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ジョン・ウィック John Wick (2014)

ロシアン・マフィアに復讐を誓った元殺し屋の孤独な戦いを描く、監督チャド・スタエルスキ、主演キアヌ・リーブスミカエル・ニクヴィストアルフィー・アレンエイドリアンヌ・パリッキウィレム・デフォーイアン・マクシェーンジョン・レグイザモブリジット・モイナハン他共演のクライム・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト
監督:チャド・スタエルスキ
製作
ベイジル・イヴァニク
デヴィッド・リーチ
エヴァ・ロンゴリア
マイケル・ウィザリル
脚本:デレク・コルスタッド
撮影:ジョナサン・セラ
編集:エリザベット・ロナルズ
音楽
タイラー・ベイツ
ジョエル・J・リチャード

出演
ジョナサン”ジョン”ウィック:キアヌ・リーブス
ヴィゴ・タラソフ:ミカエル・ニクヴィスト
ヨセフ・タラソフ:アルフィー・アレン
ウィンストン:イアン・マクシェーン
マーカス:ウィレム・デフォー
ミス・パーキンズ:エイドリアンヌ・パリッキ
ヘレン・ウィック:ブリジット・モイナハン
アヴィ:ディーン・ウィンタース
オーレリオ:ジョン・レグイザモ
チャーリー:デヴィッド・パトリック・ケリー
シャロン:ランス・レディック
ヴィクター:トビー・レナード・ムーア
グレゴリ:オマー・バーネア
アディ:ブリジット・リーガン
キリル:ダニエル・バーンハード
クズマ:キース・ジャーディン
ジミー:トーマス・サドスキー
医師:ランドール・ダク・キム
ハリー:クラーク・ピーターズ
フランシス:ケビン・ナッシュ
ニコライ:タイット・フレッチャー

アメリカ 映画
配給 サミット・エンターテインメント
2014年製作 101分
公開
北米:2014年10月24日
日本:2015年10月16日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $43,037,840
世界 $86,013,060


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク
ジョナサン”ジョン”ウィック(キアヌ・リーブス)は、倉庫の前で衝突させて止まった車から降りる。

傷を負っていたジョンは携帯電話を取り出し、亡くなった妻ヘレン(ブリジット・モイナハン)の映像を見ながら気を失う。
__________

5年前にヘレンと出会い裏社会から足を洗った元殺し屋のジョンは、病に倒れ意識が戻らない彼女の生命維持装置を止めた時のことを考える。

ヘレンにプレゼントしたブレスレットを見つめながら彼女を想うジョンは、愛車の”マスタング マッハ1”に乗って出かける。

葬儀を済ませたジョンは、ヘレンの死を悼む同じ殺し屋マーカス(ウィレム・デフォー)から声をかけられる。
...全てを見る(結末あり)

その夜、届けられた”ビーグル”の子犬が、生前のヘレンからの贈り物だったと知ったジョンは涙し、デイジーという名前を確認する。

翌朝、デイジーに起こされたジョンは、朝食後に餌を買いに出かける。

ガソリンスタンドで給油をしていたジョンは、現われたヨセフ・タラソフ(アルフィー・アレン)、グレゴリ(オマー・バーネア)、ヴィクター(トビー・レナード・ムーア)ら三人のロシア人が気になる。

ヨセフからマスタングがいい車だと言われたジョンは、いくらで売ると訊かれる。

売る気はないと答えたジョンは、ヨセフを相手にせずその場を去る。

飛行場で車を走行させたジョンは家に戻り、デイジーと共に眠る。

夜中にデイジーが起きたことに気づいたジョンは、侵入したヨセフらに襲われる。

痛めつけられたジョンは、デイジーを殺した彼らに車のキーも奪われ、ヨセフに殴られて気を失う。

意識が戻ったジョンは、翌朝デイジーを庭に埋葬する。

自動車工場のオーナーである組織の一員オーレリオ(ジョン・レグイザモ)の元に向かったヨセフは、マスタングの新しいナンバーと登録証を用意させようとする。

車がなくなっていることを確認したジョンは、バスで街に向かい、旧知の仲のオーレリオと話をする。

車に乗ってきたのはロシアン・マフィアのボス、ヴィゴ・タラソフ(ミカエル・ニクヴィスト)の息子ヨセフだったことを、オーレリオはジョンに伝える。
__________

