娘のマグダレナ(セシリア・スアレス)とソフィアにレオをメキシコシティに呼ぶよう指示したモンテネグロは、会社を息子に譲る考えを二人に伝える。
遊び人の兄レオに多国籍巨大企業の経営などできるわけがないと考えるマグダレナは、短絡的な父に、経験を積んでいる自分が後継者になるべきだと伝えるものの、妹のソフィアから、自分も慈善活動で貢献していると言われる。
言い争いを始めた娘達を黙らせたモンテネグロは、レオを連れてくるよう指示する。
子供達を母グレイス(スージー・カーツ)に預けたケイトは、女優の母から、劇団から誘いがあり、今夜は子供達の面倒を見れないと言われてしまう。
看護師の試験を受けるケイトは勉強しなくてはならないため、困惑してしまう。
清掃会社でも働くケイトは、仕方なく子供達を職場に連れて行く。
翌日、港に向かったケイトは、クルーザー”バースデー・プレゼント”の掃除をすることになり、コリンから指示されて仕事を始める。
豪華な内装に驚くケイトは、ピザ・ショップのオーナーである友人のテレサ(エヴァ・ロンゴリア)に電話をして、映像でその様子を見せる。
ベッドで目覚めたレオに気づいたケイトは話をして、二人の女性が現れ、彼がその場を去ったために仕事を始める。
整備工から修理が終わったことを知らされた船長は、クルーザーの持ち主のことを訊かれ、世界最大の建材会社を父親が経営していると伝える。
船長は、レオの仕事はこれだと言いながら、ジャグジーで女性と戯れる彼の映像を見せる。
現れたマグダレナと話をしたレオは、父の病状悪化を知らされるものの、殺しても死なないと言って、まともな会話をしようとしない。
経営は自分が継ぐべきだと考えるマグダレナだったが、会社の顔になるつもりのレオから支えてほしいと言われて呆れてしまう。
その様子を見ていたケイトは帰ろうとするものの、レオから雑用を頼まれ、それを拒んだために報酬は払わないと言われる。
二人は言い合いになり、クルーザーが出航するために焦ったケイトは、レオに海に突き落とされてしまう。
掃除機も海中に投げ捨てられ、会社に3000ドルを弁償してクビなったケイトは、憤慨しながらそのことををテレサに話す。
レオが世界3位の富豪の息子だと知ったケイトは、預金もなく途方に暮れるが、テレサの夫ボビー(メル・ロドリゲス)に励まされる。
その夜、コリンら使用人達は、レオの呼び出しを無視して食事やサッカー観戦を楽しんでいた。
女性と愛し合うためにコンドームを探しに行ったレオは、甲板に出た際に誤って海に落ちてしまい、誰もそれに気づかない。
翌朝、浜辺で目覚めたレオは、記憶を失っていることに気づき、エルク・コーヴの町に向かうものの、警官から声を掛けられたためにその場から逃げる。
レオらしき男性が病院に収容されていることを知ったマグダレナは、その場に向かう。
医師から、その男性は記憶喪失で、ホームレスならセイラムの精神科施設に送られることを知らされたマグダレナは、病室に向かいレオを確認するものの、兄ではないと言ってその場を去る。
2週間以内に家を退去する命令を受けたケイトは焦り、テレサに相談する。
この町に記憶喪失の男がいることをネットで見つけたコックの携帯電話を確認したケイトは、それがレオだったために驚いてしまう。
ケイトは、メキシコ人女性が病院に現れたものの、兄とは確認できなかったことを知る。
妹のマグダレナが後継者になるためにレオを見捨てたことに気づいたケイトは、彼に復讐しようと考える。
テレサに協力してもらい病院に向かったケイトは、記憶喪失の夫を迎えに来た妻を装い、看護師から、レオの所持品のコンドームを渡される。
怖気づいてしまったケイトは帰ろうとするが、試験まで1か月しかないことや、建設会社を経営するボビーがレオを雇うので、その間、勉強するようにとテレサから説得される。
子供達のことを考えて仕方なくレオの元に向かったケイトは、偽造した結婚証明書やパスポート、出生証明書、ハネムーンの写真を見せて、何か思い出したか尋ねる。
