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ライダース・オブ・デスティニー Riders of Destiny (1933)

町の人々を苦しめる悪党に対抗する青年の活躍を描く、監督、脚本ロバート・N・ブラッドベリー、主演ジョン・ウェインセシリア・パーカーフォレスト・テイラージョージ”ギャビー”ヘイズ他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧
ジョン・ウェイン / John Wayne/Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ロバート・N・ブラッドベリー
製作:ポール・マルヴァーン
脚本:ロバート・N・ブラッドベリー
撮影:アーチー・スタウト
編集:カール・ピアソン

出演
シンギン・サンディ・サンダース:ジョン・ウェイン
フェイ・デントン:セシリア・パーカー
ジェームズ・キンケイド:フォレスト・テイラー
チャーリー・デントン:ジョージ”ギャビー”ヘイズ(ジョージ・ヘイズ)
バート:アル・セント・ジョン
エルマー:ハイニー・コンクリン
手下:ヤキマ・カナット
スリップ・モーガン:アール・ドワイヤー
ビル・バクスター保安官:ラフ・マッキー
メイソン夫人:アディ・フォスター
町民:シルヴァー・ティップ・ベイカー(クレジットなし)
牧場主:ホレス・B・カーペンター(クレジットなし)
牧場主:ウィリアム・ダイアー(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 Monogram Pictures
1933年製作 53分
公開
北米:1933年10月10日
日本:未公開
製作費 $15,000


ストーリー
歌いながら馬に乗り旅をするシンギン・サンディ・サンダース(ジョン・ウェイン)は、よろめきながら倒れたビル・バクスター保安官(ラフ・マッキー)を助ける。
駅馬車を襲い現金のバッグを奪ったフェイ・デントン(セシリア・パーカー)は、その後、御者のバート(アル・セント・ジョン)に撃たれて落馬する。
その様子を見ていたサンダースは、馬が撃たれたものの無事だったフェイを助ける。
協力を求められたサンダースは、愛馬にフェイを乗せて逃がす。
家に戻ったフェイは、父チャーリー(ジョージ”ギャビー”ヘイズ)に、駅馬車で運ばれる現金を奪い、若者に助けられたことを話す。
密かに駅馬車に乗り込んだサンダースは、バートと相棒のエルマー(ハイニー・コンクリン)の様子を見に来た仲間(ヤキマ・カナット)の話を聞き、彼らがジェームズ・キンケイド(フォレスト・テイラー)のの手下であることを知る。
町に着いたサンダースは、バートとエルマーが、襲われたことをキンケイドに報告する様子を見ながら、その場にいたフェイを気遣う。
サンダースと話したキンケイドは彼を警戒し、バートとエルマーに監視させる。
ファイを家に送ったサンダースは、チャーリーに挨拶する。
サンダースは、チャーリーが鉱山で得た収益が運ばれる駅馬車が襲われ、自分も撃たれたと言うチャーリーの話を聞き、今回は現金を取り戻したことを知る。
そこに、フェイの馬のサドルを返しに来たキンケイドらが現れる。
バートからサンダースの馬がいたことを知らされたキンケイドは、彼が駅馬車の金を奪ったと考える。
サンダースは、町の水を独占するキンケイドが、地主たちに水の使用料を要求し、さらには土地の安値での買い取りを画策していることも知る。
一方、町の人々は、キンケイドの嫌がらせに対し対抗策を議論していた。
ダントン家を去ったサンダースは、バートとエルマーに待伏せされるものの、2人を難なく捕えて町に連れて行く。
サンダースを警戒するキンケイドは、殺し屋のスリップ・モーガン(アール・ドワイヤー)を雇う。
サンダースは、バートとエルマーをキンケイドの元に戻してメモを残して警告する。
そしてサンダースは、町の人々に政府からの手紙を渡し、調査員が派遣されることを知らせるのだが・・・。


解説 評価 感想

まだ20代の若きジョン・ウェイン主演で1933年から16作製作された、”Lone Star Western”の1作目。

”Lone Star Western”シリーズで組むことになるロバート・N・ブラッドベリー(監督、脚本)とジョン・ウェイン、そしてお馴染みのジョージ”ギャビー”ヘイズに加え、セシリア・パーカーフォレスト・テイラーヤキマ・カナットなどが共演した作品。

町の人々を苦しめる悪党に対抗する青年の活躍を描く西部劇。

何と言っても、”The Wagon Master”(1929)で登場した”歌うカーボーイ”を引き継いだ、シンギン・サンディ・サンダース役でジョン・ウェインがスクリーン上で歌うことが注目の作品。

歌は吹き替えであり、ジョン・ウェインの独特の張りのあるバリトンの声とは違うものの、決闘の場面で歌うシーン(歌の内容は暗い)などは効果抜群だ。

実は政府の秘密捜査官だった頼もしい主人公を演ずるジョン・ウェインは、撮影当時26歳ということでやや粗削りだが、既に貫禄を感じさせる雰囲気がある。

また、ジョン・ウェインとの名コンビであるジョージ”ギャビー”ヘイズが意外に大人しい役であるのに対し、主人公に難なく撃退される悪党の手下アル・セント・ジョンハイニー・コンクリンの演技は、正にドタバタコメディであるところなども面白い。

主人公と惹かれ合うようになるヒロインのセシリア・パーカー、町の人々を苦しめる悪党フォレスト・テイラー、その手下ヤキマ・カナット、悪党に雇われる殺し屋アール・ドワイヤー、冒頭で主人公が助ける保安官のラフ・マッキー、町民アディ・フォスター、シルヴァー・ティップ・ベイカー、牧場主のホレス・B・カーペンターとウィリアム・ダイアーなどが共演している。


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