われてセラーズに説得される。
ヴァロンは、息のかかった刑事アンドレ・ダニエルズ(K・C・コリンズ)とジョン・レイク(ダニエル・カッシュ)にマーフィも巻き込むよう指示するが、それが無理だと分かり、彼を始末しようとする。
ノートンとクラインと共に話し合うセラーズは、負傷した警官を選抜して機械と合体させることを考える。
理想の候補が見つからないセラーズは、更に探すようポープに指示する。
帰宅したマーフィは、妻クララ(アビー・コーニッシュ)にルイスが回復していることを伝え、息子デヴィッド(ジョン・ポール・ラッタン)を寝かせる。
クララと愛し合おうとしたマーフィは、車の警報が鳴ったため、細工されているとも知らずに近づき、それを解除しようとする。
車は爆発してマーフィは吹き飛ばされ、クララが救急車を呼ぶ。
左手足、下部脊椎切断、片目の視力、片耳の聴力も失い、回復しても一生、車いす生活のマーフィが、オムニコープの新計画の候補にあがる。
マーフィを救う道は他にないと言うオムニコープの提案を、クララは受け入れるしかなかった。
3か月後、中国。
マーフィは、クララや復帰したルイスやディーンらと共にパーティを楽しむことを考えながら、サイボーグ化される最終段階を迎えていた。
認知機能が戻り現実であることを知ったマーフィは、目の前のノートンから、爆発事故に遭ったものの、クララやデヴィッドは無事だと言われる。
助手の科学者ジェイ・キム(エイミー・ガルシア)にロックを外すよう指示したノートンは、全身のスーツに気づいたマーフィに、人間と同等にするにはこうするしかなかったことを伝える。
全身のロックを解除されたマーフィはそれが夢だと思い、現実だと言われて興奮し、その場から逃れる。
ノートンの指示を無視したマーフィは、超人的な身体能力に気づきながら研究施設から脱出する。
仕方なくノートンはキムに機能停止を命じ、マーフィは水田で倒れ込んでしまう。
施設に戻されたマーフィは、現実を受け入れるようにとノートンに言われ、鏡に映るスーツを外された自分の姿を見て驚く。
頭部と脳、心臓と肺以外は切除され、損傷した脳は修復されてコントロールしているとノートンに言われたマーフィは、悪夢を終らせるために死なせてほしいと伝える。
家族を思うとそれはできないと伝えたノートンは、妻子の愛に応えるべきだと言ってマーフィを説得する。
クララと映像で話したマーフィは、ノートンは良くしてくれると言って、会うまでにはまだチェックが必要だと伝える。
納得したマーフィは、軍事戦略家のエキスパートであるリック・マトックス(ジャッキー・アール・ヘイリー)の元で訓練を受けることになる。
シュミレーションを始めたマーフィだったが、その結果が思わしくないため、ノートンは、使い物にならないとマトックスに言われる。
世の中の情報をチェックしたマーフィは、警察が、証拠不十分でヴァロンを容疑者から除外したことなどを知る。
オムニコープ本社。
マーフィの訓練状況をセラーズに報告したノートンは、人間の要素の影響が強く、システムの邪魔をしていることを説明する。
公表日も決まっている状況で、それでも国民を納得させるものを作らなければならないセラーズは、苛立つノートンに改良を命ずる。
セラーズは、人々の心を捉えるために、完成するロボコップのデザインを黒にするようポープに指示する。
26億ドルかかったロボコップは完成し、マーフィと対面したセラーズは。その外観に満足する。
セラーズらの前でマーフィは、マトックスのチームを相手に戦闘シュミレーションを始める。
人間モードと戦闘モードの複雑な組み合わせを改良したノートンは、それをセラーズに説明しながらマーフィの行動を見守る。
自分を人間と思うマシンは違法だと指摘するクラインに、人間ではなく”マーフィ”と思うマシンなら合法だと言うセラーズは、マトックスのチームを圧倒したマーフィのシュミレーション結果に満足する。
クララとデヴィッドに会う日が訪れたマーフィは、ノートンと共にその時を待ち緊張する。
同意の上にした処置だったために覚悟を決めていたクララは、マーフィを迎えて抱きしめる。
デヴィッドは、変わり果てた父の姿に戸惑う。
オムニコープに戻ったマーフィは、その場にいたルイスに、ヴァロンとその一味を捕えることを伝えて研究室に向かう。
