リサから苦手な物理を教えてほしいと言われたジャスティンは、夕方、家に行く約束をする。
リサの家を訪ねたジャスティンは、一緒に勉強を始める。
高校の校務員レイ・フェザース(クリス・ペン)の家に向かったリチャードは、彼からマリファナを手に入れる。
その夜キャシーは、事件のことを考えながら”カール・ハドソン”の資料を確認して動揺し、仮釈放審問委員会に欠席するメールを送る。
*カールはキャシーの元夫で、かつて彼女は酷い暴力を受けた。
再び殺人事件が発生し、サムと共に現場を調べたキャシーは、その場に現れた上司のロッド・コーディ警部(R・D・コール)から、元同僚だったアル・スワンソン(トム・ヴェリカ)が地方検事補になったことを知らされる。
リチャードは、その事件現場を監視していた。
80キロ離れたウィルモントに向かったキャシーは、ある事件のことを思い出す。
町に戻ったキャシーと話したサムは、バーで酔いながら考え込む彼女が、アルのことを気にしていることを知る。
キャシーを送ったサムは、彼女に迫られて愛し合う。
胸を見せようとせずにシャツを着たまま愛し合ったキャシーは、その後、サムに帰ってもらう。
事件の犯人であるリチャードとジャスティンは、被害者に偽の証拠を残し、捜査を難航させてレイを犯人にしようとしていた。
状況証拠を調べたキャシーとサムは、カーペットの繊維や人毛、ヒヒの毛などの証拠から犯人像を探り、現場のブーツの足跡からつながったリチャードに会い話を聞く。
高校の校務員のレイは、その様子を見て焦る。
犯行時間に何をしていたかを訊かれたリチャードは、友人と勉強会をしていたと答え、高級ブーツの足跡を見せられ、3週間前にロッカーから盗まれたことをキャシーとサムに話す。
殺人事件の現場の足跡と一致したことを知らされたリチャードは、ブーツを盗んだ者が犯人なのかを二人に尋ねる。
金持ちなので妬まれることもあると話すリチャードを、キャシーは牽制する。
署に戻ったサムは、ブーツの盗難届が出た学校で大騒ぎになったことをキャシーに伝え、勉強会の件も話し、15分抜け出したリチャードがATMで現金を引き出す様子の写真を見せる。
顔が見えないので拡大するようサムに指示したキャシーは、事件に関係しているか分からないが、リチャードが何かを隠していると伝える。
リチャードは刑事と話した件をジャスティンに話し、断崖の家に彼を誘うものの用事があると言われ、理由を訊いても教えてもらえない。
リチャードの犯行を疑うキャシーは、父親が実力者であるために手を出さないコーディとアルを批判し、サムも擁護してくれなかったために苛立つ。
その夜キャシーは、現れたサムから謝罪される。
キャシーに迫られたサムは、侮辱されていると思い気分を害し、他人には厳しくても、自分の本心から逃げていると言ってその場を去る。
リチャードは、リサに惹かれていたジャスティンが、自分の誘いを断り彼女と過ごしていることを知る。
翌朝、受刑者であるカール・ハドソンからの電話を受けたキャシーは動揺する。
サムからの電話で、殺人現場近くの嘔吐物からキャビアの成分が検出されたことを知らされる。
キャシーはキャビアを扱うレストランを調べ、リチャードと同じ高校のジャスティンが、犯行日に店に来たことを知る。
ジャスティンに会ったキャシーは、レストランでキャビアを前菜で食べたことを確認し、リチャードのことを尋ねる。
友達ではないと言いながら、リチャードのことに詳しいジャスティンをキャシーは牽制する。
サムが容疑者を割り出したという連絡を受けたキャシーは、現場の家に向かう。
ブーツを盗みそうな者から浮かび上がった容疑者レイは高校の校務員で、生徒にマリファナを売っていることを、キャシーはサムから知らされる。
逮捕歴があるレイは逃亡し、自分たちが高校でリチャードに会った日から休んでいることなどから、サムは彼が犯人だど考えるものの、キャシーはそうは思わなかった。
納得できないサムは、この事件を終えたらコンビを解消するとキャシーに伝える。
コーディとアルが現れたために、キャシーはその場を離れる。
アルから、キャッシーと寝たのか訊かれたサムは、親密になった途端に突き放すのが彼女のやり方だと言う彼に同情される。
倉庫を調べたキャシーは、ヒヒに襲われて傷つく。
キャシーは、かつてカール・ハドソンに襲われ、胸を傷つけられて瀕死の重傷を負いながら、街道脇で警官に発見された時のことを思い出す。
