1920年代から1930年代初頭にかけてブロードウェイで大活躍した歌手でありダンサーのマリリン・ミラーの半生を描く、監督デヴィッド・バトラー、主演ジューン・ヘヴァー、レイ・ボルジャー、ゴードン・マクレー、チャーリー・ラグルス、ローズマリー・デキャンプ他共演のミュージカル。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・バトラー
製作:ウィリアム・ジェイコブス
原作
バート・コルマー
ハリー・ルビー
脚本
フィービー・エフロン
ヘンリー・エフロン
マリアン・スピッツァー
撮影:ペヴァレル・マーレイ
編集:アイリーン・モラ
音楽:デビッド・バトルフ
出演
マリリン・ミラー:ジューン・ヘヴァー
ジャック・ドナヒュー:レイ・ボルジャー
フランク・カーター:ゴードン・マクレー
カロ”ポップ”ミラー:チャーリー・ラグルス
ミラー夫人:ローズマリー・デキャンプ
クレア/ルースミラー:リー・ワイルド/リン・ワイルド
ヘンリー・ドラン:ディック・シモンズ
シェンドルフ:S・Z・サカール
本人:ウォルター・キャトレット
バレエ・ダンサー:ジョージ・ゾリッチ
ウィル・ロジャース:ウィル・ロジャースJr.
ヴァイオレット:リリアン・ヤーボ(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1949年製作 106分
公開
北米:1949年7月30日
日本:1952年1月24日
製作費 $1,780,000
北米興行収入 $3,089,000
世界 $4,130,000
■ アカデミー賞 ■
第22回アカデミー賞
・ノミネート
ミュージカル音楽賞
■ ストーリー ■
オハイオ州。
少女マリリン・ミラー(ジューン・ヘヴァー)は、ボードビリアンの家族を劇場に訪ねる。
マリリンは、その場で有名なタップダンサーで憧れのジャック・ドナヒュー(レイ・ボルジャー)に出会い、舞台を終えた両親(チャーリー・ラグルス/ローズマリー・デキャンプ)と姉たち(リー・ワイルド/リン・ワイルド)に迎えられる。
舞台に立つことを父に反対されたマリリンだったが、才能を認めてくれたジャックの後押しで家族に加わることになり、5人はロンドンの巡業に向かう。
ジャックに惹かれるようになったマリリンだったが、彼に妻子がいたために、友人でいることを約束する。
帰国したマリリンは、ブロードウェイの舞台で歌手のフランク・カーター(ゴードン・マクレー)と組むことになり、やがて恋に落ちる。
その後、人気者となり傲慢になったマリリンを戒めるのはフランクだった。
そんな矢先、フランクが第一次大戦に出征することになり、マリリンは態度を改めることを約束する。
そして、マリリンはフローレンツ・ジーグフェルドに認められ、スターの道を歩み始めるのだが・・・。
1920年代から1930年代初頭にかけてブロードウェイで大活躍した、歌手でありダンサーのマリリン・ミラーの半生を描くミュージカル。
37歳の若さで惜しまれながら世を去ったマリリン・ミラーが、ボードビリアンの家族と共にショービジネスの世界に入る序盤、その才能を遺憾なく発揮する様子が見事に描かれている。
憧れのタップダンサーへの片思いや、舞台で組んだ歌手と恋に落ち、反発し合いながら少女から大人の女性に変貌していく、主人公の成長を見事に描いたデヴィッド・バトラーの演出手腕が見どころでもある。
第22回アカデミー賞では、ミュージカル音楽賞にノミネートされた。
ブロードウェイの大スターであるマリリン・ミラーを熱演するジューン・ヘヴァーの、素晴らしいパフォーマンスが存分に楽しめる作品。
”第二のベティ・グレイブル”とも言われた彼女は、1954年にフレッド・マクマレイと結婚して、28歳の若さで引退してしまったことでも知られている。
主人公の才能を認め友として支える、多くのシーンで見事なタップダンスを披露してくれるレイ・ボルジャー、主人公と恋に落ち結婚し、事故で命を落とす歌手フランク・カーターを演ずるゴードン・マクレー、主人公の父親を愉快に演ずるチャーリー・ラグルス、その妻ローズマリー・デキャンプ、その娘リー・ワイルドとリン・ワイルド、夫フランク亡き後、主人公と惹かれ合うショーの出資者ディック・シモンズ、主人公の共演者S・Z・サカール、本人役でウォルター・キャトレット、バレエ・ダンサーのジョージ・ゾリッチ、父ウィル・ロジャースを演ずるウィル・ロジャースJr.、主人公のメイド役リリアン・ヤーボなどが共演している。