マーフィ復帰のセレモニーの前に、ノートンは警察のデーターを映像などを含めた全てを彼にインプットする。
ストレスを感じるマーフィは、自分の爆破事件の情報が転送された時点で機能停止してしまう。
ドーパミン投与で感情などを調整したノートンは、マーフィに話しかけて機能を確認する。
デュラント市長(ダグラス・アーバンスキー)のスピーチは始り、感情を抑制されたマーフィは、クララとデヴィッドに声をかけられても反応せずに人々の前に姿を現す。
犯罪記録だけを分析する無表情なマーフィは、民衆の中から、逃亡中の重犯罪者を見つけて捕える。
その様子をショーで伝えるノヴァックは、これが、未来の我が国の司法であることを伝えて、今後の”ロボコップ”の活躍に期待する。
犯人の付近にいた二人の警官は何もできなかったが、ロボコップは瞬時に逮捕できたことをノヴァックは強調する。
会議の席でポープは、ロボコップが一躍、注目の的になったことを重視するが、ノートンは、感情が暴走し始めることを指摘する。
問題は想定されていたため、セラーズは、早急な対策をノートンに指示する。
ノートンは時間がかかると答え、キムは科学では解明できない何かが干渉していることを話す。
このまま進めるしかないと言うセラーズは、マーフィを妻に会わせることをノートンに禁ずる。
クララに会ったノートンは、以前とは違う生活になることは理解していたはずだと言って、暫く時間が必要だと伝えて彼女を説得する。
警察署に向かったマーフィは、部下に指示を出すディーンに、予定する逮捕者についてを語り、ルイスに声をかけられても多くを語らず捜査に向かう。
マーフィが犯人を逮捕する様子をモニターで見ていたノートンは、その行動が成功だと言われるものの納得できずに席を外す。
セラーズは、マーフィを管理しきれないノートンが気になり、マトックスに監視を命ずる。
マーフィの脳内データと研究室の映像を要求したマトックスは、セラーズから自由にアクセスすることを許可される。
その後、ロボコップの活躍で街の治安は維持され、そして平和が戻る。
”ノヴァック・エレメント”にゲスト出演したセラーズは、オムニコープの株価急上昇や”ドレイファス法”が廃止の動きに向かっていることを聞かれる。
世論の変化だと答えるセラーズは、バーチャル映像で登場したドレイファスと意見し合い、犯罪が80%減った事実を伝える。
ノヴァックは、ドレイファスの意見に疑問を投げかけて、番組を終る。
クラインと話したノートンは、何度も連絡を受けているクララは夫に会う権利があり、彼女がマスコミに訴えるのは時間の問題だと伝える。
犯罪捜査に向かうマーフィの前に現れたクララは、苦しい胸の内を伝える。
マーフィはそれを無視して犯人逮捕に向い、その様子を見ていたノートンは、マーフィ自身がまずい状況にるとクラインに指摘する。
デヴィッドが苦悩していることを知ったマーフィは自宅に向い、脳の記憶で爆発事件のことを思い出す。
その様子を監視していたノートンは、マーフィの脳の画像をチェックして、ドーパミンが正常値になり、人間に戻りつつあることを確認する。
マーフィは、事件の様子を目撃していたデヴィッドが、ショックと恐怖で怯えていることを知る。
囮捜査の際に取引したジェリーこのことを思い出したマーフィは、彼を脅してヴァロンの情報を入手する。
ディーンは、マーフィが勝手に自分の事件の捜査をしていることをクラインとポープに伝える。
マーフィが現れることを知ったヴァロンは、手下達と待ち構える。
暗闇の中でヴァロンらを全滅させたマーフィは、その場に落ちていた武器からレイクらの指紋を検出する。
署に戻ったマーフィは、ルイスと共にレイクとダニエルズの元に向い、現場にあった証拠保管庫から持ち出された銃に、指紋があったことを伝える。
その他の証拠を署内のモニターに映し出したマーフィは、銃を向けたダニエルズを射殺し、観念したレイクは、ディーンが手を貸していたことを話す。
レイクを銃撃したマーフィはディーンのオフィスに向い、全て白状させようとする。
しかし、マトックスがマーフィの機能を停止させてしまう。
その報告をマトックスから受けたセラーズは、ディーンらを含んだ悪党と警察の癒着を知り、この件で自分達が優位になると考える。
ノヴァックは、その件をノヴァックのショーで語り、警官は汚職にまみれるがマシンはそれとは無縁だと言って、理想の警察が持てることを伝える。
