1812年に発表されたグリム兄弟のグリム童話”白雪姫”を基に製作された作品。 圧政で国を治める女王と義理の娘の白雪姫との王子の心を射止めるための争いを描く、主演ジュリア・ロバーツ、リリー・コリンズ、アーミー・ハマー、ネイサン・レイン他共演、監督ターセム・シンによるファンタジー・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ターセム・シン
製作
ライアン・カヴァノー
バーニー・ゴールドマン
ブレット・ラトナー
ケヴィン・ミッシャー
原作:グリム兄弟”白雪姫”
原案:メリッサ・ワラック
脚本
マーク・クライン
ジェイソン・ケラー
撮影:ブレンダン・ガルビン
編集
ロバート・ダフィー
ニック・ムーア
衣装デザイン:石岡瑛子
音楽:アラン・メンケン
出演
女王クレメンティアナ:ジュリア・ロバーツ
白雪姫:リリー・コリンズ
アンドリュー・オルコット王子:アーミー・ハマー
ブライトン:ネイサン・レイン
マーガレット:メア・ウィニンガム
男爵:マイケル・ラーナー
国王:ショーン・ビーン
チャールズ・レンボック:ロバート・エムズ
7人の小人
ナポレオン:ジョーダン・プレンティス
ハーフ・パイント:マーク・ポヴィネッリ
グラブ:ジョー・ノッフォ
ウィル・グリム:ダニー・ウッドバーン
ウルフ:セバスチャン・サラセーノ
ブッチャー:マーティン・クレバ
チャック:ロナルド・リー・クラーク
アメリカ 映画
配給 レラティビティ・メディア
2012年製作 106分
公開
北米:2012年3月30日
日本:2012年9月14日
製作費 $85,000,000
北米興行収入 $64,933,700
世界 $162,700,690
■ アカデミー賞 ■
第85回アカデミー賞
・ノミネート
衣装デザイン
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
白雪姫は、自分を出産した母を亡くし、父である国王に育てられた。
その国王も、白雪姫に短剣を渡して森の中で消息を絶ち、彼女は、義母である王妃クレメンティアナ(ジュリア・ロバーツ)に幽閉されながら暮らしていた。
10年後。
女王は世界一美しい女性であるために、成長した白雪姫(リリー・コリンズ)の存在が邪魔になる。
男爵(マイケル・ラーナー)は、国が財政難であるという噂を女王に伝え、自分と縁組をすることを提案する。
女王は、つまらぬ噂を流した者は死刑に処すという法律を作ることを、側近ブライトン(ネイサン・レイン)に伝える。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
自分の出産で母を失い、国王である父も失踪し、白雪姫は、義母の女王に幽閉される生活を送っていた。
女王は、世界一美しい女性であるため、成長した白雪姫の存在が邪魔になる。
そんな時、冒険の旅を続けていたヴァレンシア王国のオルコット王子は、森の小人達に襲われて拘束される。
白雪姫は王子と知らずに彼を助けて、その後、圧政で苦しむ村人の暮らしを知り心を痛める。
女王は、魔法の鏡の助言で、王国の財政難を救うには、裕福な者と結婚する必要があると言われる。
城に現れた王子の王国が、富に満ちていることを知った女王は、彼と結婚しようと考え、国始まって以来の大舞踏会を開く。
ところが、それに出席した白雪姫が、助けた王子と心触れ合うようになる。
怒った女王は、白雪姫を殺して、王子との結婚を果たそうとするのだが・・・。
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同じ年の2カ月後に公開される「スノーホワイト」(2012)と同じ題材ではあるが、規模も内容も本作はやや小ぢんまりしている感じの作品。
両作ともファンタジーなのだが、本作はドタバタ・コメディに近い作品で、内容は同じでも意識して比較することもない。
まずまず丁寧な仕上がりにはなっているものの、ターセム・シンの演出や映像も平凡であり、今一パンチが足りない、山場も少ない消化不良的なところもある。
遺作となった石岡瑛子の大胆な衣装は圧巻で、第85回アカデミー賞では、衣装デザイン賞にノミネートされた。
製作費が倍の「スノーホワイト」には興行面でも完敗し、北米で約6500万ドルに留まるが、全世界では1億6300万ドルのヒットとなった。
*「スノーホワイト」
製作費 $170,000,000
北米興行収入 $155,136,800
世界 $396,397,200
主演のジュリア・ロバーツは、悪女を貫禄で演じている。
若き日のジーン・シモンズを想い起させる、くっきりした眉毛がとても魅力的なリリー・コリンズの、ホッとする可愛らしさが印象に残る。
二枚目半役で奮闘する王子のアーミー・ハマー、女王の側近ネイサン・レイン、虐げられるヒロインを励ます召使いメア・ウィニンガム、男爵マイケル・ラーナー、国王のショーン・ビーン、王子の腹心ロバート・エムズ、そして7人の小人達ジョーダン・プレンティス、マーク・ポヴィネッリ、ジョー・ノッフォ、ダニー・ウッドバーン、セバスチャン・サラセーノ、マーティン・クレバ、ロナルド・リー・クラークなどが共演している。