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あなたを抱きしめる日まで Philomena (2013)

2009年に発表された、マーティン・シックススミスの著書”The Lost Child of Philomena Lee”を基に製作された作品。
50年前に別れた息子を捜す女性に協力するジャーナリストの真実の追及を描く、監督スティーヴン・フリアーズ、製作、脚本、出演スティーヴ・クーガン、主演ジュディ・デンチ他共演による実話の映画化。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:スティーヴン・フリアーズ

製作
スティーヴ・クーガン
トレイシー・シーウォード
ガブリエル・ターナ
製作総指揮
フランソワ・イヴェルネル
クリスティーン・ランガン
キャメロン・マクラッケン
ヘンリー・ノーマル
原作:マーティン・シックススミス”The Lost Child of Philomena Lee”
脚本
スティーヴ・クーガン
ジェフ・ポープ
撮影:ロビー・ライアン
編集:ヴァレリオ・ボネッリ
音楽:アレクサンドル・デスプラ

出演
フィロミナ・リージュディ・デンチ
マーティン・シックススミススティーヴ・クーガン
フィロミナ・リー(少女期):ソフィ・ケネディ・クラーク
メアリー:メア・ウィニンガム
シスター・ヒルデガード:バーバラ・ジェフォード
マザー・バーバラ:ルース・マッケイブ
ピート・オルソン:ピーター・ハーマン
マイケル・A・ヘスショーン・マーホン
ジェーン・リー:アンナ・マックスウェル・マーティン
サリー・ミッチェル:ミシェル・フェアリー
尼僧:ウンミ・モサク
キャスリーン:チャーリー・マーフィ

イギリス/フランス 映画
配給
パテ(イギリス)
ワインスタイン・カンパニー(北米)
2013年製作 98分
公開
イギリス:2013年11月1日
北米:2013年11月22日
日本:2014年3月15日
製作費 $12,000,000
北米興行収入 $37,701,990
世界 $100,112,830


アカデミー賞
第86回アカデミー賞

・ノミネート
作品
主演女優(ジュディ・デンチ
脚色・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
2002年、ロンドン
BBCの記者マーティン・シックススミススティーヴ・クーガン)は、政府の広報担当を解任されたことがマスコミで話題になっていた。

教会で祈りを捧げる敬虔なカトリックの老女フィロミナ・リージュディ・デンチ)は、故郷での少女時代の出来事を思い起こす。

1951年、アイルランドティペラリー州ロスクレア南部、ショーン・ロス・アビー
10代のフィロミナソフィ・ケネディ・クラーク)は、カーニバルで知り合った少年と愛し合ってしまう。

妊娠したフィロミナは家を追い出され、修道院に入れられてしまう。
__________

帰宅したフィロミナは考えこみ、心配する娘ジェーン(アンナ・マックスウェル・マーティン)に、男の子の写真を見せる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
2001年、ロンドン
アイルランド出身の老女フィロミナ・リーは、50年前、修道院で出産するものの引き離され、息子を捜し続けていることを娘のジェーンに初めて話す。
政府の報道官を辞職した元BBCの記者マーティン・シックススミスに出会ったジェーンは、母フィロミナの話をする。
三面記事の内容だと伝えたマーティンだったが、失業中であったためにフィロミナから話を聞くことにする。
幼い息子アンソニーと引き離された、フィロミナの辛い体験を聞かされたマーティンは、彼女から息子捜しに協力してもらいたいと言われ、アイルランドの修道院に向かうことになる。
修道院で話を聞いた二人だったが、資料は火事で焼失したと言われて宿に戻る。
その件について情報を得たマーティンは、火事が、アメリカ人富豪に子供を売っていた修道院の証拠隠しであったことを知る。
それをフィロミナに伝えたマーティンは、これが記事になることを確信し、彼女と共にアメリカに向かうことになるのだが・・・。
__________

主人公にとっては人生の重大な問題なのだが、それを隠し通していたために、冒頭では、個人の体験として小ぢんまりと描かれている。

しかし、アイルランドの田舎の修道院で起きた出来事が、海を渡ったアメリカで劇的な展開になるという驚くべき内容をドラマチック且つ繊細に描く、スティーヴン・フリアーズの演出手腕が光る秀作ドラマ。

製作、脚本も兼ねる、マーティン・シックススミスを演ずるスティーヴ・クーガンの意欲作でもあり、彼のユーモアを交えた人間味のある演技と、主人公のフィロミナ・リーを演ずる、イギリスを代表する名優ジュディ・デンチの重厚な演技により、世界の映画賞や批評家などから絶賛された作品。

第86回アカデミー賞では、作品、主演女優(ジュディ・デンチ)、脚色、作曲賞にノミネートされた。

カトリック教会に対する攻撃との意見もあるが、敬虔なカトリック教徒である主人公は、一貫してそれを批判することなく、全てを赦そうとする姿勢を示している。

人身売買を示唆するような”ビジネス”に、カトリック教会が加担していたような描写が多々あるために問題だったようだ。

上記のように批評家から高く評価された本作は、地味な作品ではあるものの興行的にも成功し、北米で約3770万ドル、全世界では1億ドルを超すヒットとなった。

主人公フィロミナ・リーの少女期ソフィ・ケネディ・クラーク、主人公の息子と共にアメリカ人富豪に引き取られた女性メア・ウィニンガム、修道院の老シスター、バーバラ・ジェフォード、主人公の息子マイケル・A・ヘスショーン・マーホン、その恋人ピーター・ハーマン、主人公の娘アンナ・マックスウェル・マーティン、編集者ミシェル・フェアリー、尼僧ウンミ・モサク、主人公の修道院時代の友人チャーリー・マーフィなどが共演している。


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