元恋人のアン・ミラー(ヴァージニア・ヒューストン)がジェフと毎日のように行動していることをマーニーから知らされたジムは、サンドイッチを食べてその場を去る。
マーニーと話したジョーは、昔の知り合いだと言ってジェフのことを尋ねる。
湖で釣りをするジェフと将来の話をするアンは、彼に対する町の噂を気にする。
その場に現れたキッドに気づいたジェフは、誰かが訪ねて来たことを知り町に戻る。
待っていたジョーと警戒しながら話したジェフは、かつて雇われていたギャングのウィット・スターリング(カーク・ダグラス)が会いたがっていることを知らされる。
ジョーから、明日の朝、タホ湖の屋敷で待っていると言われたジェフは、アンの家に向かう。
話があるのでタホ湖まで一緒に行ってほしいとアンに伝えたジェフは、謎が多いと言われたことに答えようとする。
車を出したジェフは、自分の本名はジェフ・マーカムで、3年ほど前にニューヨークでジャック・フィッシャー(スティーヴ・ブロディ)と探偵をしていたとアンに伝える。
ある日、カジノの経営者に呼ばれ、女に銃で撃たれた彼は冷静だったが部下は激怒していたと、ジェフはアンに話す。
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ジョーはマスコミの記事を見て憤慨し、撃たれたウィットは、ジャックとその場にいたジェフから女のことを訊かれ、4万ドルと共に姿を消したと答える。
女を取り戻したいと言うウィットは、前金で5000ドル、成功したら同額と経費も払うとジェフに伝える。
復讐のためではないことを確認したジェフは、仕事を引き受けて、女の名前が”キャシー・モファット”であることを知り、ジャックと共にその場を去る。
あるクラブに向かいキャシーのメイドをしていたユーニス・レナード(テレサ・ハリス)と話したジェフは、予防接種をしたキャシーが、重いスーツケースを持ってフロリダに行ったことを知る。
フロリダに行くために予防接種はしないと考えたジェフは、荷物を追ってメキシコシティに向かう。
キャシーが街を発ったことを知ったジェフは南のタスコからアカプルコに向かい、彼女を待ち続ける。
毎日、映画館の向かいのカフェで時間を過ごしていたジェフは、現れたキャシー(ジェーン・グリア)の美しさに驚き、ウィットが捜そうとする理由を理解する。
店を出ようとしたジェフは、ガイドのロドリゲスに声をかけられ、キャシーと共に話を聞く。
キャシーはガイドを断り、ジェフは、翡翠を売りつけるロドリゲスからそれを買い彼を追い払う。
翡翠を渡そうとするジェフに、それも断ったキャシーは、10日も人と話をしていないと話す彼から、街の観光も独りでは寂しいと言われる。
ジェフを相手にしないキャシーは、静かに過ごせる他の店を紹介してその場を去る。
ウィットに知らせるために電報局に向かったジェフは、休みだったために諦めて、なぜかホッとしながら、キャシーが勧めてくれた店に向かう。
キャシーが来るような予感がしたジェフは、翌日、現れた彼女と話をして街を案内してもらうことになる。
カジノに向かったジェフとキャシーは、負けることが分かっているために、そこを出て浜辺に向かう。
二人はその場でキスし、ジェフが自分を連れ戻しに来たことに気づいていたキャシーは、ウィットが生きていることを知る。
逃げても捜し出すと言われたキャシーは、4万ドルのことを疑われていると知り、ウィットの物など欲しくないが、彼が憎くて撃ったことをジェフに話す。
盗んでないことを信じてほしいと言うキャシーに、どうでもいいことだと伝えたジェフは、再び彼女にキスする。
その後、毎晩キャシーと会ったジェフは、初めて彼女の家に招かれる。
二人は愛を確かめ、どこでもいいので、ウィットから逃げて一緒に暮らすことをジェフはキャシーに提案する。
旅立つことを約束したジェフは、翌朝、荷物をまとめてキャシーを待つ。
キャシーが来たと思ったジェフは、現れたのがウィットとジョーだったために驚き、疑われているような気がすると言いながら何も問題ないと伝える。
