米英を代表する実力派スター、ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンが、「主人公は僕だった」(2006)に続き共演したラブ・ロマンス。 監督、脚本ジョエル・ホプキンス、キャシー・ベイカー、ジェームズ・ブローリン、リアーヌ・バラバン他共演。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョエル・ホプキンス
製作
ティム・ペレル
ニコラ・アスボーン
脚本:ジョエル・ホプキンス
撮影:ジョン・デ・ボーマン
編集:ロビン・セールス
音楽:ディコン・ハインクリフェ
出演
ハーヴェイ・シャイン:ダスティン・ホフマン
ケイト・ウォーカー:エマ・トンプソン
スーザン・シャイン:リアーヌ・バラバン
ジーン:キャシー・ベイカー
ブライアン:ジェームズ・ブローリン
マギー・ウォーカー:アイリーン・アトキンス
マーヴィン:リチャード・シフ
ウーナー:ブロナー・ギャラガー
マット:ジェレミー・シェフィールド
スコット:ダニエル・ラパイン
サイモン:パトリック・バラディ
ジョッシュ・ヒルマン:アダム・ジェームズ
ピーター・ターナー:マイケル・ランデス
アメリカ 映画
配給 Overture Films
2008年製作 92分
公開
北米:2008年12月25日
日本:2010年2月6日
北米興行収入 $14,879,420
世界 $32,561,320
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
CM音楽の作曲家ハーヴェイ・シャイン(ダスティン・ホフマン)は、別れた妻ジーン(キャシー・ベイカー)と暮す娘のスーザン(リアーヌ・バラバン)の結婚式に出席するため、ロンドンに向かうことになっていた。
そんなハーヴェイは、マネージャーのマーヴィン(リチャード・シフ)から、今回の仕事が”ラスト・チャンス”だと、意味深な言い方をされてしまう。
ヒースロー空港の、公共統計局で働く40代の独身女性ケイト・ウォーカー(エマ・トンプソン)は、空港に到着したハーヴェイにアンケート調査で質問しようとするが断られてしまう。
家族がいると思い、ホテルにチェックインしたハーヴェイは、自分が一人だけ宿泊すると知り拍子抜けしてしまう。
ケイトは、バーベキュー好きのポーランド人の隣人を気にする母親マギー(アイリーン・アトキンス)に電話をかける。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
CM音楽家ハーヴェイ・シャインは、娘のスーザンの結婚式に出席するためロンドンに向かう。
しかし、元妻ジーンや夫ブライアンが全てを仕切り、自分の出る幕のないことを知ったハーヴェイは気落ちして、その雰囲気にも馴染めない。
そして、ヴァージンロードも娘と歩くことが出来なかったハーヴェイは、失意のまま帰国しようとする。
空港内で働く40代の独身女性ケイト・ウォーカーも、恋をするきっかけも掴めずに悶々とした日々を送っていた。
空港に向かったハーヴェイは、予定していた便に乗り遅れ、おまけに仕事までクビになってしまう。
そんな二人が、空港内で出会い話したのがきっかけで意気投合する。
ケイトは、父親として失格だと落胆するハーヴェイに、娘の披露宴に出席するべきだと助言し、二人は会場に向かう。
娘との楽しい時間を過ごすことができたハーヴェイは、ケイトのお陰で気持ちが落ち着き、そして彼女との生活を望むようになる。
しかし、それに困惑するケイトと、幸福感を味わうハーヴェイに、アクシデントが起きる・・・。
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実際は親子ほど年が違い、ダスティン・ホフマンは70歳を超えているのだが、彼が小柄なせいか、二人は違和感ないカップルに見える。
主人公のダスティン・ホフマンが、エマ・トンプソンに”攻撃”を仕掛けるところなど、いかにもアメリカ人らしくて年寄り臭くない。
そのエマ・トンプソンは、恋そして人生に積極的になれずに、年齢を重ねてしまった女性を、いつもながらに繊細に演じている。
興行的には成功した作品ではないが、主演の二人は共にゴールデングローブ賞にノミネートされた。
落胆と諦めを繰り返す女性から励まされ、家族に愛を感じられた男性が、恩返しのように、第二の人生を歩みだすのが、遅過ぎることはないことを伝える、希望に満ちたラストも心地よい。
エンドロールで、心配性のケイト(E・トンプソン)の母親が、殺人鬼だと疑っていた隣人と、友好を深めようとする微笑ましいシーンもお見逃しなく。
サマセット・ハウスやウオータールー橋など、ロンドンの名所をさり気無く映し出すロケの風景も楽しめる。
主人公の娘リアーヌ・バラバン、婚約者のダニエル・ラパイン、元妻キャシー・ベイカー、その夫ジェームズ・ブローリン、ハーヴェイ(D・ホフマン)のマネージャーのリチャード・シフ、ケイト(E・トンプソン)の母アイリーン・アトキンス、同僚のブロナー・ギャラガー、その夫役のジェレミー・シェフィールド、その友人パトリック・バラディなどが共演している。