アジア系テロリスト集団に制圧されたホワイトハウスで人質となった大統領を救おうとする元直属のシークレットサービスらの戦いを描く、監督アントワーン・フークア、製作、主演 ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン、アンジェラ・バセット他共演のアクション。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:アントワーン・フークア
製作
ジェラルド・バトラー
エド・カゼル三世
アラン・シーゲル
マーク・ギル
製作総指揮
ボアズ・デヴィッドソン
マーク・ギル
ハイディ・ジョー・マーケル
ピーター・シュレッセル
トレヴァー・ショート
脚本
クレイトン・ローテンベルガー
カトリン・ベネディクト
撮影:コンラッド・W・ホール
編集:ジョン・ルフーア
音楽:トレヴァー・モリス
出演
マイク・バニング:ジェラルド・バトラー
ベンジャミン・アッシャー大統領:アーロン・エッカート
アラン・トランブル下院議長:モーガン・フリーマン
リン・ジェイコブス長官:アンジェラ・バセット
カン・イェンサク:リック・ユーン
デイヴ・フォーブス:ディラン・マクダーモット
コナー・アッシャー:フィンリー・ジェイコブセン
ルース・マクミラン国防長官:メリッサ・レオ
リア・バニング:ラダ・ミッチェル
エドワード・クレッグ陸軍参謀総長:ロバート・フォスター
ローマ捜査官:コール・ハウザー
マーガレット・アッシャー大統領夫人:アシュレイ・ジャッド
アメリカ 映画
配給 フィルム・ディストリクト
2013年製作 119分
公開
北米:2013年3月22日
日本:2013年6月8日
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $98,895,420
世界 $161,025,600
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
”キャンプ・デーヴィッド”。
元アメリカ陸軍のレンジャー部隊・特殊部隊群に所属していたシークレット・サービスのマイク・バニング(ジェラルド・バトラー)は、パーティーに向かうベンジャミン・アッシャー大統領(アーロン・エッカート)、夫人マーガレット(アシュレイ・ジャッド)や息子コナー(フィンリー・ジェイコブセン)と共にパーティーに向かう。
吹雪の中、事故を起こした大統領専用車は橋から落ちそうになり、マーガレットは負傷して意識を失う。
アッシャーとマーガレットを助けようとしたバニングだったが、彼は大統領の命を優先して救い出す。 しかし、マーガレットはシートベルトが外れないまま車ごと川に転落して死亡する。 1年半後、7月5日。 財務省のデスクワークとなっていたバニングは、平凡な毎日に満足できず、現場に戻りたいことをシークレット・サービス長官リン・ジェイコブス(アンジェラ・バセット)に語る。 ジェイコブスは、未だに事件のことを気にするバニングに、対処は正しかったことと、それを大統領も認めていることを伝える。 現実を見て前に進むべきだとジェイコブスに助言されたバニングは、彼女に感謝する。 ホワイトハウス。 その頃、韓国首相はホワイトハウスに向かい、未確認攻撃機”AC-130”がワシントンD.C.に接近する。 午後7時、ホワイトハウス。 未確認機”AC-130”の領空侵犯に警告した空軍戦闘機は、攻撃を受けて墜落する。 緊急事態は大統領に伝えられ、彼らは韓国代表団と共に地下の”PEOC”(大統領危機管理センター)に避難して、ホワイトハウスは警備態勢に入る。 次の瞬間、”AC-130”の市民への無差別攻撃が始まり、ホワイトハウスも被害を受ける。 しかし、空軍機は”AC-130”を撃墜し、それが大統領に報告される。 事件に気づきホワイトハウスに向かったバニングは、その惨状に驚く。 その時、ホワイトハウス前でバスが爆発して、観光客を装っていたアジア系の者達が武装して敷地内に侵入し、銃撃戦となる。 ペンタゴン。 バニングは、ホワイトハウスに侵入しようとする者達を次々と倒しながら建物に接近する。 その頃、今回のテロ首謀者カン・イェンサク(リック・ユーン)らは行動を開始し、警護官らを殺して回線を遮断し大統領らを人質に取る。 ホワイトハウス正面にたどり着いたバニングだったが、車両で現れた重装備の相手に攻撃される。 建物に逃げ込んだバニングだったが、侵入者の一団がは攻撃を続け、抵抗したローマ捜査官は、”オリンポス陥落”と無線で伝えながら射殺される。 ペンタゴン。 大統領は銃を向けられ、カンは、ホワイトハウスを制圧したことをクレッグ参謀総長に伝え警戒態勢を解くよう命ずる。 