競走馬の件でついでに寄っただけだと言われたジェフは、キャシーのことを訊かれて、街にいた形跡はあると答える。
警戒するジェフは、ドアのノックで動揺するが、ボーイが磨いた靴を持ってきただけだったために、ウィットらと共にバーに向かう。
これ以上は金の無駄なので、他の女を探したほうがいいと言われたウィットは、そうはいかないと話しながら、ジョーに任せるべきか考える。
キャシーがホテルに着いたことを確認したジェフは戸惑い、彼女は船で中米に向かったと言いながら、からかうウィットに苛立ち彼らを見送ろうとする。
5000ドルは返すので、それでこの件はジョーに任せることを提案したジェフは、自分が決めることだと言うウィットから、最後までやるよう指示される。
焦らずにやるようにと言うウィットは、空港に向かうことをジェフに伝えてその場を去る。
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船でキャシーと共にサンフランシスコに向かったとアンに話すジェフは、小さな事務所を開きどんな仕事も受けたと伝える。
平穏な日々が続くジェフとキャシーは、自分達の過去を知るものに会うこともなかった。
そんな時、ジャックの存在に気づいたジェフはキャシーと離れ、彼に尾行させるためにロサンゼルスに向かい観光を装う。
ジャックをまいたと思ったジェフは、キャシーと山小屋で会う約束をして彼女の元に向かう。
しかし、キャシーを尾行していたジャックがその場に現れ、ジェフは、自分を捜すことをウィットから指示されたことを知る。
望みを訊いたジェフは、1万ドルと経費を山分けするはずだと言われたため、ウィットに報告して受け取るようにとジャックに伝える。
ウィットはそんな男ではないと言うキャシーに、4万ドル出せとジャックは彼女を脅す。
ジェフから金はないと言われたジャックは、ウソはバレているが二人が一緒であることをウィットは知らないと二人に話す。
キャシーは、確かに撃ったが金は盗んでいないとジャックに伝える。
ウィットからは逃げられないので分け前を払えと言うジャックがキャシーを侮辱したために、憤慨したジェフは彼に襲い掛かり殴り合いになる。
キャシーがジャックを射殺してしまい、殺す必要はなかったと言うジェフは、彼女が車で去った後、その場にあった貯金通帳の預け入れ金の4万ドルを確認する。
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遺体は自分が埋めたと話すジェフは、その後はキャシーに会っていないことをアンに伝えて、会いたいか訊かれるものの、それを否定する。
ウィットの屋敷に着いたジェフは、 嫌な話を聞かせたためにアンを気遣うが、過ぎた話だと言われる。
逃げるのは疲れたのでけりをつけたいと言うジェフは、この件を終わらせるとアンに伝える。
戻ってほしいか尋ねたジェフは、もちろんだと言うアンにキスして車を降り、引き返す彼女を見つめる。
ウィットに会ったジェフは手を貸してほしいと言われ、税金を節約することに協力した男に報酬を渡したが、更に20万ドル要求されていることを知らされる。
納税申告書を取り戻してくれたら買い取ると言われたジェフはそれを拒み、ウィットに朝食を勧められる。
そこにキャシーが現れたために驚くジェフは、ウィットから貸しがあると言われ、彼の企みを悟る。
キャシーが真実を話したことを確認したジェフは、ウィットから仕事をするようにと言われる。
金を要求している弁護士レナード・イールズ(ケン・ナイルズ)の秘書ミータ・カーソン(ロンダ・フレミング)に会い、話を聞きだすよう指示されたジェフは、サンフランシスコは詳しいはずだと意味あるげに言われたため、一度行っただけだと伝える。
午後の列車で行くよう指示されたジェフは眠ることにして、サンフランシスコに向かうことを知らせるためにアンに手紙を書く。
部屋に現れたキャシーから仕方なく戻ったと言われたジェフは、彼女がすべてをウィットに話したことを知る。
