1990年に発表された、マイケル・クライトンの同名小説を基に製作されたシリーズの3作目。 製作スティーヴン・スピルバーグ、監督ジョー・ジョンストン、主演サム・ニール、ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニ、ローラ・ダーン、マイケル・ジェッター共演のアドベンチャー・アクション。 |
・スティーヴン・スピルバーグ / Steven Spielberg 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョー・ジョンストン
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
製作
キャスリーン・ケネディ
ラリー・J・フランコ
原作:マイケル・クライトン
脚本
ピーター・バックマン
アレクサンダー・ペイン
ジム・テイラー
撮影:シェリー・ジョンソン
編集:ロバート・ダルヴァ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演
アラン・グラント:サム・ニール
ポール・カービー:ウィリアム・H・メイシー
アマンダ・カービー:ティア・レオーニ
ビリー・ブレナン:アレッサンドロ・ニヴォラ
エリック・カービー:トレヴァー・モーガン
エリー・サトラー:ローラ・ダーン
ユデスキー:マイケル・ジェッター
M・B・ナッシュ:ブルース・A・ヤング
クーパー:ジョン・ディール
ベン・ヒルデブランド:マーク・ハレリック
マーク・デグラー:テイラー・ニコルズ
エリンク・カルドソ:ジュリオ・オスカー・メチョソ
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2001年製作 92分
公開
北米:2001年7月18日
日本:2001年8月11日
製作費 $93,000,000
北米興行収入 $181,166,120
世界 $365,900,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
コスタリカ西330キロ、ソルナ島、立ち入り禁止区域。
少年エリック・カービー(トレヴァー・モーガン)は、母の友人ベン・ヒルデブランド(マーク・ハレリック)とパラセーリングを楽しんでいたが、不慮の事故に遭い消息を絶つ。
古生物学者アラン・グラント博士(サム・ニール)は、かつての助手で、古生植物学者のエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)とマーク・デグラー(テイラー・ニコルズ)夫妻の家を訪ねる。
グラントとサトラーは、ヴェロキラプトルの実物と対面した体験などを思い起こし、熱く語り合う。
モンタナ州、フォート・ペック湖。 その夜、助手のビリー・ブレナン(アレッサンドロ・ニヴォラ)とレストランに向かったグラントは、 カービーと元妻アマンダ(ティア・レオーニ)に歓迎される。 カービーは、グラントにソルナ島のガイドを依頼するが、彼は、かつての体験で二度と島には戻らないと決めていた。 しかし、資金不足で発掘が続けられない状況下、カービーの援助の申し出により、グラントはそれを引き受けることにする。 グラントは、カービー元夫妻にビリー、雇われたパイロットのユデスキー(マイケル・ジェッター)とM・B・ナッシュ(ブルース・A・ヤング)、拳銃のプロのクーパー(ジョン・ディール)らと共に現地に向かう。 島の上空に到着し、かつての風景と変わらない、恐竜達を懐かしく眺めていたグラントは、着陸禁止と知りながらそれを強行しようとするカービーに意見する。 騒ぎを起こしかねないグラントを、クーパーが殴り気絶させてしまう。 その後、着陸した一行だったが、その危険を知らせる間もなく、クーパーがスピノサウルスの餌食になってしまう。 飛行機を離陸させようとしたユデスキーだったが、機体はスピノサウルスと接触して密林に突入してしまう。 機体が大木に引っかかり、襲い掛かってきたスピノサウルスにナッシュが殺される。 地面に落下した機体から脱出した一行は、何とか逃げ延びるが、今度はティラノサウルス/T-REXに遭遇してしまう。 一行は、T-REXとスピノサウルスが戦っている隙にその場を離れるが、グラントは、カービーを問い詰めて事情を聞こうとする。 ポールは、離婚したアマンダとの息子エリックと彼女の友人ベンが、島で行方不明になったことをグラントに知らせる。 一応それを理解したグラントだったが、カービーらを自分の指示に従わせつつ、生きてこの島を出られないことを覚悟する。 飛行機に戻り資材を確保したグラントは、カービーが、実業家といっても、単なる塗装タイル店の経営者だと知り、資金提供は諦める。 その後、一行はエリックの救命着やビデオカメラを発見し、カービーは、二人が生きていることを信じる。 その直後、ベンの死体が発見され、アマンダはそれを見て取り乱してしまう。 アマンダを落ち着かせたカービーだったが、そこで二人は恐竜の卵を発見し、グラントがそれをヴェロキラプトルのものだと確認する。 廃墟となった、島の指令センターにたどり着いた一行だったが、ヴェロキラプトルに襲われてしまう。 何とかそれをかわしたグラントらは、ヴェロキラプトルが仲間を呼び寄せていることに気づき、森に逃げ込む途中、ユデスキーが殺される。 