全く記憶にないレオは信じようとしないため、クルーザーで掃除した際に見たお尻のタトゥーの話をしたケイトは、それを彼に確認させて、自分が妻であることを認めさせる。
納得いかないままケイトと共に帰宅したレオは、自分が貧乏だと知る。
ケイトの指示通りにオリヴィアとモリーはレオを歓迎するものの、年頃のエミリーはクールに対応する。
子供達が自分に似てないのは、精子の提供を受けた子だからだと言われたレオは、仕事は単純労働だと知り、戸惑いながら酒を飲みたいとケイトに伝える。
禁酒していたにも拘わらず、飲んだために浜辺で発見されたと言われたレオは、浴室から抜け出そうとするものの、ケイトらに見つかってしまい家に戻る。
コリンらをクルーザーでメキシコに帰すことにしたマグダレナは、兄は自分だけで捜すことを彼らに伝える。
シャツなどがみなサイズが大き過ぎることを不思議に思ったレオは、酔うと食べ過ぎていたと言われ、試験勉強をするケイトから夕食の準備をするよう指示される。
夕食のパスタを作ることに失敗したレオに呆れるケイトは、子供達に、彼には絶対に子守はさせないと伝える。
ケイトとベッドを共にする準備をしたレオだったが、リハビリで禁欲生活をすることを自分で決めたと言われ、物置に案内される。
葬儀社に向かったマグダレナは骨壺を購入して、バーベキューの灰をそれに入れて持ち帰る。
翌早朝、迎えに来たボビーと共に現場の豪邸に向かったレオは、ボビーの甥ジェイソン(ジョシュ・セガーラ)ら作業仲間を紹介されてプール堀りを始める。
マグダレナからレオの遺灰を受け取ったモンテネグロは悲しみ、彼女を後継者にすると伝える。
一日中、作業をして疲れ果てたレオは、フラフラになって家に戻り、ケイトから、家事をする前に休むようにと言われる。
作業リストを受け取ったレオは、買い物をするためにスーパーマーケットに向かい、クルーザーの修理工から声を掛けられ、どこかで会ったようだと言われる。
帰宅して違う味のパスタソースを作ったレオだったが、ケイトから、パスタは飽きたので次は別の料理にしてほしいと言われ、その夜も、当然ベッドは共にしてもらえなかった。
翌日も仕事現場に向かうものの、レオはまともに作業ができず、ボビーにからかわれる。
テレサと話したケイトは、昨夜は7時間も睡眠がとれて勉強もできたため、偽の夫のことを提案してくれた彼女に感謝する。
ランチの際、これが自分の人生だと思えないと言うレオは、海辺の豪邸で優雅に暮らしているはずだと考えてしまうと仲間に話す。
仲間から自分達も同じだと言われたレオは、落ち込むなと励まされる。
帰宅したレオは、頑張って自分を変える考えをケイトに伝えて、彼女を誘おうとするものの諦めて物置に向かう。
様態がさらに悪化した父の前でレオの死を悲しむソフィアは、骨壺の底に貼ってあった葬儀社のシールに気づき電話をする。
ソフィアは、数週間前にサメに襲われて死んだレオの死亡証明書を確認をしようとする。
セメント袋を運んでいたレオは、一袋が重過ぎると愚痴をこぼす。
レオは”モンテネグロ産業”と書いてある袋の表示が、父の会社だとは気づかない。
ボビーから給料の小切手を受け取り帰宅したレオは、プールに行きたいと言うエミリーから、妹達の子守を頼まれる。
運転しながら母グレイスに電話をしていたケイトは、プールの横を通過する際に、エミリーがいることに気づく。
エミリーを車に乗せたケイトは、赤の他人のレオに妹達を任せた彼女を叱りながら家に向かう。
オリヴィアとモリーと共にフットボール観戦をしていたレオは興奮し、帰って来たケイトの前で無意識にフランス語を話し不思議に思う。
ツアーガイドだったために話せると言われたレオは、プールのことでエミリーと罵り合うケイトを落ち着かせて、娘に厳し過ぎると伝えて、父親として意見する。
理解しようとしないケイトに腹を立てたレオは、出かけてしまう。
ケイトは、冷蔵庫がきちんと整理されていることに驚く。
アルコール依存症の会に参加したレオは、妻と喧嘩をしてバーに向かったが、思い留まりこの場に来たことを話す。
エルク・コーヴの保安官にも電話をしたソフィアは、サメの被害はないと言われる。