クレッグはそれに従い、大統領は目の前で秘書官を殺され、裏切ったフォーブスに拘束される。 ホワイトハウスから、星条旗が降ろされて投げ捨てられ、無人偵察機が放たれる。 バニングはローマらの死体を確認して、警備室を監視していた者を殺し、制御を遮断して大統領の息子コナーを捜そうとする。 次々と負傷者が運び込まれる中、リアはバニングと連絡が取れないでいた。 カンは、朝鮮半島統一のための行動だということを大統領に伝え、息子のコナーを捜すよう部下に指示を出す。 トランブルを呼んだジェイコブスは現状を説明し、大統領の代理に彼を指名し、北朝鮮が関与を否定して韓国首相が殺害されたことを伝える。 大統領執務室に侵入したバニングは、隠されていた無線装置を使いペンタゴンと連絡を取る。 ジェイコブスがバニングの優秀さをトランブルらに説明し、彼は現場の状況を知らせる。 トランブルはカンからの連絡を受けて、第7艦隊と非武装中立地帯のアメリカ軍2万8500人の撤退を要求される。 それを拒めば人質を一人ずつ殺すと言われたトランブルは、要求を呑めばソウルが攻撃されて陥落、拒めば人質が殺されるという状況下で難しい選択に迫られる。 トランブルは、北朝鮮他各国と連絡を取り、その後に会見を開くことをスタッフに伝える。 カンは、核兵器を破壊するための解除コードを知る大統領と国防長官、そしてもう一人の統合参謀本部議長を脅してそれを聞き出す。 コードが解除されたためトランブルらは驚き、バニングにその件について問われ、極秘ではあるが現状を考えて説明する。 それを阻止するにはPEOCでの操作が必要で、コナーが見つかれば、他の二人が知るコードを知られことは確実だった。 そのためトランブルは、バニングにコナーを先に見つけ出すよう命ずる。 攻撃を受けた死体の状況から、侵入者が特殊な訓練を受けた者達だと気付いたバニングだったが、監視カメラに映った彼をカンは確認する。 バニングがフォーブスの元同僚だと知ったカンは、部下に彼を捜すよう命ずる。 二階”リンカーン・ベッドルーム” バニングは通気口からコナーを脱出させ、彼は包囲していた軍隊に保護される。 ジェイコブスはその報告を受け、それはバニングにも知らされる。 トランブルは会見を開き、政府が機能し大統領は無事であることを伝え、国民を安心させて団結し危機を乗り越えることを約束する。 敵を二人捕えたバニングは、脅しをかけて拷問しリーダーがカンであり、侵入者の人数などを知りペンタゴンにそれを伝える。 ジェイコブスらは、テロリストであるカンの経歴などを知る。 カンはバニングと無線で話すが、コナーが脱出したことを知らされる。 バニングにリアのことを知っていることを伝えて脅したカンは、解除コードを知るマクミラン国防長官を痛めつける。 抵抗するマクミランだったが、大統領からコードを教えるように言われ、彼女は仕方なくそれを伝えて、ペンタゴンも確認する。 フォーブスと遭遇したバニングは、彼が韓国代表団に同行していたため、逃れて来たことを知らされ彼を信じる。 しかし、カンの名前を知っていたフォーブスが裏切り者だと気付いたバニングは彼を痛めつける。 バニングは、自分を殺したことをカンに知らせるようにとフォーブスに伝え彼を殺害する。 トランブルは、コード解除を阻止するために突入を決意し、”SEALs”をホワイトハウスに向かわせる。 無人偵察機によりそれを察知したカンは、陸軍の試作機で撃退しようとする。 それに気づいたバニングは作戦を中止させようとするが、到着した”SEALs”のヘリコプターは攻撃を受け、6機中5機が撃墜される。 一機はホワイトハウスに墜落して建物の半分は破壊され、その報復でカンは副大統領を射殺し、”第7艦隊”の撤退を迫り脱出用のヘリを用意するよう要求する。 ヘリ墜落の衝撃で屋上から階下に落下し、連絡が取れなかったバニングの生存が確認され、クレッグ参謀総長は、彼に余計な行動をとらないよう命ずる。 それを聞き入れないバニングを非難するクレッグだったが、トランブルは彼を黙らせる。 要求を受け入れようとするトランブルに対し、バニングは、自分だけが頼りであることを確認し、時間を与えて欲しいことを伝える。 トランブルは納得して、バニングに30分だけ待つことを伝える。 リアに連絡を取ったバニングは、事務仕事をしていることを伝えて彼女を安心させる。 カンに生きていることを知らせたバニングは、必ず殺すと言って彼を脅す。 マクミランを連れて正面玄関に向かったカンは、彼女に建物から出るよう指示して射殺しようとする。 それはペンタゴンでも確認されるが、バニングがカンらを攻撃して、マクミランは兵士に保護される。 しかし、時間切れとなったことによりトランブルはヘリを用意して”第7艦隊”と兵士撤退の命令を下す。 