ロシア十月革命に立ち合った、”世界を揺るがした10日間”で知られるアメリカのジャーナリストで社会主義者のジョン“ジャック”サイラス・リードと女性解放運動の先駆者ルイーズ・ブライアントの恋と激動の時代を描く、製作、監督、脚本、主演ウォーレン・ベイティ、ダイアン・キートン、ジャック・ニコルソン、ポール・ソルヴィノ、モーリン・ステイプルトン、ジーン・ハックマン他共演のドラマ。 |
・ドラマ
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ウォーレン・ベイティ
製作:ウォーレン・ベイティ
製作総指揮
サイモン・レルフ
デデ・アレン
脚本
ウォーレン・ベイティ
トレヴァー・グリフィス
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
編集
クレイグ・マッケイ
デデ・アレン
美術・装置
リチャード・シルバート
マイケル・セイルトン
衣裳デザイン:シャーリー・ラッセル
音楽
スティーヴン・ソンドハイム
デイヴ・グルーシン
出演
ジョン“ジャック”サイラス・リード:ウォーレン・ベイティ
ルイーズ・ブライアント:ダイアン・キートン
ユージン・オニール:ジャック・ニコルソン
マックス・イーストマン:エドワード・ハーマン
グリゴリー・ジノヴィエフ:イエジー・コジンスキー
ルイス・C・フレイナ:ポール・ソルヴィノ
エマ・ゴールドマン:モーリン・ステイプルトン
ピート・ヴァン・ウェリー:ジーン・ハックマン
マックアルパイン:シェーン・ライマー
ハリー:ジェリー・ハーディン
エディ:ジャック・キーホー
ポール・トラリンジャー:ニコラス・コスター
ジュリアス・ガーバー:ウィリアム・ダニエルズ
リベラル・クラブの講師:M・エメット・ウォルシュ
フロイド・デル:マックス・ライト
パートロー:イアン・ウルフ
パートロー夫人:ベッシー・ラヴ
ホーレス・ウィガム:ジョージ・プリンプトン
ビッグ・ビル・ヘイウッド:ドルフ・スウィート
国務省職員:ジョセフ・ソマー
政府捜査官:R・G・アームストロング
ジョー・ヴォルスキー:ジョセフ・バロフ
アレックス・ゴンバーグ:ステファン・グリフ
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1981年製作 195分
公開
北米:1981年12月4日
日本:1982年4月10日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $40,382,660
■ アカデミー賞 ■
第54回アカデミー賞
・受賞
監督
助演女優(モーリン・ステイプルトン)
撮影賞
・ノミネート
作品
主演男優(ウォーレン・ベイティ)
主演女優(ダイアン・キートン)
助演男優(ジャック・ニコルソン)
脚本・録音・美術・衣裳デザイン・編集賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1915年、オレゴン州、ポートランド。
展覧会で作品を鑑賞していたジャーナリストのルイーズ・トラリンジャー(ダイアン・キートン)は、自分の裸体が描かれた絵を見た夫のポール(ニコラス・コスター)から非難される。
芸術作品だと言うルイーズは、仕事があるので自分で暮らしを立てるとポールに伝えるものの、注目を浴びたいだけだと言われる。
ポールの話を聞かずにリベラル・クラブに参加したルイーズは、ジャーナリストのジョン“ジャック”サイラス・リード(ウォーレン・ベイティ)にインタビューを申し込む。
それを了承してくれたリードを仕事場兼スタジオのアパートに連れて行ったルイーズは、クラブで、戦争の目的を利益の追求だと答えたことについて質問する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1915年、オレゴン州、ポートランド。
社会主義者であるジャーナリストのジョン“ジャック”サイラス・リードは、同じジャーナリストで既婚者のルイーズ・ブライアントと出会い、愛し合う中になり、現状に満足していない彼女をニューヨークに誘う。
グリニッジ・ヴィレッジで暮らし始めた二人は、アナキストでありフェミニストのエマ・ゴールドマン、作家のマックス・イーストマン、劇作家のユージン・オニールらと集い、第一次大戦への参戦に反対して議論し合う。
その後、労働者を団結させる活動で飛び回るリードとの生活や、自分が理想としている仕事ができないルイーズは、次第に不満を抱くようになる・・・。
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1917年のロシア十月革命について執筆したルポルタージュ”世界を揺るがした10日間”で知られるアメリカのジャーナリストで社会主義者のジョン“ジャック”サイラス・リードと女性解放運動の先駆者ルイーズ・ブライアントとの恋と激動の時代を描く、歴史的背景を基に描くドラマ。
第一次大戦への参戦で国論が二分されていた時代のアメリカを舞台に、その反戦活動から社会主義者となり労働者の団結を訴え、ロシア十月革命を目の前で体験したジャーナリスト、ジョン“ジャック”サイラス・リードを演じ、製作、監督脚本を兼ねたウォーレン・ベイティの意欲作であり、彼の才能を世界に知らしめた超大作。
社会主義革命前夜から、その成功を経て共産主義社会の拡大に身を投ずる者達の力強い生き様と共に、その激動の時代を生き抜いたジャーナリストと女性運動家の恋を描く姿が見事に描かれた作品。
実力派スターの激しい演技のぶつかり合いの中で、随所で挿入されるヴィットリオ・ストラーロの美しい映像が非常に印象的で、その時代を見事に再現した衣裳なども注目だ。
第54回アカデミー賞では、作品賞をはじめ最多の12部門でノミネートされ、監督、助演女優(モーリン・ステイプルトン)、撮影賞を受賞した。
・ノミネート
作品
主演男優(ウォーレン・ベイティ)
主演女優(ダイアン・キートン)
助演男優(ジャック・ニコルソン)
脚本・録音・美術・衣裳デザイン・編集賞
ヒロインのルイーズ・ブライアントを演ずるダイアン・キートンは、主人公と反発し合いながらも彼を愛し続ける女性運動家を熱演している。
ルイーズ・ブライアントと関係を持つ劇作家ユージン・オニールを好演するジャック・ニコルソン、作家のマックス・イーストマンのエドワード・ハーマン、ロシアの革命家グリゴリー・ジノヴィエフのイエジー・コジンスキー、アメリカの社会主義者ルイス・C・フレイナのポール・ソルヴィノ、リトアニア出身でアナキストでありフェミニストのエマ・ゴールドマンを印象的に演じオスカーを獲得したモーリン・ステイプルトン、雑誌編集者のジーン・ハックマン、
主人公の同志である社会主義者シェーン・ライマー、ジェリー・ハーディン、ジャック・キーホー、ジュリアス・ガーバーのウィリアム・ダニエルズ、ヒロインの夫ポール・トラリンジャーのニコラス・コスター、リベラル・クラブの講師M・エメット・ウォルシュ、新聞・雑誌の編集者のフロイド・デルのマックス・ライト、資産家のイアン・ウルフ、その妻ベッシー・ラヴ、雑誌編集者のジョージ・プリンプトン、”IWW”(世界産業労働組合)の創設者ビッグ・ビル・ヘイウッドのドルフ・スウィート、国務省職員のジョセフ・ソマー、政府捜査官のR・G・アームストロング、主人公がロシアで出会う紳士ジョセフ・バロフ、ペトログラードでの主人公の協力者ステファン・グリフなどが共演している。
また、ロシア臨時政府大臣会議議長アレクサンドル・ケレンスキーは、彼の孫のオレグ・ケレンスキーJr.が演じ、ドラマの随所では、登場人物と関係した人々が主人公らとの思い出を語っている。