オーシャンズ8 Ocean’s 8 (2018)

”メトロポリタン美術館”。
デビーとルーは、”アナ・ウィンター・コスチューム・センター”の”ヨーロッパの王室　ファッション展”を下見する。

目的が美術館ではなく、そこにいる人間だと知ったルーは、20人の仲間と50万ドルの資金が必要だとデビーに伝える。

7人と2万ドルでできると言うデビーは、絶対につかまらない綿密な計画を立てたことを話し、ルーを納得させる。

恒例の”メットガラ”の記者会見が開かれ、今年のホストである女優のダフネ・クルーガー（アン・ハサウェイ）が質問を受ける。

その場にいたデビーとルーは、”ヴォーグ”の編集長アナ・ウィンターが納得するデザイナーが必要だと考え、税金5000万ドルを滞納して破産寸前のデザイナー、ローズ・ワイル（ヘレナ・ボナム＝カーター）に目をつける。

ショーを終えて意気消沈するローズと話したデビーとルーは、彼女を励まし、ダフネのドレスのデザインをすることを提案する。

約3キロのダイヤが使われている、1億5000万の”カルティエ”のネックレス”トゥーサン”の話をローズにしたデビーとルーは、金庫に保管され門外不出の宝石が、ダフネになら貸し出されるかもしれないと伝える。

デビーとルーは、ダフネにトゥーサンをつけさせることを提案するよう、ローズに伝える。

インド。
口うるさい母親から離れたいと思っているジュエリーメーカーのアミータ（ミンディ・カリング）は、訪ねて来たデビーと話して仲間になる。

その後デビーとルーは、ハッカーのナイン・ボール（リアーナ）を仲間に入れる。

セレブのペネロペ・スターン（ダコタ・ファニング）とローズを対面させたデビーとルーは、その様子をネット上にアップする。

その記事を見たダフネは、それが話題になっていることを知り、ローズに会うことにする。

ローズと話したダフネは、彼女にメットガラのドレスを依頼する。

その後デビーとルーは、ストリートハスラーでスリのコンスタンス（オークワフィナ）、郊外の家で大量の盗品を保管している旧友タミー（サラ・ポールソン）を仲間に入れる。

全員を集めたデビーとルーは、5週間後に各自の口座に1650万ドルが入金されることを伝え、3週間後のメットガラの会場で、ダフネを丸め込み、彼女が身につけるトゥーサンを奪う計画を話す。

3Dプリンターを準備したタミーは、”ジルコニウム”でトゥーサンのレプリカを作るために、ローズが本物をスペシャルメガネでスキャンしてデータを送る方法をデビーに伝える。

アミータと共にカルティエに向かったローズは、担当者のローレンス（リチャード・ロビショー）や社長と話し、彼らを説得してトゥーサンを見せてもらえることになる。

地下の金庫にローズとアミータを案内したローレンスは、トゥーサンを2人に見せる。

メガネでスキャンしようとしたローズは、地下だったためにデータが送信できず、太陽の光の下で見たいとローレンスに伝える。

明るい場所に運ばれたトゥーサンをスキャンしたローズは、データを送ることに成功する。

デビーらは、見事なレプリカを作ることができる。

メトロポリタン美術館。
タミーが下見に行っている間、ファントム・アーティストの”バンクシー”が侵入し、”建国の母たち”を寄贈する事件が起きる。

セキュリティを任されている警備会社のカイル・マカリスター（ギデオン・グリック）は、美術館の信頼を失う。

マカリスターの会社に侵入したナインボールは、清掃員に扮して会議室に向かい、盗聴器を仕掛けて会話を聴く。

今回の件でシステムの変更があるため、デビーらはそれに乗じてセキュリティに細工し、監視カメラの設置が禁止されているトイレでトゥーサンを奪うことを考える。

カルティエは、ローマ法王を10年間守ったギレルモ・デヴィータ（ミグス・ゴベア）と元イスラエル特殊部隊員のユーリ・エシェル（ジェームズ・ビベリー）を、トゥーサンを守るために雇う。