手当てを受けたキャシーは、介抱してくれるサムから、ヒヒの毛の理由が分かったと言われ、レイが犯人であることが濃厚となる。
リチャードは、下校途中のリサに話しかける。
帰宅したジャスティンは、部屋にリチャードがいたために驚き、リサのことを追及される。
ジャスティンがリサに何も話していないことを確認したリチャードは、キスしただけだと言う彼に誰とでも寝る女だと伝えて、DVDを渡してその場を去る。
ジャスティンは、DVDに録画されたリチャードとリサが愛し合う映像を見てショックを受ける。
リチャードからの電話に出たジャスティンは、リサの正体を知らせるために寝ただけで、自分だけを信じるようにと言われ、レイが警察に追われていることを知らされる。
リチャードは、ある場所に隠れるよう指示していたレイの元に向かい、彼を殺して自殺に見せかける。
翌日ジャスティンは、話しかけてきたリサにDVDを渡し、侮辱して立ち去るものの、追ってきた彼女に頬を殴られる。
病院に入院したキャシーは、サムが付き添ってくれていることに気づき、ブーツなども見つかり事件の証拠は揃ったものの、レイが自殺したことを知らされる。
キャシーは、今回のような事件の犯人で自殺した者はいないと考え、犯人はリチャードとジャスティンだと言い張り捜査に戻る。
リチャードを監視したキャシーは、彼が連れていた女性の家に向かい、ゴミ箱の中身を持ち去り鑑識に調べさせる。
その後キャシーは、コーディから鑑識のことを訊かれ、事件は解決したと言われ、休暇を取るよう指示される。
コーディは、それに従おうとしないキャシーを署から連れ出す。
ジャスティンの裏切りを気にして焦り始めたリチャードは、彼を侮辱したために殴られる。
リチャードは、暫くおとなしくしているべきだと言うジャスティンの真意が理解できない。
リチャードを監視していたキャシーは、彼がジャスティンに話しかける姿などを写真を撮る。
リチャードに気づかれたキャシーは、彼に迫られるものの相手にせず、ドアを開けを殴ってしまう。
その後、キャシーはサムの家を訪ねて謝罪し、リチャードとジャスティンがつながっていたことを伝える。
二人が犯罪を犯す可能性を語るキャシーは、ゴーディに捜査継続を頼んでほしいとサムに伝える。
許可が出たら学校で二人を追い込むと伝えたキャシーは、その場を去る。
翌日、高校に向かったサムはリチャードとジャスティンの教室に向かい、担任に挨拶してリサと話をする。
キャシーは、事件現場の時計の針を動かして壊し、犯行が夜だと装ったことを、現場のスプリンクラーのタイマーで確認する。
それをサムに伝えたキャシーは、リサが話をすることを知る。
キャシーとサムから、嘔吐物とジャスティンのDNAが一致したことを知らされたコーディだったが、証拠不十分だと二人に伝える。
自白を取る考えをコーディに伝えて許可を得たキャシーとサムは、二部屋に分かれてジャスティンとリチャードを尋問する。
サムは、犯人と疑っていることを前提にしてリチャードと話し、レイを隠して殺した件について質問するものの、それを否定される。
キャシーとサムは、ジャスティンとリチャードそれぞれに、推理した犯行の様子を話す。
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レストランから家に戻ったジャスティンは、母親に声をかけて部屋に向かい窓から抜け出す。
勉強会をしていたリチャードは、席を外して外出しATMで出金して家に戻り、誘拐していた女性オリヴィア・レイクを拘束していた地下室に向かう。
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サムとキャシーは、どちらがオリヴィアを殺したかを確かめようとする。
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殺したオリヴィアを車のトランクに入れたジャスティンは、リチャードが勉強会に戻るために別れる。
オリヴィアを川に運んだジャスティンは、レイの家のカーペットの繊維などを証拠として残し、彼女の指を切断して体を刺す。
気分が悪くなったジャスティンは、嘔吐してしまう。
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キャシーとサムは、二人が自白しないためにリサの話を出そうとする。
何も話さない限りジャスティンの勝ちだと言われたリチャードは焦るものの、父親が雇った弁護士が現れ、帰れることになる。
