1969年に発表された、無実の罪で流刑されたアンリ・シャリエールの自伝小説”Papillon”と1972年の続編”Banco”を基に製作された作品で、スティーヴ・マックィーンとダスティン・ホフマンが共演した「パピヨン」(1973)のリメイク。 監督マイケル・ノアー、主演チャーリー・ハナム、ラミ・マレック、ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン、ローランド・ムーラー他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・ノアー
製作
ジョーイ・マクファーランド
デヴィッド・コプラン
ラム・バーグマン
ロジャー・コルビ
製作総指揮
ヤン・フィッシャー=ロマノフスキー
ジョシュア・D・マウラー
ケヴァン・ヴァン・トンプソン
テレンス・チャン
原作
アンリ・シャリエール”Papillon”、”Banco”
ダルトン・トランボ/ロレンツォ・センプル・ジュニア”パピヨン”
脚本:アーロン・グジコウスキ
撮影:ハーゲン・ボグダンスキー
編集
ジョン・アクセルラッド
リー・ホーゲン
音楽:デヴィッド・バックリー
出演
アンリ”パピヨン”シャリエール:チャーリー・ハナム
ルイ・ドガ:ラミ・マレック
ジャン・カスティーリ:クリストファー・フェアバンク
バロット刑務所長:ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン
セリエ:ローランド・ムーラー
ブルトン人:トミー・フラナガン
ネネット:イヴ・ヒューソン
ジュロ:マイケル・ソーチャ
ジトー:ブライアン・ヴァーネル
トゥーサン:イアン・ビーティー
ブリオーレット副刑務所長:ニコラ・ケント
エル・カイマン:スラヴコ・ソビン
マルチュレット:ジョエル・バスマン
サンティーニ:ルカ・ペロシュ
アブダ:ペタル・シリカ
マザー・スペリオル:ヴェロニカ・クイリガン
ジャン=ピエール・カステルナウ:デミトリ・ゴリツァス
ゾライマ:ポピー・マヘンドラ
アメリカ 映画
配給 ブリーカー・ストリート
2017年製作 133分
公開
北米:2018年8月24日
日本:2019年6月21日
北米興行収入 $2,335,900
世界 $10,060,900
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1931年、パリ。
胸に蝶のタトゥーがあることから”パピヨン”と呼ばれる金庫破りのアンリ・シャリエール(チャーリー・ハナム)は、裏社会のボス、ジャン・カスティーリ(クリストファー・フェアバンク)から、裏切りは許されないと言われ、服従するしかなかった。
恋人ネネット(イヴ・ヒューソン)にくすねた宝石を渡し楽しんだパピヨンは、翌朝、押し入ってきた警官に殺人の罪で逮捕される。
パピヨンは、濡れ衣だと言ってニネットと過ごしていたことを警官に伝えるものの、聞き入れられず連行される。
終身刑を言い渡されたパピヨンは、面会に来たネネットに、無実の罪なので脱獄の方法を考えると伝える。
自分のことは忘れろとネネットに伝えたパピヨンは、彼女を見送りながら苛立つ。
パピヨンは、その場で窃盗犯のジュロ(マイケル・ソーチャ)と知り合い、脱獄するためには金が必要だと知る。
身体検査を受けるパピヨンは、国防債券偽造の罪で逮捕されたルイ・ドガ(ラミ・マレック)が、大金を持っているために狙われていることをジュロから知らされる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1931年、パリ。
胸に蝶のタトゥーがあることから”パピヨン”と呼ばれる金庫破りのアンリ・シャリエールは、無実の罪で逮捕され、フランス領ギアナに流刑される。
脱獄を考えるパピヨンは、国防債券偽造の罪で逮捕されたルイ・ドガの金をあてにして彼を守ろうとする。
過酷な労働を課せられたパピヨンは、ドガを助けようとして監視官を殴り逃亡し、2年間独房に入れられる。
ヤシの実を差し入れてくれたドガの名を出さずに耐え抜いたパピヨンは徒刑場に戻り、映画の上映会を利用して脱獄しようとするのだが・・・。
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無実の罪で流刑されたアンリ・シャリエールの自伝小説”Papillon”と続編”Banco”を基に製作された作品。
フランクリン・J・シャフナーが監督してダルトン・トランボが脚本を担当し、当時のトップスター、スティーヴ・マックィーンとダスティン・ホフマンが共演した超大作「パピヨン」(1973)のリメイクということで話題になった作品。
名作として名高い旧作と比較するのは酷な話であり、どのようにその雰囲気を出すかが注目であり、ほぼ同じ内容で進行する物語が描かれている。
旧作にはなかった、アンリ・シャリエールが帰国して自伝を出版しようとするクライマックスは興味深い。
ロケ地がセルビア及びモンテネグロであるため、赤道直下のフランス領ギアナが舞台にも拘わらず、俳優の吐く息が白かったりするシーンなどが気になる。
旧作の主人公を演ずる、伝説的な人気スターであるスティーヴ・マックィーンの圧倒的な存在感と迫真の演技、同じくダスティン・ホフマンの名演は当時、世界中で話題になり、フランクリン・J・シャフナーの重厚な演出と、オスカー候補にもなったジェリー・ゴールドスミスの印象的な音楽は忘れられない。
意識しているのか、時々スティーヴ・マックィーンの面影を感じさせる表情をする、主人公のアンリ”パピヨン”シャリエールを演ずるチャーリー・ハナム、彼と友情で結ばれるルイ・ドガのラミ・マレック、パリの暗黒街を支配するクリストファー・フェアバンク、刑務所長のヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン、主人公と共に脱獄する囚人ローランド・ムーラー、彼らにボートを手配する男トミー・フラナガン、主人公の恋人イヴ・ヒューソン、脱獄して監視官を殺しギロチン刑となるマイケル・ソーチャ、腹を切り裂かれる囚人ブライアン・ヴァーネル、主人公と脱獄するジョエル・バスマン、ドガの金を狙う囚人スラヴコ・ソビン、監視官ルカ・ペロシュ、他イアン・ビーティー、デミトリ・ゴリツァスなどが共演している。