ジャックの件は話していないと言うキャシーは、ウィットの復讐を恐れ、耐えられなくなったとジェフに伝えて理解を求める。
キャシーを許す気のないジェフは、眠りたいと伝えて彼女を追い払う。
サンフランシスコ。
ミータに会ったジェフは、イールズのアパートに行くよう指示され、そこで待っているので、迎えに来たフリをしてほしいと言われる。
書類を持ち込んだら知らせるので、イールズが留守の間に探すようにと言われたジェフは、ミータを警戒しながらその場を去る。
その夜、知人のタクシードライバーであるピーティーに会ったジェフは、彼の車に乗せてもらい、ハメられたと考え、それを確認するためにイールズのアパートに向かう。
イールズに迎えられたジェフは、ミータのいとこということで紹介される。
ミータが出かける支度をする間に、ジェフはイールズに探りを入れて牽制する。
部屋を出たジェフは、イールズがミータに惹かれていることを見抜き、それを彼女に伝えてピーティーの車に乗る。
ミータはイールズのオフィスがあるビルに向かい、ホテルに戻るようにとジェフに伝える。
ビルに入りミータを追ったジェフは、彼女が裏口から出てタクシーで乗るのを確認し、ピーティーに尾行するよう指示する。
イールズのアパートに戻ったジェフは、ベルを鳴らしても応答がないために、外から回り部屋に入り、彼が死んでいることを確認する。
死体を倉庫に隠したジェフは、警戒しながらその場を去り、迎えに来たピーティーの車に乗る。
ある場所に向かったジェフは、その場にいたキャシーが、イールズに連絡しようとしていることを知り、彼がつかまらずに焦る彼女は、ジョーに電話をする。
ジョーが留守だったために、ミータに電話がほしいと伝えるよう指示したキャシーは、その場にジェフがいたために驚く。
殺すはずのイールズがいないために焦っているのかと訊かれたキャシーは動揺し、ジェフから、自分が彼に知らせたと言われる。
イールズが死ねば自分が疑われると言われたジェフは、ミータを使い自分に復讐する計画だったのかをキャシーに尋ねる。
部屋に向かわせて指紋を残させて、その後、誰かがイールズを殺し、ミータを使い納税申告書を奪い、自分が殺人を疑われるよう仕組む計画を話すジェフは、動機がないことを疑問に思う。
殺人を警察に話すことを強要する供述書に署名させられたキャシーが、自分がジャックを殺したと話したことを知ったジェフは、ウィットから逃れるために手を組もうとする彼女から、供述書はイールズのオフィスにあると言われる。
ミータに取りに行かせると言うキャシーは、ジェフに謝罪して愛を伝える。
納税申告書が入ったバッグは、ウィットのクラブのマネージャーが持っているとキャシーから知らされたジェフは、それを奪うことを考える。
そこに誰かが来たためにジェフはその場を去り、キャシーは、現れたジョーから、イールズを殺したことを知らされる。
管理人はイールズがいないと言っていたと話すキャシーに、自分が殺したので逃げるわけはないと伝えたジョーは、ジェフの居場所を彼女に尋ねる。
クラブに向かったジェフは、マネージャーを殴り倒してバッグを奪いその場を去る。
バッグが奪われたことを知ったマネージャーは、ジョーに連絡して逃げたジェフを捕らえようとする。
納税申告者を郵送する手配をしたジェフは、ピーティーの車で待っていたジョーに捕まりバッグを奪われる。
クラブに連れて行かれたジェフは、その場にいたキャシーの前でマネージャーに殴られる。
バッグの中身が電話帳だと知ったマネージャーに、書類は預かり国税局の住所も知っていると伝えたジェフは、ウィットを助けると伝える。
細かい話は後回しにして、警察には見つかずにイールズの死体を捜すよう指示したジェフは、自分が殺人を犯したということが書いてある供述書の引き渡しを要求する。
供述書のことを話した者がいると言われたキャシーは焦り、ミータにイールズの金庫を開けさせるよう指示したジェフは、1時間後に電話をすると言ってその場を去る。