グラントもヴェロキラプトルに囲まれるが、生存していたエリックが催涙弾で彼を助ける。 エリックの隠れ家に連れて行かれたグラントは、両親が捜しに来ていることを彼に伝える。 インジェン社の残した資材や食料で、エリックはサバイバル生活を続け、2ヶ月もの間、生き延びていたのだった。 翌朝、グラントとはぐれたカービーらは、ビリーの意見で海岸に向かうことになる。 エリックは、父カービーの衛星電話の音に気づき、その後、両親と再会できる。 衛星電話をナッシュに貸していたカービーが不思議に思っているところに、それを飲み込んでいたスピノサウルスが現れる。 パーク内の施設に逃げ込んだ一行だったが、グラントは、ビリーがヴェロキラプトルの卵を隠し持っていたことを知る。 発掘資金のために盗んだという、ビリーを戒めたグラントは、それを捨てずに、川に停泊していたボートに向かう。 しかし、谷の合間の橋で、グラントは、そこがプテラノドンの巨大成育檻だと気づく。 エリックがプテラノドンにさらわれるが、ビリーが回収していたパラシュートで彼を助ける。 ビリーはプテラノドンの餌食になり、逃げ延びたグラントらはボートにたどり着き海に向かおうとする。 その後、一行は、スピノサウルスの糞の中から衛星電話を見つけ、グラントがサトラーに電話を入れる。 その間、ボートはスピノサウルスに襲われるものの、カービーが囮になりグラントらを助ける。 海に近づいた一行だったが、卵を狙うヴェロキラプトルに囲まれてしまう。 グラントは、ビリーが復元したヴェロキラプトルの共鳴腔を吹き彼らを混乱させる。 卵を取り戻したヴェロキラプトルは、その場から立ち去り、海岸にたどり着いた一行は、サトラーが要請して上陸した軍隊に迎えられる。 グラントは、帰還するヘリコプターの中で、無事だったビリーが救助されていたことを知る。 そして一行は、檻から抜け出したプテラノドンが、島から飛び立っていく姿を見つめる。
化石発掘現場に戻ったグラントは、実業家だというポール・カービー(ウィリアム・H・メイシー)の訪問を受け、彼から食事の招待を受ける。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ジュラシック・パーク」(1993)
・「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」(1997)
・「ジュラシック・パークIII」(2001)
・「ジュラシック・ワールド」(2015)
・「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(2018)
・「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」(2022)
*(簡略ストー リー)
古生物学者グラント博士は、立ち入り禁止区域になっている、恐竜生息地帯ソルナ島で行方不明になった少年エリックを救おうとする、両親カービーとアマンダから島のガイドを依頼される。
目的を知らされぬまま、発掘資金確保のため仕方なくそれう引き受けたグラントは、助手のビリーやパイロットらと島に向かう。
グラントの制止を振り切り、強引に島に着陸した一行は、直後にスピノサウルスに襲われて犠牲者を出す。
カービーの、息子の救出が目的だと知ったグラントは、恐竜に遭遇しながら、島からの脱出方法を考える。
そんな時、生存していたエリックに、偶然にも命を救われてはぐれたグラントは、その後、一行と合流する。
そして、グラント生涯の研究材料ヴェロキラプトルが、一行を狙っていることに彼は気づく・・・。
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興行的には成功するものの、衝撃的な1作目に比べて不評だった続編「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」(1997)から4年、再びグラント博士を登場させて恐竜の生息地に向かうストーリーとなっている。
最新の映像技術も既に成熟されたという感じで、登場する恐竜達のリアルさに新鮮味もなく、やや小ぢんまりとした作品になっている。
並みの作品であれば大成功と言えるだろうが、前2作を遥かに下回る結果になってしまった。
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北米興行収入 $181,166,115
世界 $365,900,000
魅力的な出演者の個性は、まずまず楽しめるものの、ジョー・ジョンストンの演出も平凡で、単なる続編に過ぎない仕上がりは残念だ。
そんな中、最強のティラノサウルスを上回る、スピノサウルスの凶暴ぶりは迫力がある。
思慮深く人間味のあるグラント博士の再登場はファンには嬉しいばかりで、それを演ずるサム・ニールの、深みのある演技は健在だ。
また、1作目で彼の助手を務め活躍したサトラー博士(ローラ・ダーン)の出演も注目。
個人事業主ながら、息子救出に命をかけるウィリアム・H・メイシー、その妻ティア・レオーニ、逞しい二人の息子トレヴァー・モーガン、主人公の助手アレッサンドロ・ニヴォラ、パイロットのマイケル・ジェッター、ブルース・A・ヤング、傭兵ジョン・ディール、少年と共に行方不明になるマーク・ハレリックなどが共演している。