![]() |
移民農家の家族の日常や隣人たちの善意と絆を描く、監督ロイ・ローランド、脚本ダルトン・トランボ、主演エドワード・G・ロビンソン、マーガレット・オブライエン、ジェームズ・クレイグ、フランシス・ギフォード、アグネス・ムーアヘッド他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロイ・ローランド
製作:ロバート・シスク
原作:ジョージ・ヴィクター・マーティン”Our Vines Have Tender Grapes”
脚本:ダルトン・トランボ
撮影:ロバート・サーティース
編集:ラルフ・E・ウィンターズ
音楽:ブロニスラウ・ケイパー
出演
マルティニアス・ジェイコブソン:エドワード・G・ロビンソン
セルマ・ジェイコブソン:マーガレット・オブライエン
ネルス・ハルバーソン:ジェームズ・クレイグ
ヴィオラ・ジョンソン:フランシス・ギフォード
ブルーナ・ジェイコブソン:アグネス・ムーアヘッド
ビョルン・ビョルンソン:モリス・カルノフスキー
アーノルド・ハンソン:ジャッキー“ブッチ”ジェンキンス
ビョルンソン夫人:サラ・ヘイデン
ファラッセン夫人:グレタ・グランステット
インゲボルグ・ジェンセン:ドロシー・モリス
ピート・ハンソン:アーサー・スペース
コーラ・ハンソン:エリザベス・ラッセル
ファラッセン:ルイ・ジーン・ヘイト
カート・ジェンセン:チャールズ・ミドルトン
牧師:フランシス・パーロット
サーカスのトラック運転手:ジョニー・バークス
アメリカ 映画
配給 MGM
1945年製作 105分
公開
北米:1945年9月6日
日本:1946年12月3日
製作費 $1,372,000
■ ストーリー ■
ウィスコンシン州、フル・ジャンクション。
ノルウェー移民の農夫マルティニアス・ジェイコブソン(エドワード・G・ロビンソン)は、妻ブルーナ(アグネス・ムーアヘッド)と7歳の娘セルマ(マーガレット・オブライエン)と共に暮らしていた。
セルマは、5歳の従弟アーノルド・ハンソン(ジャッキー“ブッチ”ジェンキンス)と遊んでいたが、その場に居たリスに石を投げる。
リスを殺してしまったセルマは、後悔して涙する。
そこに、少女インゲボルグ・ジェンセン(ドロシー・モリス)が現れ、セルマとアーノルドに話しかける。
しかし、インゲボルグの父親カート(チャールズ・ミドルトン)は、彼女に戻るよう指示する。
車で通りがかった、地元の新聞社の編集長ネルス・ハルバーソン(ジェームズ・クレイグ)は、セルマとアーノルドを乗せて送ろうとする。
アーノルドは、直前に会った風変わりなインゲボルグを嫌い、セルマは、母が彼女は普通ではないと言っていたとネルスに伝える。
ネルスは、情緒不安定なインゲボルグのことを、セルマとアーノルドが詮索することを気にする。
橋を渡る美しい女性に話しかけたネルスは、彼女が新任の教師ヴィオラ・ジョンソン(フランシス・ギフォード)だということを知り、セルマとアーノルドを紹介する。
ヴィオラに惹かれたネルスは、ジェンセンとファラッセン家に向かうと言う彼女を車に乗せて送る。
何もない小さなこの町、があまり好きになれないヴィオラは、ノルウェー系であり、実地研修する場所として選択肢がなかったことをネルスに話し、後で会うことを約束して車を降りる。
ネルスに送ってもらい、アーノルドと共に帰宅したセルマは、マルティニアスにリスを殺してしまったことを話す。
仕方なかったことだと言うマルティニアスは、生まれたばかりの子牛を見せて、セルマのものだと伝えて喜んでもらう。
マルティニアスは、ひたすら自分の土地を耕し、愛する家族のために、良き夫、良き父親でありたいと願い、新しい納屋を建てることが夢だった。
インゲボルグと話をしたヴィオラは、学校に通うことを勧めるものの、父親のカートは、娘は正気ではないと言ってそれを許さなかった。
セルマを連れたマルティニアスは、ビョルン・ビョルンソン(モリス・カルノフスキー)の農場を訪ね、新築した納屋を見せてもらい、自分の夢も叶えたいと思うのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1940年に発表された、ジョージ・ヴィクター・マーティンの小説”Our Vines Have Tender Grapes”を基に製作された作品。
移民農家の家族の日常や隣人たちの善意と絆を描くドラマ。
ミュージカル、西部劇、フィルム・ノワール、ファンタジー、そしてホームドラマまで幅広いジャンルの作品を手がけたロイ・ローランドが監督し、脚本はダルトン・トランボ、主演はエドワード・G・ロビンソン、マーガレット・オブライエン、ジェームズ・クレイグ、ジェームズ・クレイグ、アグネス・ムーアヘッドなどが共演した作品。
第二次大戦末期が舞台であり、終戦直後に公開された本作は、戦争で疲弊した国民の心を捉え、多くの人々に癒しを与え批評家から絶賛された。
ギャングスターとして知られるエドワード・G・ロビンソンが、家族を愛する平凡な農夫である、アメリカの理想の父親像を見事に演じたことで話題になった。
その後に”赤狩り”でハリウッドを追われることになる、ダルトン・トランボのヒューマニズム溢れる脚本は、平凡な田舎町で起きる出来事の中で、家族愛と精神的な豊かさが描かれ、助け合うことの大切さを見事に表現している。
また、主人公の娘を演ずるマーガレット・オブライエンの演技も注目で、彼女の自然な演技を引き出すロイ・ローランドの繊細な演出も素晴らしい。
町の新聞を発行する編集長ジェームズ・クレイグ、彼と惹かれ合うようになる新任の教師フランシス・ギフォード、主人公の妻アグネス・ムーアヘッド、主人公の隣人である農夫モリス・カルノフスキー、その妻サラ・ヘイデン、セルマ(マーガレット・オブライエン)の友人である従弟の少年ジャッキー“ブッチ”ジェンキンス、主人公の隣人である農夫ルイ・ジーン・ヘイト、その妻グレタ・グランステット、情緒不安定な少女ドロシー・モリス、その父親チャールズ・ミドルトン、アーノルド(ジャッキー“ブッチ”ジェンキンス)の父親アーサー・スペース、その妻エリザベス・ラッセル、牧師のフランシス・パーロット、サーカスのトラックの運転手ジョニー・バークスなどが共演している。