翌日、キャシーから、ジャスティンはリチャードに利用されているだけだと言われたサムは、カール・ハドソンの件を調べたことを伝える。
個人的な話しだと言うキャシーは気分を害するが、落ち着いてサムに話をする。
”平凡な女の子が、憧れた男性と恋に落ちて16歳で結婚し、17歳で奥歯を折られ、18歳で離婚を望むと意識不明になるまで殴られて入院し、回復して荷物をまとめている際に家を出たら殺すと脅された・・・。”
サムは、夫に立ち向かおうとした女性は17回も刺されて、街道の脇に捨てられたと話し、カール・ハドソンは素敵な人だったと言うキャシーは、傷ついた胸の傷を隠そうとする。
審問会のことを訊かれたキャシーは、行く気がないと答え、サムから行くべきだと言われるものの、自分はもう”ジェシカ・マリー・ハドソン”ではないと伝える。
ジェシカはその時に死に、新しい人生を歩むことを決めたと言うキャシーは、心の傷をそのままにして生きるのかと訊かれ、克服する考えに達したために刑事になったことをサムに伝える。
現実に背を向けても解決策にはならないと言われたキャシーは、現状のままでいい、これ以上のことが起きると耐えられないとサムに伝える。
リチャードからの電話を受けたアルは、自分は無実だと言う彼の言葉を信じるか考える。
それを知ったキャシーはアルを非難し、直ぐに逮捕状を取るべきだと伝える。
リチャードとジャスティンは姿を消し、キャシーは、リチャードの家の地下室の秘密の部屋を調べ、のぞき穴の近くにあったDVDのパッケージを見つける。
リサに会ったジャスティンは、警察に話しを聞かれたと言う彼女に、女性を殺したことを伝える。
リチャードにそそのかされたと考えるリサは、自分も同じだったとジャスティンに伝え、警察に話すことを勧める。
それに従うと言うジャスティンは、リサに自分の思いを伝える。
リチャードからの電話に出たジャスティンは、リサにすべてを話したことを疑われ、家を出た自分はもう終わりだと言われたために、自首するべきだと伝える。
リチャードから断崖の家に来るようにと言われたジャスティンは、その指示に従う。
ジャスティンのことを心配知るリサは、キャシーに電話をする。
断崖の家に着いたジャスティンは、リチャードから銃を渡され、米神に銃口を当てて三つ数える。
リチャードは引き金を引けず、ジャスティンは天上に向かって発砲する。
ジャスティンは、リチャードの銃に弾が入っているかを確かめる。
リチャードの銃が空だと知ったジャスティンは、射殺して自分も自殺することを彼に伝える。
家に近づいたキャシーは、サムに連絡する。
キャシーが現れたために、ジャスティンはリチャードが密告したことに気づく。
撃てと言われたジャスティンは動揺し、自殺しようとするものの、銃を構えるキャシーに説得される。
銃を捨てたジャスティンはキャシーの元に向かい、隙を見て銃を拾ったリチャードは彼女に発砲する。
それに気づいたジャスティンが、キャシーを守り銃弾を受け、リチャードは二階に逃げる。
腕を撃たれたジャスティンに応援が来ることを伝えたキャシーは二階に向かい、リチャードと撃ち合いになる。
残り一発だと言うリチャードは身を隠し、キャシーに襲い掛かり、壊れかけたバルコニーに追い込む。
首を絞められたキャシーは意識を失いかけるが、カールに脅された時のことを思い出し、リチャードを崖下に突き落とす。
バルコニーが崩れてキャシーも落ちそうになるが、ジャスティンが彼女を助ける。
キャシーは、今後のことを心配するジャスティンに、実行犯ではなく自分を助けてくれたので力になると伝える。
その後、警官が駆け付け、絞められた首の傷を気にしたキャシーは、リチャードがはめていた指輪の痕に気づく。
被害者の首には指輪の痕がなかったことを思い出したキャシーは、現れたサムに耳元でささやくよう指示する。
ジャスティンにビデオ録画のことを聞こえるように話したキャシーは、撮影した理由を彼に尋ねる。
リサの時と同じで、殺人の様子もリチャードが撮っていたと言われたジャスティンは動揺し、弁護士と話すとキャシーに伝える。
自分がリチャードを操っていたと言われたジャスティンは、首の痕のことも追及され真実を話す。
キャシーは、オリヴィアを殺したことを話し、助けを求めるジャスティンを突き放す。
サムに手錠をかけられたジャスティンは、連行される。
その後、審問会に向かったキャシーは、”ジェシカ・マリー・ハドソン”の名前を呼ばれ、自分だと言って恐怖に立ち向かおうとする。