その後、ジェフはイールズのオフィスのビルを監視し、現れたキャシーはウィットに電話をする。
詳しいことは言えないキャシーは、タホ湖は危険なので向かわないようにとウィットに伝えてジェフを捜す。
翌朝、ジェフが弁護士のイールズ殺害の容疑者だという新聞記事を、両親が読んでいることを知ったアンは動揺する。
刑事から、キッドが姿を消してジェフに会いに行った可能性があるという話を聞いたジムは、その直後に、ジェフが町に向かっているという情報を知る。
自分で調べようとするジムは、アンに会って話をするものの、ジェフは人殺しなどしないと言う彼女の言葉を信じる気になれない。
タホ湖。
現れたキッドに、ウィットは近くにはいないと伝えたキャシーは、ジェフの居場所を尋ねてメモをもらう。
キッドを尾行したジョーは、川で釣りをする彼を監視し、その場にジェフがいることを確認する。
ジェフを銃撃しようとするジョーだったが、それに気づいたキッドは、釣り針で彼を引っかけて崖から落とす。
ジョーの死を確認したジェフは、ウィットの屋敷に行ったキッドから様子を訊き、夜になりその場に向かう。
眠っているキャシーの部屋に侵入し、気づいた彼女にジョーが死んだことを伝えたジェフは、ウィットの元に向かう。
納税申告書のことを訊かれたジェフは、イールズを殺したのはジョーだと言えと迫り、ウィットに5万ドルを要求する。
キャシーを非難するジェフは、彼女を警察に突き出せばすべて丸く収まるとウィットに伝える。
ジョーが川で死んだことをウィットに知らせたジェフは、脅されて自分を殺人犯だと言ったのかキャシーに問う。
殴られて強要されたと話すことをキャシーに要求するジェフは、ウィットから二人にしてほしいと言われて部屋を出る。
キャシーを殴り、ウソばかりつく彼女を責めるウィットは、警察に突き出すので罪をかぶれと伝えて、従わなければ怯えながら死ぬことになると言って脅す。
ジェフと話したウィットは、金を取りに行くと言って書類の場所を訊く。
出国する前に送るとウィットに伝えたジェフは、キャシーに嫌味を言ってその場を去る。
その後、アンに会ったジェフは、殺人容疑は信じないと言う彼女に、殺していないと伝えて彼女を抱きしめる。
二人の様子を見ていたジムは、その場を去る。
手伝おうとするアンに一人で解決すると伝えたジェフは、キャシーのことを訊かれて、会っただけだと答える。
キャシーに会い、彼女への気持ちが残っていないことを確認したら自分の元に戻ってほしいと伝えたアンは、確かめるまでもないと言われる。
幸運と愛は同じで、直ぐには見つけることができないと言われたアンは、それを探し続けるべきだとジェフに伝える。
アンから、キッドを警察が捜していることを知らされたジェフは、その場を去る。
車で待っていたジムが、自分を殺そうと思ったことを知ったジェフは、幼馴染のアンを愛していると話す彼に、相応しくない相手だと言われる。
アンは自分を愛していると、ジェフはジムに伝える。
過去を隠している自分はアンに関わるべきではないと言われたジェフは、警察に通報してアンに自慢したらどうだとジムに伝えてその場を去る。
タホ湖に戻ったジェフは、ウィットがキャシーに殺されたことを知り、彼女から、死人とは取引するのは無理だと言われる。
キャシーから、メキシコに向かいかつてのように一緒に暮らすことを提案されたジェフは、彼女が荷物をまとめている間に警察に連絡する。
車を出したジェフは、待ち構える警官に気づいたキャシーが放った銃弾を受ける。
ハンドルを握ったキャシーは、発砲するものの警官に銃撃されて、道を塞いでいたトラックとパトカーに突っ込む。
警官は、キャシーとジェフの死を確認する。
その後、自分を気遣うジムと話したアンは、キッドの元に向かう。
ジェフの本心を知っているか尋ねたアンは、彼がキャシーと逃げたのか尋ねる。
その通りだと伝えたキッドは、納得したアンがジムの車に乗り走り去るのを見つめる。
キッドは、”ジェフ・ベイリー”と書かれたガソリンスタンドの看板を見つめながら微笑み、その場を去る。