帰宅したレオはケイトと話し、互いに謝罪し合い、テレサの店で自分が代わりに働くことを伝える。
ナイフで手を切ってしまったレオは取り乱し、看護師を目指すケイトが手際よく治療し、二人は心触れ合う。
眠るために物置に向かおうとしたレオは、ケイトから、ソファで寝てもいいと言われて感謝する。
ピザ・ショップで働き始め、エミリーのプールも許可したレオだったが、少年に声を掛けられる彼女を見て連れて帰ろうとする。
エミリーの気持ちと、娘を持つ父親の考えを理解し合えたレオは、彼女を信用してその場で楽しむようにと伝える。
その後ケイトは、子供達の面倒を見て仲良くしてくれるレオに感謝して嬉しく思う。
そして、ケイトは看護師試験を受ける。
父がベッドにいないために亡くなったと思ったマグダレナは、父が起き上がり歩けるまで回復したことを知り戸惑う。
しかし、会社は自分に譲ると言われたマグダレナは喜ぶ。
コリンに電話したソフィアは、マグダレナと共にレオの遺体を確認をしたかを尋ねる。
ソフィアは、マグダレナがどうしても一人で行くと言い張ったことを知る。
試験を終えてテレサの店に向かったケイトは、これでウソをつく必要がなくなったと伝えるものの、レオがいると助かるので、話をするのは延期するべきではないかと言われる。
そうはいかないと言うケイトだったが、その場にいたボビーからも、レオは現場でも評判がいいことを知る。
実はレオに話すのが不安だと言うケイトは、彼が怒るのではないかと考えていた。
ボビーは、自分が億万長者だと知ったレオは喜ぶはずだと思い、テレサも同意見だった。
帰宅したケイトは、レオに話をしようとするものの、子供達のことなどを考えると何も言えなくなり、思わず結婚記念日だと彼に伝える。
バーで楽しんだレオとケイトは、港で話をしてロマンチックな雰囲気になり、その場でキスする。
帰宅した二人は愛し合い、一夜を共にする。
翌日、完成したプールの前で一人前になったと言われたレオは、仲間達にからかわれプールに落とされる。
ケイトの試験の結果発表を待ちながらフットボール観戦をしていたレオは、ハーフタイムの間にランチを買いに行こうとする。
メモするためにペンを探しダッシュボードを開けたレオは、袋に入ったコンドームに気づく。
そのことをレオから問い詰められたケイトは、いいチャンスだと思い、自分達は夫婦でなく子供達の父親でもないと伝える。
娘達に真実を話すようにと伝えたケイトは、レオはパパだと言われる。
その場を去ったレオをテレサが追い、ケイトは、子供達がレオを好いていることを知る。
レオと話したテレサは、コンドームは自分のものだと伝えて、セックス依存症なので店の客と浮気していることを告白する。
納得したレオは、ケイトを抱きしめて疑ったことを謝罪する。
試合の後半が始まることを子供達から知らされたレオは、家の中に戻る。
こんな生活は続けられないので邪魔しないでほしいとテレサに伝えたケイトだったが、どの夫婦も悩みは抱えているもので、レオとはお似合いだと言われる。
レオと子供達から看護師に合格したことを知らされたケイトは喜び、海岸で細やかなパーティーが開かれる。
テレサが寝取られたことになっていたボビーは、同情してくれるレオに感謝し、気落ちしているように見せる。
その場にいたボートの整備工は、再び見かけたレオが気になる。
レオの写真を、整備工からメールで受けたクルーザーの船長は驚く。
親子でレオのことを偲んでいたモンテネグロは、メールの件を知らされたコリンから、20分前に撮影された写真を見せられる。
モンテネグロとソフィアは喜ぶが、マグダレナは動揺する。
ケイトから感謝されたレオが、覚えていないプロポーズをその場でしたたため、皆は二人を祝福する。
その夜レオとケイトは、海岸にテントを張り子供達と共に眠る。
翌日、クルーザーは港に入港し、帰宅したレオらは、止まっていたリムジンを見て驚く。
リムジンから降りた父とマグダレナとソフィアに、無意識の内に声をかけて家には入ったレオは、呆然としながら戻る。