それを確認したカンは、人質と共に覆面を被り地上に向かい、ヘリに乗り込みその場を離れる。 ところがヘリは爆破墜落し、トランブルは、カンが大統領を道連れにして自爆したことをバニングに知らせる。 それを疑ったバニングは、地下に大統領とカンがいることを確信して、脱出を阻止しようとする。 カンは、国内にある核兵器を発射させずにその場で爆破させる計画を実行して、壁を破り封鎖されていたトンネルから脱出しようと考える。 その場に現れたバニングはカンと一騎打ちとなり、激しい戦いの末に彼を倒す。 銃弾を受けた大統領は、核爆発を阻止するようバニングに伝え、彼はペンタゴンと連絡を取りシステムを解除する。 バニングは、アッシャー大統領を支えて正面玄関からその場を離れ、二人の姿を確認したトランブルらは安堵する。 大統領は息子コナーの無事を知り、バニングは、その場に駆け付けたリアと抱き合う。 回復したアッシャー大統領は、新たに立ち上がるため団結を誓い、ホワイトハウスには再び星条旗が掲げられる。 そして、バニングは大統領直属の警護官に復帰する。
...全てを見る(結末あり)
ワシントンD.C.。
事件が忘れられず心を痛めるバニングは、看護師である妻リア(ラダ・ミッチェル)に、前日のバーベキュー・パーティーに行かなかったことを謝罪する。
韓国首相訪問を前に執務室に向かったアッシャー大統領は、下院議長アラン・トランブル(モーガン・フリーマン)やルース・マクミラン国防長官(メリッサ・レオ)、副大統領らと共に北朝鮮問題を協議する。
シークレット・サービスのローマ捜査官(コール・ハウザー)は韓国首相や側近(リック・ユーン)ら訪問団を迎え、元同僚のデイヴ・フォーブス(ディラン・マクダーモット)が、その警護で同行していたため再会を喜ぶ。
状況を報告されたエドワード・クレッグ陸軍参謀総長(ロバート・フォスター)は、ジェイコブスから、大統領が地下に避難したことを知らされる。
ジェイコブスらは、ホワイトハウスが陥落したことを知らされ、PEOCからの映像を確認し、韓国首相は射殺される。
コナーを見つけたバニングは、それをペンタゴンに知らせて、攻撃を受けながらもその場を逃れる。
参考:
・「エンド・オブ・ホワイトハウス」(2013)
・「エンド・オブ・キングダム」(2016)
・「エンド・オブ・ステイツ」(2019)
*(簡略ストー リー)
事故に遭ったアッシャー大統領の夫人を助けられなかった元シークレットサービスのマイク・バニングは、その件を引きずりながら財務省のデスクワークとなり苦悩する日々を送る。
韓国首相の代表団のホワイトハウス訪問を受けた大統領だったが、ワシントンD.C.は、未確認機の攻撃を受けて緊急事態となる。
大統領は”PEOC”(大統領危機管理センター)に避難するものの、外部ではアジア系の武装集団の攻撃が始まる。
それに気づいたバニングはホワイトハウスに近づき、被害を受けた内部に入る。
その頃、韓国代表団に加わっていたテロリストのリーダー、カンは、大統領らを人質に取る。
ペンタゴンでは、下院議長トランブルが大統領代理に指名され、朝鮮半島統一を目指すカンから第7艦隊の撤退などを迫られる。
大統領他が殺される状況となり、トランブルらは、内部に侵入したバニングに頼るしかなかった・・・。
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本作を荒唐無稽だと決めつけてしまえば、全く見方が違ってしまう内容であるため、細かいことはあまり考えずに、B級作品のような邦題も無視して鑑賞することをお勧めする。
とは言うものの、韓国政府内にテロリストがいるとは思わなかった・・・とか、あまりにも簡単に制圧されるホワイトハウス内部の警備体制などは滑稽でもある。
周囲の様子からホワイトハウスのセットなどはなかなか良い出来で、アントワーン・フークアらしいダイナミックな演出もアクションとして楽しめば見応えはある。
豪華キャストも注目であり、北米興行収入は1億ドル弱、全世界では約1億6100万ドルのまずまずのヒットとなった。
アメリカを救うヒーローはアメリカ人に演じて欲しかったのだが、主人公を演ずるジェラルド・バトラーは、大統領夫人を救えなかったことで心を痛める男をスーパーマン並の活躍で熱演する。
大統領のアーロン・エッカート、その代理となる下院議長モーガン・フリーマン、シークレット・サービス長官アンジェラ・バセット、テロリストのリーダー、リック・ユーン、元警護官ディラン・マクダーモット、大統領の息子役フィンリー・ジェイコブセン、国防長官役のメリッサ・レオ、主人公の妻ラダ・ミッチェル、陸軍参謀総長のロバート・フォスター、警護官コール・ハウザー、大統領夫人のアシュレイ・ジャッドなどが共演している。