暴力行為を問題視される警官が周囲や家族に見放されて孤立していく姿を描く、監督オーレン・ムーヴァーマン、ウディ・ハレルソン、スティーヴ・ブシェミ、シガニー・ウィーバー、ロビン・ライト、アン・ヘッシュら共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:オーレン・ムーヴァーマン
製作
ベン・フォスター
ローレンス・イングリー
クラーク・ピーターソンほか
原作:ジェームズ・エルロイ
脚本
オーレン・ムーヴァーマン
ジェームズ・エルロイ
撮影:ボビー・ブコウスキー
音楽:ディコン・ハインクリフェ
出演
デヴィッド・ダグラス・ブラウン:ウディ・ハレルソン
ハーツホーン:ネッド・ビーティ
”ジェネラル”テリー:ベン・フォスター
ジョアン・コンフリー:シガニー・ウィーバー
リンダ・フェントレス:ロビン・ライト
キャサリン:アン・ヘッシュ
バーバラ:シンシア・ニクソン
ビル・ブラゴ:スティーヴ・ブシェミ
ヘレン:ブリー・ラーソン
カイル・ティムキンス:アイス・キューブ
ジェーン:ステラ・シュナベール
アメリカ 映画
配給 ミレニアム・エンタテインメント
2011年製作 108分
公開
北米:2011年11月23日
日本:未公開
北米興行収入 $972,510
■ ストーリー ■
1999年、ロサンゼルス。
市警、ランパート分署のパトロール警官デヴィッド・ダグラス(ウディ・ハレルソン)は、度重なる暴力的な行動を問題視されていた。
デヴィッドは、姉妹である二人の元妻キャサリン(アン・ヘッシュ)とバーバラ(シンシア・ニクソン)、そして、そのそれぞれの娘達と暮す奇妙な生活を送っていた。
ある日デヴィッドは、パトカーに追突した相手を袋叩きにしてしまい、それが報道されて大問題になり、市民団体から訴えられてしまう。
しかしデヴィッドは、地方検事補のコンフリー(シガニー・ウィーバー)の聴取にも、襲ってきた相手を逮捕しただけだと言い張るだけだった。
そんなデヴィッドは、バーで不動産業者だというリンダ(ロビン・ライト)に出会い、二人は愛し合う。
やがて、デヴィッドの悪い噂で家族が迷惑を被り、彼は、妻や娘達ともシックリこない日々が続いていた。
その後、リンダが弁護士だと分かり、デヴィッドが、制裁だと言って殺害したレイプ魔の弁護人だったことを知る。
そして、デヴィッドは訴訟費用などに金が必要になり、情報源の元警官ハーツホーン(ネッド・ビーティ)から、大金が動く賭博現場の情報を得るのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1991年本に起きた”ロドニー・キング事件”をはじめとするロサンゼルス市警の”ランパート分署スキャンダル”を題材にして、「L.A.コンフィデンシャル」(1997)などの原作でも知られるジェームズ・エルロイが、監督オーレン・ムーヴァーマンとの共同脚本で製作された作品。
アメリカ社会の大きな問題でもある、警察官の汚職や暴力、そして人種偏見などを、実際に起きた事件を基に描き、リアリズムを追求している。
北米で、拡大公開もされない小作ではあるが、実力派や個性派による豪華競演は見ものだ。
*日本では劇場未公開。
制服を来ているだけで、どう見ても法の番人とは思えない主演のウディ・ハレルソンは、私生活で、数々のトラブルを起して逮捕歴もあるだけに、正にスキャンダラスな役どころがハマっている。
主人公の情報源の元警官ネッド・ビーティ、戦争で負傷し車椅子生活を送るベン・フォスター、地方検事代理シガニー・ウィーバー、主人公に近づく弁護士ロビン・ライト、元妻で、姉妹のアン・ヘッシュとシンシア・ニクソン、その娘ブリー・ラーソン、やや彼らしくない堅い役であり、ワンシーンだけの出演が残念な検事スティーヴ・ブシェミ、内部捜査官アイス・キューブ、そして、冒頭で、主人公の相棒として登場する女性警官、ジュリアン・シュナーベルの娘ステラ・シュナベール等が共演している。