ヨセフを追い払おうとしたオーレリオは、生意気な口をきく彼を一喝し、車の持ち主を殺したか尋ねる。

犬だけ殺したことを知ったオーレリオは思わず笑ってしまい、ヨセフを殴り倒す。

オーレリオに銃を向けたグレゴリを制止したヴィクターは、オーレリオからヴィゴは口出ししないずだと言われ、ヨセフらと共に仕方なくその場を去る。
__________

オーレリオは、ジョンに別の車を渡す。

ヴィゴからの電話を受けたオーレリオは、ヨセフを殴った件について訊かれ、彼がジョン・ウィックの車を奪い飼い犬を殺したと答える。

電話を切ったヴィゴは、右腕で弁護士のアヴィ(ディーン・ウィンタース)に、ヨセフを呼ぶよう指示する。

現われたヨセフをアヴィの前で殴ったヴィゴは、車を盗んだことは責めないが、相手が悪かったと伝える。

以前、仲間だった”ブギーマン/闇の男”と言われたジョンは必ず仕事をやり遂げる男だと、ヴィゴはヨセフに伝える。

その頃ジョンは、地下室のコンクリートの床をハンマーで壊し始める。

鉛筆だけで三人を殺すほどの凄腕の殺し屋だったジョンは、ある女性と知り合い引退を決意したため、それを認めたヴィゴは、代わりに不可能な仕事を与えた。

それが成功したおかげで今の自分たちがあると言うヴィゴは、ジョンが妻を亡くした数日後に、車を奪い飼い犬を殺したことが何を意味するかヨセフに考えさせる。

自分で始末すると言うヨセフに、ヴィゴは、ジョンに命を狙われ何もできないので姿を消せと指示する。

ジョンに電話をしたヴィゴは、今回の件を紳士的に解決することを提案するものの、電話を切られる。

ヴィゴは、部下を全員集めることをアヴィに指示する。

床下に隠していた武器を取り出したジョンは、ヴィゴが送り込んだ男たちを次々と倒す。

騒音の苦情を受けた警官のジミーは、友人であるジョンの家に向かい、異常事態に気づき死体を確認するものの、何も言わずにその場を去る。

闇の機関”コンチネンタル”で使う金貨を用意したジョンは、掃除屋のチャーリー(デヴィッド・パトリック・ケリー)を呼び、死体の処理などを任せる。

襲撃が失敗したことを知ったヴィゴは、殺し屋を200万ドルで雇うことをアヴィに伝える。

ヴィゴからジョン殺害の以来を受けたマーカスは、それを引き受けて狙撃銃の準備をする。

コンチネンタル・ホテル。
チェックインした殺し屋パーキンズ(エイドリアンヌ・パリッキ)に声をかけたジョンは、コンシェルジュのシャロン(ランス・レディック)に迎えられる。