翌日の決議で、マーフィの犠牲が無駄にならないことをノヴァックは願う。
クララは、それを見ながらマーフィの身を案ずる。
翌日、”ドレイファス法”廃止は確実視されるが、予想通りクララが、夫に会せないオムニコープ側の姿勢をマスコミの前で批判する。
セラーズがクララと話そうとするが、様々な思惑が絡み合う現状で、最高のヒーローを作り上げるために、マーフィの死を考える。
ノートンと話したセラーズは、正常なマーフィの機能を停止しマトックスに監視させていることを批判される。
家族にマーフィを会せるべきだと言うノートンは、自分の研究で、警官が一人も死なない世界が実現するとセラーズに言われる。
マーフィの家族には十分な補償と10年間の自分の研究費をセラーズに約束させたノートンは、仕方なく納得する。
ノートンは、マーフィが危険だということをキムに伝える。
決議の結果”ドレイファス法”は廃止になり、セラーズは、マトックスに計画実行の指示を出す。
クララを訪ねたクラインは、重要な話があると言って彼女とデヴィッドを伴い会社に向かう。
研究室に着いたノートンは、その場を占拠していた警備隊をかわして、キムと共にマーフィのロックを解除して目覚めさせる。
クララと話したセラーズは、脳に異常が見られたマーフィが、同僚を殺害した後で発作を起こし、死亡したことを伝える。
マトックスが機能を停止させたことをマーフィに伝えたノートンは、送信機を外したことも知らせる。
セラーズが警備隊を送り込み、自分を死なせようとしているとマーフィはノートンに言われる。
自分達に構わないでほしいと言ってその場を去ろうとしたクララは、デヴィッドのためにも真相は伏せるべきで、マーフィの名誉にも関わるとセラーズに忠告される。
ノートンも仲間だと言って批判するマーフィは、マスコミに全てを話すと言う彼の言葉も聞き入れずにその場を去る。
バイクで走るマーフィを目撃したマトックスは追跡し、セラーズに連絡する。
マーフィの死を知らせる中継を始めようとしたセラーズだったが、マトックスからの電話を受ける。
閉鎖されたロビーにクララがいることを知ったセラーズは、彼女がマーフィに会ったら全てが終わりだと、ポープとクラインに言われる。
ヘリコプターで飛び立とうとしていたセラーズは、クララを連れて来るように指示する。
警察署に現れたノートンから話を聞いたルイスは、SWAT隊員と共にオムニコープに向かう。
オムニコープに到着したマーフィは、警備隊と戦闘ロボットED-209の攻撃を受ける。
駆けつけたルイスが無防備でED-209の前に立ちはだかり、銃弾を浴びたマーフィを守る。
マーフィの機械部分が暴走を始めたことをセラーズから知らされたクララは、一緒に避難するようにと言われる。
傷ついたマーフィを見つけたマトックスは赤マークを見せて、それにより攻撃できないようにプログラムしてあることを伝え、彼を銃撃する。
止めを刺されそうになったマーフィだったが、現れたルイスがマトックスを倒す。
負傷したルイスが無事だと確認したマーフィは屋上に向い、到着したヘリを確認する。
ヘリのパイロットはマーフィを目撃して飛び去り、マーフィは、クララとデヴィッドに避難するよう指示する。
マーフィは、警官殺人未遂の容疑で逮捕することをセラーズに伝える。
セラーズは赤マークを見せて、マーフィに銃を向ける。
自分をコントロールできないマーフィだったが、セラーズと同時に発砲して倒れ、クララとデヴィッドが駆け寄る。
その後、ノートンに修復されたマーフィは、クララとデヴィッドに会うことができる。
”ノヴァック・エレメント”。
オムニコープは沈黙を守り、ノヴァックは、修復されたマーフィの復帰間近な映像を映す。
大統領が”ドレイファス法”の存続を支持したことを悲劇だと言うノヴァックは、メディアと裏切り者のノートンを批判する。
ノートンは、自分の行いは正しかったが、使い方を間違えたと委員会で語った。
ノヴァックは、ノートンが刑務所に入らなかったことを痛烈に批判して罵倒する。
マシンが市民の自由を侵害し、海外での使用は帝国覇権主義だと言う見方もあるが、ノヴァックはそれも批判する。
アメリカが、今でも地球上で最も偉大な国家であることを伝えたノヴァックは、ショーを終る。