記憶が戻ったレオは喜ぶが、ケイトが妻でないことに気づき、彼女に自分を騙した理由を問う。
カーペットの掃除係のケイトが、自分を恨んでいたためにしたことだと言うレオは、エミリーらを見つめながら、ひどい作り話だと嘆き、自分を騙したケイトを非難する。
弁解しようとするケイトの言葉を遮るレオは、ショックを受けて荷物を取りに行く。
自分の物が何もないことに気づいたレオは、ケイトの元に戻り、彼女から謝罪される。
感謝もされたレオは家族と共にその場を去り、子供達は悲しみ、モリーは自転車でリムジンを追うものの諦める。
食事をしながらレオの話をしたケイトは、エミリーから、彼を愛しているはずだと言われる。
レオは使用人と美女に囲まれる日々に戻っただけだと、ケイトは娘達に伝える。
父から事業を受け継ぐことになったレオは、ショックを受けるマグダレナに協力を求める。
労働者の経験から、14キロの軽いセメント袋も売り出すべきだと言うレオは、経費が年間300万ドルは増えると、マグダレナから意見される。
レオから重過ぎると反論されてもマグダレナは納得せず、モンテネグロは言い争う二人を制止する。
母グレイスが出演する舞台”ミカド”を子供達と共に観に行ったケイトは、馬鹿げた演技に呆れてしまい、人生は短いので好きなことをしたいらしいと言っていた母の考えを子供達に伝える。
自分も後悔したくないと考えたケイトは、レオを取り戻す気になり、子供達と共にその場を去る。
傲慢だった自分が変わったことに気づいたレオは、居場所が分からなくなったことをコリンに伝える。
コリンから、多くの人間は自分の人生しか知らないが、自分は別の視点から人生を見ることができたと言われたレオは、考えを巡らせる。
子供達と共にピザ・ショップに向かったケイトは、ボビーに船が必要だと伝える。
レオがオレゴンに戻ろうとしていることを知ったモンテネグロは憤慨するが、マグダレナはそれを歓迎する。
驚いたレオは、ソフィアから、マグダレナが自分が邪魔だと思っていると言われる。
メキシコ人女性が兄を捜しに来たという地元紙の記事のこと話したソフィアは、それがマグダレナで、レオを病院に置き去りにしたと話す。
それが本当か確かめようとしたレオは、聞こえた汽笛でケイトが来たことに気づく。
ボビーの船に乗るケイトと子供達を確認したレオだったが、モンテネグロはクルーザーの進路を変えてしまう。
ドアを閉めたモンテネグロは、ケイトに洗脳されたと言ってレオの話を聞かない。
ボビーの船はクルーザーに追いつけず、レオはデッキからケイトに愛を伝える。
レオは海に飛び込み、それを見たケイトも飛び込む。
父から、戻らなければ縁を切ると言われたレオは、ケイトを愛しているのでかまわないと伝えて、彼女に向かって泳いで行く。
財産も一銭も渡さないと言われたレオは戸惑い、会社は娘に譲ると伝える。
感謝するマグダレナだったが、モンテネグロは、ソフィアに譲ると言って、兄を見捨てたマグダレナを非難する。
父に勘当する気なのか尋ねたマグダレナは、ソフィアから、慈善活動部門の責任者にすると言われたため、憤慨してその場を去る。
父と金の交渉をしたレオだったが結局はケイトを選び、ぜいたくな生活より君との生活のほうが豊かだと伝える。
再び飛び込むのでキスしてほしいと言うケイトは、助けてくれたボビーのゴムボートから海に飛び込み、レオとキスする。
子供達は喜び、その様子を見ていたコックは、ドラマより面白いとテレサに伝える。
以前の生活に戻ったレオは、訪ねて来たコリンから、ソフィアが、父からの誕生プレゼントだったクルーザーを返すと言っていることを知らされる。
今も自分の所有物なので売却してもかまわないことを確認したレオは、コリンから6000万ドル以上はすると言われる。
レオはコリンに感謝し、ケイトと子供達と共に喜ぶ。
その後、レオとコリンはクルーザーで結婚式を挙げる。
子供達や皆から祝福されたレオとケイトは、ソフィアと共に出席してくれたモンテネグロから、遺産はやらないが、かわいい孫達のためにクルーザーは買い取ると言われる。