支配人のウィンストン(イアン・マクシェーン)と話したジョンは、ヨセフに会いたいことを伝える。

この世界に復帰したのかと訊かれたジョンは、立ち寄っただけだと答えるが、戻れば覚悟がいると言われる。

コンチネンタルの掟である、ホテル内での仕事の禁止を確認するウィンストンに、今回は私用だと伝えたジョンは、バーに向かう。

ジョンは、バーテンダーのアディ(ブリジット・リーガン)との再会を喜ぶ。

ヨセフがクラブ”レッド・サークル”にいることを知ったジョンは、防弾ベストを着て装備を整えその場に向かう。

ヴィゴの部下キリル(ダニエル・バーンハード)らがクラブに入る姿を確認したジョンは、通りから監視する。

ヨセフに会ったキリルは、ジョンを怖がるべきだと忠告する。

護衛のフランシス(ケビン・ナッシュ)に銃を向かたジョンは、帰るように伝えて見逃し、彼に感謝される。

ヴィクターに襲い掛かったジョンは、ヨセフが地下の浴室にいることを知る。

ヴィクターを殺したジョンは携帯電話を奪い、地下に向かい護衛を殺し、キリルが騒ぎに気づく。

ヨセフに襲い掛かろうとしたジョンは、キリルにそれを阻まれる。

ヴィゴの部下を次々と射殺してヨセフを追うジョンは、キリルの銃弾を受ける。

キリルと格闘になり傷を負ったジョンは、クラブを出てヨセフからの電話を受ける。

ヴィクターは死んだとヨセフに伝えたジョンは、高い代償になったと言って彼を脅す。

ホテルに戻ったジョンは、シャロンに医師(ランドール・ダク・キム)を呼んでもらい、わき腹の傷の治療を受ける。

休むことができないなら飲むようにと指示し、医師は薬をジョンに渡す。

その後、ビルの屋上に向かったマーカスは、ベッドに横たわるジョンを狙い、狙撃の準備をする。

枕を銃撃したマーカスは、ジョンに侵入者がいることを知らせる。

パーキンズの銃撃をかわしたジョンは、彼女に襲い掛かり格闘になる。

部屋を狙うマーカスは、パーキンズを撃つことができない。

パーキンズを叩きのめしたジョンは、シャロンから騒音の苦情を受ける。

逃げようとするパーキンズに銃を向けて脅したジョンは、”リトル・ロシア”の教会にヴィゴの個人資産が隠されていることを知る。

パーキンズを殴り気絶させたジョンは、現われた殺し屋のハリー(クラーク・ピーターズ)に、彼女の見張りを任せる。

薬を飲み教会に入ったジョンは、神父を銃撃して脅し、金庫に案内させる。

護衛を殺して神父に扉を開けさせたジョンは、その場にいた二人の女性を追い払う。

現金や資料などを燃やしたジョンは、その場を去る。

その後ジョンは、知らせを受けたヴィゴが教会に現れ、神父を殺す様子を見つめる。

拘束を逃れたパーキンズは、油断していたハリーに襲い掛かり、銃を奪って射殺する。

ヴィゴらを銃撃しながら迫るジョンだったが、捕らえられてしまう。

拘束されたジョンは、ヴィゴから、金品以外に街の権力者を脅せるものを燃やしたことを知らされる。

激怒するヴィゴはジョンを殴り、この世界はどこまでもつきまとう伝える。

自分たちは呪われているという考えに同感するジョンは、邪魔するなと言って、ヴィゴにヨセフの引き渡しを要求する。

たかが車と犬だと言われたジョンは、妻の死ですべてを失った自分の元に届いた犬は彼女の贈り物であり、孤独を忘れる希望を受け取ったとヴィゴに伝える。

それをヨセフが目の前で殺したと言って声を荒げるジョンは、元の自分に戻ると伝える。

殺されそうになったジョンは、マーカスの狙撃により拘束を逃れ、格闘になったキリルを殺してヴィゴを追う。

ヴィゴの車を銃撃して追い詰めたジョンは、ヨセフの居場所を教えれば自分は殺さないかと訊かれる。

それを約束したジョンは、ヴィゴに自分の暗殺を中止させて、ブルックリンの隠れ家を知る。

その場を襲撃したジョンは護衛を殺し、ヨセフを追い詰めて容赦なく射殺する。

その後、ホテルをチェックアウトするジョンは、昨晩の埋め合わせでウィンストンから贈られた車のキーをシャロンから受け取る。

マーカスに会ったジョンは、再び引退することをマーカスに伝える。

その様子をパーキンズが監視していた。

ヴィゴに捕らえられたマーカスは痛めつけられ、抵抗するものの、パーキンズに銃撃されヴィゴが止めを刺す。

