CM撮影のために来日した映画スターと写真家の夫に同行していた女性、人生に迷う年齢差のある2人の触れ合いを描く、製作総指揮フランシス・フォード・コッポラ、製作、監督、脚本ソフィア・コッポラ、主演ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン、ジョバンニ・リビシ他共演のコメディ・ドラマ。 |
・スカーレット・ヨハンソン / Scarlett Johansson / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ソフィア・コッポラ
製作
ソフィア・コッポラ
ロス・カッツ
製作総指揮
フランシス・フォード・コッポラ
フレッド・ルース
脚本:ソフィア・コッポラ
撮影:ランス・アコード
編集:サラ・フラック
音楽
ブライアン・レイツェル
ケヴィン・シールズ
出演
ボブ・ハリス:ビル・マーレイ
シャーロット:スカーレット・ヨハンソン
ジョン:ジョバンニ・リビシ
ケリー・ストロング:アンナ・ファリス
マシュー南:藤井隆
チャーリー・ブラウン:林文浩
CMディレクター:ダイアモンド☆ユカイ
川崎:竹下明子
コールガール:明日香七穂
ピアニスト:フランソワ・デュ・ボワ
ボーカル:キャサリン・ランバート
ギタリスト:ティム・レフマン
アメリカ 映画
配給 フォーカス・フィーチャーズ
2003年製作 101分
公開
北米:2003年10月3日
日本:2004年4月17日
製作費 $4,000,000
北米興行収入 $44,585,450
世界 $119,723,860
■ アカデミー賞 ■
第76回アカデミー賞
・受賞
脚本賞
・ノミネート
作品・監督
主演男優賞(ビル・マーレイ)
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
東京。
アメリカ人のアクション映画スター、ボブ・ハリス(ビル・マーレイ)は、”サントリー”ウィスキーのCM撮影のために来日する。
西新宿、”パーク ハイアット 東京”
ホテルに着いたボブは、スタッフや通訳の川崎(竹下明子)に迎えられる。
ホテルのスタッフから封筒を渡されたボブは、それが妻からのFAXで、息子の誕生日だったことを知らされる。
長旅で疲れたボブはバー・ラウンジに向かうが、自分に気づいたビジネスマンに話しかけられ、それを迷惑に思い席を立つ。
部屋に戻りベッドに横たわるものの眠れずにいたボブは、書斎の棚についてを尋ねる妻からのFAXを受け取る。
同じホテルに滞在していたシャーロット(スカーレット・ヨハンソン)は、写真家の夫ジョン(ジョバンニ・リビシ)に同行していたのだが、彼女も眠れぬ夜を過ごす。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
東京。
アメリカ人のアクション映画スター、ボブ・ハリスは、”サントリー”ウィスキーのCM撮影のために来日する。
写真家の夫ジョンに同行していた若いシャーロットは、仕事に追われるジョンに相手をしてもらえず淋しい日々を過ごしていた。
同じホテルに滞在するシャーロトをエレベーターで見かけていたボブは彼女とラウンジ・バーで出会い、年齢差はあるものの意気投合して語り合う。
妻との結婚生活にも疲れたボブは、人生の目的を見つけられないシャーロットと話す内に別の自分を発見し、不満だった滞在を楽しむようになるのだが・・・。
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子供時代から父親フランシス・フォード・コッポラの作品に出演していたソフィア・コッポラが、演出や脚本の才能を開花させ世界中から絶賛された作品。
コメディではあるが、主人公二人の心情を叙情的かつ細やかに描く、味わい深い作品に仕上がっている。
第76回アカデミー賞では、ソフィア・コッポラが脚本賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
主演男優賞(ビル・マーレイ)
400万ドルの低予算で製作された作品は、北米興行収入が約4500万ドル、全世界では約1億2000万ドルのヒットとなった。
普段見慣れている東京の風景が新鮮に見え、西洋人からすると異質に思える日本文化を、日本人以上に鋭い視点で捉えているところなども実に興味深い。
舞台となる西新宿のホテル”パーク ハイアット 東京”の上階から見渡す街の静けさとは対照的な、地上の活気などを映し出す映像の対比なども注目したい。
画面に現れない妻との結婚生活を不満に思いながら、子供のことなどを考えるとそれを断ち切ることもできない主人公の悲しさが心に沁みる。
コメディアンとして抜群の”間”も見せながら、主人公をしみじみと演じるビル・マーレイ、若い役ではあるが、撮影当時17歳だったとは思えない、感受性を抑えた演技で好演するスカーレット・ヨハンソン、その夫で写真家役、当時のソフィア・コッポラの夫であるスパイク・ジョーンズがモデルのジョバンニ・リビシ、プロモーションで来日した女優アンナ・ファリス、テレビ・ショーのホスト藤井隆、CMディレクターのダイアモンド☆ユカイ、通訳竹下明子、コールガールの明日香七穂、ラウンジ・バーのピアニスト、フランソワ・デュ・ボワ、ボーカルのキャサリン・ランバートなどが共演している。