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無一文の伯爵夫人と彼女に惹かれた伯爵が巻き起こす騒動を描く、製作、監督エルンスト・ルビッチ、主演ジャック・ブキャナン、ジャネット・マクドナルド、クロード・アリスター、ザス・ピッツ他共演のミュージカル・ロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督：エルンスト・ルビッチ
製作：エルンスト・ルビッチ
原作：ブース・ターキントン”Monsieur BeaucaireMonsieur Beaucaire”
原作
ハンス・ミュラー=アイニゲン”The Blue Coast”（戯曲）
イヴリン・グリーフ・サザーランド”Monsieur Beaucaire”（戯曲）
脚本：アーネスト・ヴァイダ
撮影：ヴィクター・ミルナー
編集：メリル・Ｇ・ホワイト
音楽：W・フランケ・ハーリング
出演
ルドルフ・ファリエール伯爵/ルディ：ジャック・ブキャナン
ヘレン・マーラ伯爵夫人：ジャネット・マクドナルド
オットー・フォン・リーベンハイム公爵：クロード・アリスター 彼女の婚約者
バーサ：ザス・ピッツ メイド
アルマンド：タイラー・ブルック
ポール：ジョン・ロッシュ
グスタフ・フォン・リーベンハイム王子：ライオネル・ベルモア
オットー王子の従者：アルベール・コンティ
”ムッシュ・ボーケール”のレディ・メアリー：ヘレン・ガーデン
”ムッシュ・ボーケール”ムッシュ・ボーケール：ドナルド・ノヴィス
”ムッシュ・ボーケール”ウィンドーセット卿：エリック・ベイ
”ムッシュ・ボーケール”伝令：デヴィッド・パーシー
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1930年製作 90分
公開
北米：1930年8月27日
日本：1931年1月22日
製作費 $726,470
■ ストーリー ■
ヘレン・マーラ伯爵夫人（ジャネット・マクドナルド）は、オットー・フォン・リーベンハイム公爵（クロード・アリスター）との結婚を控えていた。
しかし、結婚式当日マーラは、ウエディングドレスを残して姿を消してしまう。
オットーの父グスタフ（ライオネル・ベルモア）は、リーベンハイム家の恥だと言って、息子のふがいなさを嘆く。
オットーは、式は延期になったことを出席者に説明して、何とか納得してもらう。
その頃ヘレンは、メイドのバーサ（ザス・ピッツ）と共に飛び乗った列車内で、今後のことを考える。
車掌からモンテカルロ行きを勧められたヘレンは、所持金の1万フランをカジノで5万フランにすることを考え、希望に胸を膨らませる。
現地に着いたヘレンは、高級ホテルにチェックインして、カジノに向かい大金を手に入れようとする。
ヘレンを見かけたルドルフ・ファリエール伯爵/ルディ（ジャック・ブキャナン）は、彼女に惹かれて話しかけるものの、相手にされない。
ヘレンはルーレットで勝ち続けるが、結局はすべてを失ってしまう。
ホテルの部屋に戻ったヘレンは、数名の使用人を雇い、ワンフロアすべての部屋を借りたことをバーサから知らされて意気消沈する。
ルドルフから花が届いても無視したヘレンは、電話での彼の誘いも受けるつもりはなかった。
その後もヘレンに相手にされないルドルフは、ヘレンの美容師ポール（ジョン・ロッシュ）と出会い、ヘレンが無一文だということを知る。
ルドルフは、友人のアルマンド（タイラー・ブルック）をポールに紹介し、彼の助けを借りて、美容師のふりをしてヘレンに近づこうとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1900年に発表された、ブース・ターキントン”Monsieur Beaucaireの小説”を基に製作された戯曲の映画化。
エルンスト・ルビッチが製作を兼ねて監督し、主演はジャック・ブキャナン、ジャネット・マクドナルド、クロード・アリスター、ザス・ピッツなどが共演した作品。
無一文の伯爵夫人と彼女に惹かれた伯爵が巻き起こす騒動を描くミュージカル・コメディ。
エルンスト・ルビッチらしい軽妙な演出が見どころの作品で、初期のミュージカル映画としても評価が高い。
主演のジャック・ブキャナンは、惹かれた伯爵夫人に様々な方法で近づこうとする伯爵を愉快に演じ、婚約者から逃げて無一文となった伯爵夫人をジャネット・マクドナルドが魅力的に演じている。
ヒロインに逃げられる婚約者である公爵クロード・アリスター、ヒロインのメイド、ザス・ピッツ、ルドルフ（ジャック・ブキャナン）の友人タイラー・ブルック、主人公に協力するヒロインの美容師ジョン・ロッシュ、オットー（クロード・アリスター）の父親ライオネル・ベルモア、オットーの従者アルベール・コンティ、オペラの出演者ヘレン・ガーデン、ドナルド・ノヴィス、エリック・ベイ、デヴィッド・パーシーなどが共演している。