裏切ったマーカスを殺したというヴィゴからの電話を受けたジョンは、マーカスの家に向かい、彼の死を確認する。

シャロンからの電話を受け、ウィンストンに呼び出されたパーキンズは、コンチネンタルの会員資格の失効を言い渡される。

パーキンズは射殺され、チャーリーに金貨を渡したウィンストンは後を任せる。

ウィンストンからの電話を受けたジョンは、ある男がヘリコプターで逃げようとしていると言われる。

ヴィゴを追ったジョンは彼の車に襲い掛かり、部下とアヴィを倒す。

雨の中、ヴィゴの運転する車に衝突されたジョンは、彼と一騎打ちになる。

ナイフでわき腹を刺されたジョンは、それを奪いヴィゴに突き刺し、また会おうと言ってその場を去る。

倉庫の前で目覚めたジョンは、動物病院に侵入し傷の手当てをして、その場にいた”ピットブル”を連れ帰る。

犬と共に家に向かうジョンは、ヘレンと最後にデートした遊歩道を通る。


解説 評価 感想

参考:
・「ジョン・ウィック」(2014)
・「ジョン・ウィック:チャプター2」(2017)
・「ジョン・ウィック:パラベラム」(2019)

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
元凄腕の殺し屋ジョナサン”ジョン”ウィックは、病に倒れた愛する妻ヘレンを亡くす。
生前のヘレンから贈られた子犬を受け取ったジョンは、それを孤独を忘れる希望と考え生きようとした。
ジョンの愛車マスタングに目を付けたロシアン・マフィアのヨセフらは、彼の家に侵入し痛めつけて犬を殺し車も奪う。
それを知ったヨセフの父で組織のボスであるヴィゴは、かつて仲間だったジョンの恐ろしさを知っているために手を打とうとする。
ヴィゴからの連絡を無視し復讐を誓ったジョンは、封印していた武器を手にし、闇の組織の拠点”コンチネンタル・ホテル”に向かい、ヨセフを捜し始めるのだが・・・。
__________

マトリックス」シリーズでキアヌ・リーブスのスタントを務めたチャド・スタエルスキの監督デビュー作品。

格闘家でもあるチャド・スタエルスキによる斬新なアクション・シーンは見もので、容赦なく敵を倒す主人公の凄まじい戦いぶりをが話題になった作品。

ある女性との出会いで裏社会から足を洗った元凄腕の殺し屋が、闇の世界に復活して復讐鬼となる姿を描くハードアクション。

北米興行収入は約4300万ドル、全世界では約8600とまずまず健闘し、批評家からは絶賛され続編が製作され、ヒットシリーズとなった。

闇の組織”コンチネンタル”の掟に従う殺し屋たちが、現実社会とはかけ離れた世界で生きる姿が実に興味深く描かれている。

作品に恵まれない時期を過ごした主演のキアヌ・リーブスは、本作により完全復活と言える活躍を見せ、闇の世界に生きる男を見事に演じ、凄まじいアクションをこなして熱演している。

息子(アルフィー・アレン)の命を狙う主人公の恐ろしさを知りながら対処するロシアン・マフィアのボス、ミカエル・ニクヴィスト、彼に雇われて主人公に襲い掛かる殺し屋エイドリアンヌ・パリッキ、主人公の妻ブリジット・モイナハン、ヴィゴ(ミカエル・ニクヴィスト)の右腕である弁護士ディーン・ウィンタース、闇の組織コンチネンタルを仕切る男を雰囲気ある演技で演ずるイアン・マクシェーン、組織に属する自動車工場のオーナーで主人公の友人ジョン・レグイザモ、主人公の親友であり彼を助ける殺し屋のウィレム・デフォー、闇の世界の掃除屋デヴィッド・パトリック・ケリー、主人公に敬意を表するコンチネンタル・ホテルのコンシェルジュ、ランス・レディック、ヨセフ(アルフィー・アレン)の友人兼ボディガードのトビー・レナード・ムーアとオマー・バーネア、主人公の友人であるバーテンダーのブリジット・リーガン、ヴィゴの部下ダニエル・バーンハード、護衛のキース・ジャーディン、主人公の友人である警官トーマス・サドスキー、主人公を治療する医師のランドール・ダク・キム、主人公の顔馴染みである殺し屋のクラーク・ピーターズ、主人公に見逃されるマフィアの護衛で巨漢のケビン・ナッシュなどが共演している。


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