2001年に発表された、ウェンディ・オルーの同名児童文学”Nim’s Island”の映画化。 海洋生物学者の父娘が冒険小説の作家と共に南海の孤島で巻き起こす騒動を描く、アビゲイル・ブレスリン、ジョディ・フォスター、ジェラルド・バトラー共演のキッズ・コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督
マーク・レヴィン
ジェニファー・フラケット
製作総指揮:スティーブン・ジョーンズ
製作:ポーラ・マズール
原作:ウェンディ・オルー
脚本
マーク・レヴィン
ジェニファー・フラケット
ポーラ・マズール
ジョセフ・クォン
撮影:スチュアート・ドライバーグ
編集:スチュアート・レヴィ
音楽:パトリック・ドイル
主題歌:U2”ビューティフル・デイ”
出演
アビゲイル・ブレスリン:ニム・ルソー
ジョディ・フォスター:アレクサンドラ・ローバー
ジェラルド・バトラー:アレックス・ローバー/ジャック・ルソー
アンソニー・シムコー:1等航海士
アルフォンソ・マクオーリー:ラッセル
マイケル・カーマン:船長
マーク・ブラディ:パーサー
マディソン・ジョイス:エドモンド
シャノン・ヴァン・デ・ドリフト:ニムの母
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2008年製作 95分
公開
北米:2008年4月4日
日本:2008年9月6日
製作費 $37,000,000
北米興行収入 $48,002,680
世界 $100,074,620
■ ストーリー ■
海洋生物学者の父ジャック・ルソー(ジェラルド・バトラー)と南海の孤島に住む11歳のニム(アビゲイル・ブレスリン)は、貨物船から荷を受け取る。
ニムはその中から、お気に入りの小説家であるアレクサンドラ・ローバー(ジョディ・フォスター)の冒険小説を見つける。
それをむさぼり読んだニムは、憧れの主人公”アレックス・ローバー”のことを考え想像を膨らませる。
その頃、アレクサンドラは新作の執筆に行き詰りる、ネット上の情報で、ジャックが火山島で暮らしていることを知る。
島では、ジャックがニムを残して海洋調査に出かける。
その夜、”アレックス・ローバー”から、協力を求めるメールがジャックに届き、ニムはそれを承諾して返信してしまう。
しかし、ジャックは嵐に遭い遭難してしまい、連絡も取れなくなってしまう・・・。
子供向けとはいうものの、「リトル・ミス・サンシャイン」(2006)でアカデミー助演賞にノミネートされた、実力派子役アビゲイル・ブレスリンやジョディ・フォスター、さらにはジェラルド・バトラーという豪華な顔合わせで、3人共に楽しく演じているところが実に微笑ましい作品。
北米では、突出したヒットにはならなかったが、全世界では1億ドルを超す興行収入を上げた。
ロケ地である、オーストラリアのクイーンズランドの海や、愛嬌のある動物達の演技も素晴らしく、アニメを使ったオープニングとエンディングもなかなか楽しい。
無人島で逞しく育つ、お転婆な少女を好演するアビゲイル・ブレスリンは、可愛らしいことは確かだが、彼女の演技力を知るとやや物足りない感じがする。
ジョディ・フォスターに慰められる時に見せる涙のシーンは、実力発揮といったところでさすがにうまい。
11歳の子役の演技に大いに期待してしまうのだから、その才能は計り知れずという感じで、今後の活躍が大いに楽しみであり、本作でも見事に主役を演じ切っている。
彼女とは思えないような、くだけた演技を見せるジョディ・フォスターは、冒頭違和感があるが、アビゲイル・ブレスリンを引き立てる脇役に徹しているといったところだろうか。
元々インテリで有名なジェラルド・バトラーも、学者でありながら逞しい父親と冒険活劇のヒーローの二役を見事に演じている。
ラストでは、娘が憧れるヒーロー、そして、アレクサンドラの理想の男性として、爽やかに描かれているところもいい。