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マーキュリー・ライジング Mercury Rising (1998)

自閉症の天才少年を守ろうとするFBI捜査官の戦いを描く、主演ブルース・ウィリス、監督ハロルド・ベッカーアレック・ボールドウィン他共演のサスペンス・アクション。

■ アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ハロルド・ベッカー

製作総指揮
ジョセフ・M・シンガー
リック・キドニー
製作
ブライアン・グレイザー
カレン・ケーラ=シャーウッド
原作:ライン・ダグラス・ピアソン
脚本
ローレンス・コナー
マーク・ローゼンタール
撮影:マイケル・セレシン
編集:ピーター・ホネス
音楽:ジョン・バリー

出演
アート・ジェフリーズ:ブルース・ウィリス
ニコラス・クドロー中佐:アレック・ボールドウィン
サイモン・リンチ:ミコ・ヒューズ
ステイシー・シーブリング:キム・ディケンズ
トーマス・ジョーダン:シャイ・マクブライド
ディーン・クランデル:ロバート・スタントン
レオ・ペドランスキー:ボディ・エルフマン
エミリー・ラング:キャリー・プレストン
ピーター・バーレル:リンゼイ・リー・ギンター
マーティン・リンチ:ジョン・キャロル・リンチ
ローマックス:ケヴィン・コンウェイ
ステイズ:ピーター・ストーメア
ロンドン医師:カムリン・マンハイム
エドガー・ハルストロム:リチャード・リール

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ 
1998年製作 111分
公開
北米:1998年4月3日
日本:1998年10月10日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $32,940,510
世界 $91,600,000


ストーリー ■
FBIの囮捜査官アート・ジェフリーズ(ブルース・ウィリス)は、銀行強盗犯の一員の少年が、強行突入で殺されたことで、指揮官を非難して左遷されてしまう。
パズルにだけは天才的な才能を発揮する、9歳の自閉症の少年サイモン(ミコ・ヒューズ)は、ある雑誌のパズルを解きその番号に電話する。
国家安全保障局で、最高難度である暗号システム”マーキュリー”を開発したレオ(ボディ・エルフマン)とディーン(ロバート・スタントン)は、少年サイモンからの電話を受けて驚いてしまい、それを責任者のクドロー中佐(アレック・ボールドウィン)に連絡する。
国家機密に関る一大事に、クドローは少年が敵側に利用されることを恐れ、レオとディーンに”処置”を命ずる。
その頃、サイモンの元には、既に殺し屋バーレル(リンゼイ・リー・ギンター)が現れて両親を殺す。
同僚捜査官ジョーダン(シャイ・マクブライド)の指示で、無理心中に見せかけられたリンチ家に向かわされたジェフリーズは、その死因に疑問を抱く。
その後ジェフリーズは、サイモンを見つけて病院に移送し、彼が自閉症だということを知る。
しかし、それに気づいていたバーレルは、サイモンの命を奪うために病院に向かう。
それを知ったジェフリーズは、サイモンが命を狙われていることに気づき、彼を連れて逃亡する。
そしてジェフリーズは、今回の事件が、秀でた能力を持つ少年を危険人物とする、国家権力による暗殺計画だということを知るのだが・・・。


解説 評価 感想 ■
1996年に発表された、ライン・ダグラス・ピアソンの小説”Simple Simon”を基に製作された作品。

少年犯の、命を救えなかったことを引きずり苦悩するFBIの捜査官が、国家機密の暗号システムを破ってしまった少年を、命がけで守ろうとするアウトロー的なヒーローの描き方は、いかにもアメリカ映画らしい醍醐味とも言える。

相手が国家権力であろうと、両親を亡くした一少年を守り抜こうとする、正義を貫く勇敢な男の姿は感動を呼ぶ。

アルマゲドン」(1998)の公開を3ヵ月後に控え、話題作出演が目白押しのブルース・ウィリスは、強大な権力に怯むことなく戦いを挑む男を熱演している。
しかし、評価は悪く、やや気の毒な感じもするが、本作でラジー賞を受賞してしまう。

北米興行収入は、製作費6000万ドルの半分の約3300万ドルで、全世界トータルでも1億ドルに達しない、期待外れの結果に終わってしまった。

ハロルド・ベッカーの、小気味よい演出はまずまずで、ジョン・バリーの力強い音楽は印象に残る。

口にする言葉は大袈裟だが、国家レベルの事件の黒幕としてはスケール感に欠けるアレック・ボールドウィン、自閉症少年を完璧に近く演じ好演するミコ・ヒューズ、彼と主人公の協力者キム・ディケンズ、主人公の親友であり同僚のシャイ・マクブライド、暗号システムの開発者ロバート・スタントンボディ・エルフマン、彼の恋人で同僚キャリー・プレストン、殺し屋リンゼイ・リー・ギンター、少年の父親で呆気なく殺されてしまうのが残念なジョン・キャロル・リンチ、主人公の上司ケヴィン・コンウェイ、殺し屋でこちらも端役に近い出演のピーター・ストーメア、医師カムリン・マンハイム、銀行強盗の首謀者リチャード・リール等が共演している。


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