ナインボールは、メトロポリタン美術館の監視システムの設計者ポール・ダマニアンのパソコンをハッキングし、防犯カメラの変更案を知る。

美術館のトイレの監視カメラを捜査したナインボールは、死角ができるように動かす。

”ヴォーグ”の面接を受けたタミーは、担当したイーディ（イーディ・キーナン）に気に入られ、メットガラの進行スタッフになり、パーティー会場の座席表を手に入れる。

タミーは、事前ディナーの出席者の追加リストにクロードを入れる。

ディナーの席でダフネの隣りに座ったクロードは、彼女と意気投合すし、思い通りになったタミーは、それをデビーに伝える。

タミーから元恋人クロードのことを訊かれたデビーは、10年前に彼と組み仕事をしたのだが、結局は裏切られて、自分だけが刑務所行きになったことを話す。

デビーがクロードに復讐しようとしていることを知ったルーは、計画に支障が出ると言って止めさせようとするものの、デビーは考えを変えなかった。

メトロポリタン美術館。
デビーがトイレの前に向かい、ナインボールが死角を確認する。

イーディと話したタミーは、パーティーのケイタリング業者に栄養士がいないことを指摘し、トラブルを避けるために別の業者を勧める。

その業者に扮するルーは、オモチャの潜水艦を手に入れる。

5月第1月曜日。
ユーリとギレルモに警備されてカルティエから持ち出されたトゥーサンは、ホテルのダフネの部屋に運ばれる。

それを見せられたダフネは、ローズに着けてもらう。

トゥーサンを外そうとしたローズは、ユーリから特別な磁石が必要だと言われ、その仕組みを探ろうとする。

磁石の映像を確認した本名がレスリーだったナインボールは、妹のヴェロニカ（ナターニャ・アレクサンダー）に電話をして協力してもらう。

計画は実行され、ナインボールは、ヴェロニカが作った磁石を受け取り感謝する。

セレブたちは会場に向かい、ダフネはクロードを同伴してローズと共に到着する。

パーティーが始まり、タミーは進行スタッフとして会場を見回り、コンスタンスがウエイトレスに扮し、ケイタリング業者のルーは、ダフネの料理に薬を入れる。

ダフネがそれを食べたことをタミーが報告し、トイレに向かったコンスタンスは、1つを残して個室を使用中にする。

話をしていたダフネは気分が悪くなり、席を外してトイレに駆け込み吐いてしまう。

ドイツ人に扮して会場入りしたデビーは、トイレの入り口で待機し、ユーリとギレルモを女性用だと言って中に入れない。

苦しむダフネに声をかけたコンスタンスは、磁石を使いトゥーサンを外し、食器を運ぶボーイのトレイに乗せる。

厨房に行かずにボーイが仲間（マイケル・ガンドルフィーニ）と話をしていることを知ったタミーは、注意して食器を運ばせる。

皿洗いに扮していたアミータは、トゥーサンを洗ってトイレに向かい、それを分解して、全く別の宝石に作り変える。

トイレから出てきたダフネがトゥーサンを身に着けていないために、ユーリとギレルモは驚く。

ダフネから話を聞いたユーリは、出口を封鎖し徹底的な捜査をするため、客を会場から移動させる。

警察やカルティエ関係者、記者なども駆け付けて、会場は混乱する。

ギレルモが厨房を調べてトイレに向かい、それを知ったタミーは、レプリカを手にしてトゥーサンが見つかったことを伝える。

客はディナー会場に戻り、コンスタンスはアミータが仕上げた宝石を運び出し、それぞれを仲間に渡す。

バーにいたクロードに近づいたデビーは、彼に気づかれそうになるものの、肩が触れただけでその場を去る。

宝石を身につけたデビーらは、会場を後にする。

戻ったトゥーサンをチェックしたローレンスは、それが偽物だったために愕然とする。

カルティエに呼ばれた保険調査員のジョン・フレイジャー（ジェームズ・コーデン）は、ローレンスと社長、ユーリとギレルモから話を聞き調査を始める。

セキュリティを担当したマカリスターにも話を聞いたジョンは、美術品ではないトイレは監視しないと言われる。

カメラに映っていたボーイもジョンの質問を受けるが、彼はマリファナを吸った件で呼ばれたものと勘違いする。

ダフネに会ったジョンは、同伴者のクロードのことを尋ね、会場にいた犯罪者デビーが映像に映っているもののアリバイがあることを伝える。

デビーとルーはダフネを呼び、計画に気づいていた彼女から、カルティエが調査員を雇ったことを知らされる。

ジョンには兄と父が捕まっているために、手は打ってあると言うデビーは、クロードを容疑者にするために、彼の洋服に宝石を隠したことを皆に話す。

デビーは、社交界の名士を装った年配の女優レネ（マーロ・トーマス）、ダイアナ（ダナ・アイヴィー）、マレーネ（メアリー・ルイーズ・ウィルソン）、エセル（エリザベス・アシュリー）を雇い、分解したトゥーサンを売り払おうとする。

クロードに会ったジョンは、言動が怪しい彼から何も聞き出せない。

ジョンと話したデビーは、クロードに復讐しようとしていることに気づいている彼に協力を求める。

クロードと夜を過ごしていたダフネは、彼を油断させて、デビーが隠した宝石の写真を撮って彼女に送る。

デビーは、それをジョンに転送する。

クロードは逮捕され、レネらがオークションに出した宝石の売却金が会社の口座に振り込まれていることを、彼は追及される。

デビーら8人は祝杯を挙げるが、ダフネは、結局は8500万ドルしか入らなかったために、1人1650万ドルでは計算が合わないことを疑問に思う。

ルーは、トゥーサンだけでなく、展示さていた宝石すべてを手に入れたことを話し、デビーが冷蔵庫に隠してあった宝石を見せる。

3Dプリンターで他のレプリカも作り、旧友イエン（シャオボー・チン）の協力を得たルーは、オモチャの潜水艦を使い宝石を盗み出したことを話す。

デビーは、分け前は1人3830万ドルになる予定だと皆に伝える。

アミータは、”Tinder”で知り合った男性とパリでデートし、ローズは借金を返済して自分の店を開き、コンスタンスは広いロフトを買って”YouTuber”になり、タミーは盗品ビジネスを拡大し、ナインボールはビリヤード場を開き、ダフネは映画監督になり、自分ソックリな女優を演出し、ルーはバイクで国中を旅する。

デビーは、ダニーの墓前でマティーニを飲みながら、彼が自分を誇りに思ってくれることを確信する。