国際テロリストの逮捕を命ぜられた囮捜査担当刑事の活躍を描く、主演シルヴェスター・スタローン、ルトガー・ハウアー、ビリー・ディー・ウィリアムズ、リンゼイ・ワグナー、パーシス・カムバッタ共演、監督ブルース・マルムースによるサスペンス・アクション。 |
・シルヴェスター・スタローン / Sylvester Stallone 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ブルース・マルムース
製作
マーティン・ポル
ハーブ・ネイナス
原案
デヴィッド・シェイバー
ポール・シルバート
脚本:デヴィッド・シェイバー
撮影:ジェームズ・A・コントナー
編集:クリストファー・ホームズ
音楽:キース・エマーソン
出演
ディーク・ダシルヴァ:シルヴェスター・スタローン
ウルフガー:ルトガー・ハウアー
マシュー・フォックス:ビリー・ディー・ウィリアムズ
アイリーン:リンゼイ・ワグナー
シャカ・ホランド:パーシス・カムバッタ
ピーター・ハートマン:ナイジェル・ダヴェンポート
ムナフォ警部補:ジョー・スピネル
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1981年製作 99分
公開
北米:1981年4月4日
日本:1981年6月
製作費 $5,000,000
北米興行収入 $14,905,360
世界 $19,905,360
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1979年、12月31日、ニューヨーク。
ニューヨーク市警のディーク・ダシルヴァ(シルヴェスター・スタローン)は、女装して相棒のマシュー・フォックス(ビリー・ディー・ウィリアムズ)と暴漢を逮捕する。
12月31日、ロンドン。
テロリストのウルフガー(ルトガー・ハウアー)は、イギリス政府の植民地政策に反対し、市内にあるデパートをテロの標的にして爆破する。
1月4日、ニューヨーク。
ダシルヴァは、別れた妻アイリーン(リンゼイ・ワグナー)を訪ね、彼女と寄りを戻そうとする。
しかしアイリーンは、危険が伴うダシルヴァの人生に、これ以上、付き合うことが出来ないことを伝える。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク市警囮捜査官ディーク・ダシルヴァは、相棒のフォックスと共に、ヨーロッパを追われたテロリストのウルフガーを逮捕するため、インターポールのハートマン率いる対テロ特捜班に配属され捜査を始める。
ニューヨーク入りしたウルフガーは、潜伏し新たなテロ実行の準備を始める。
テロは実行され、ダシルヴァは執念の捜査で、整形したウルフガーを見つけ出す。
しかしウルフガーは、白昼堂々と新たな犯行を企て、ダシルヴァと対決しようとする・・・。
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「ロッキー」(1976)で一躍世界的なスターとなったシルヴェスター・スタローンが、刑事アクションに挑むことで、当時、大いに話題になった作品。
この時点で「ロッキー2」(1979)まで公開され、翌年の「ランボー」(1982)を控え、スタローンは、絶頂を迎えようとしていた頃で、ヒゲを蓄えた精悍な顔つきが印象的だが、肉体美を誇示するような場面はない。
冒頭とラストで見せる女装は何とも言い難いが、行動力と正義感で犯人を追い詰める逞しい男の姿は、実に彼らしい役柄でもある。
前半、ニューヨーク、ロンドン、パリを舞台にした、物語の序章となる切れのある展開などは、在り来りに見える場面がうまく演出されていて、古典的なサスペンスの面白さを十分楽にしめる、ブルース・マルムースの手腕も評価できる。
主な舞台となる犯罪都市ニューヨークの、その雰囲気を漂わせるキース・エマーソンの軽快な音楽も注目だ。
国際テロリスト役のルトガー・ハウアーが、ほとんど何もせずに、整形で顔を変えたように見せる演出などもなかなか巧みで、甘いマスクに見えたりもする。
また、凶悪犯の顔に変貌する彼の熱演も見ものだ。
頼りになる主人公の相棒ビリー・ディー・ウィリアムズ、主人公の元妻役リンゼイ・ワグナー、テロリスト役のパーシス・カムバッタ、イギリス人らしくウィットに富んだ人物の反面、かなり強引な捜査を強要するインターポールのナイジェル・ダヴェンポート、主人公の上司でジョー・スピネルなどが共演している。