某国の王女とホテルのベルボーイそして彼に惹かれる女性の恋を描く、監督リチャード・ソープ、主演ヘディ・ラマー、ロバート・ウォーカー、ジューン・アリソン、ラグス・ラグランド他共演のロマンチック・コメディ。 |
・ヘディ・ラマー / Hedy Lamarr / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・ソープ
製作:ジョー・パスターナク
脚本
リチャード・コネル
グラディス・レーマン
撮影:ハリー・ストラドリング
編集:ジョージ・ボエムラー
音楽:ジョージ・E・ストール
出演
ヴェロニカ王女:ヘディ・ラマー
ジミー・ドブソン:ロバート・ウォーカー
レスリー・オデール:ジューン・アリソン
ゾルタン・ファルディ男爵:カール・エズモンド
ゾーイ伯爵夫人:アグネス・ムーアヘッド
アルバート・ウィーヴァー:ラグス・ラグランド
パフィ:ルートヴィヒ・シュテッセル
エルフソン医師:ジョージ・クリーブランド
ポール・マクミラン:ワーナー・アンダーソン
ヤノス・ヴァン・ランコヴィッツ:コンスタンティン・シェイン
ハック:トム・トラウト ギャング
本人:ベン・レッシー
フェイ:パティ・ムーア
警官:エドワード・ガーガン
アメリカ 映画
配給 MGM
1945年製作 112分
公開
北米:1945年9月11日
日本:1950年10月7日
製作費 $1,157,000
■ ストーリー ■
ヨーロッパの某王国に、美しいヴェロニカ王女(ヘディ・ラマー)がいた。
ニューヨーク。
ホテルのベルボーイ、ジミー・ドブソン(ロバート・ウォーカー)は、友人でポーターのアルバート・ウィーヴァー(ラグス・ラグランド)と共に、街でギャングとトラブルを起こす。
アパートに戻ったジミーは、上の階に住む元ダンサーで、今は寝たきりの障害者レスリー・オデール(ジューン・アリソン)の部屋に向かう。
アルバートを呼んだジミーは、レスリーを連れて屋上に向かい、2人に頼まれて、おとぎ話の本を読んで聞かせる。
レスリーとアルバートはジミーの朗読に聞き入り、アパートの住人も屋上に集まる。
レスリーはジミーに惹かれていたが、彼はそれに気づいていなかった。
ヴェロニカが、6年前に恋に落ちたアメリカ人コラムニストを捜すために到着する。
おばのゾーイ伯爵夫人(アグネス・ムーアヘッド)と召使い頭パフィ(ルートヴィヒ・シュテッセル)に付き添われるヴェロニカは、ジミーのホテルに滞在することになる。
ゾーイは、コラムニストを捜そうとするヴェロニカに、身分違いだと言って諦めさせようとするが、彼女の気持ちは変わらなかった。
ゾルタン・ファルディ男爵(カール・エズモンド)から花が届き、ゾーイは、彼との結婚をヴェロニカに勧める。
そこにゾルタンが現れるが、ヴェロニカは、彼にゾーイの相手をさせて散歩に出かけようとする。
人目を避けるためにホテルの裏口から出ようとしたヴェロニカは、現われたジミーに、新人の従業員と間違えられる。
宿泊客の犬の散歩を頼まれていたジミーは、ヴェロニカと共にホテルを出て、彼女を誘いセントラル・パークに向かうのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
MGMのサイレント時代及び最盛期を支えたリチャード・ソープが監督し、主演はヘディ・ラマー、ロバート・ウォーカー、ジューン・アリソン、ラグス・ラグランドなどが共演した作品。
某国の王女とホテルのベルボーイそして彼に惹かれる女性の恋を描くロマンチック・コメディ。
本作がMGMでの最後の作品となったヘディ・ラマーは、出産を控えながらの撮影だった。
第二次大戦末期の状況下で撮影されたとは思えない、ハートフルで愉快な内容であり、あらゆる世代が楽しめる作品に仕上がっている。
主演のヘディ・ラマーは、かつて恋に落ちたコラムニストを捜す旅で様々な体験をする、美しい王女を魅力的に演じている。
陽気で心優しいホテルのベルボーイを好演するロバート・ウォーカー、彼に惹かれる障害を持つ女性で、笑顔が印象的なジューン・アリソン、王女に惹かれる男爵のカール・エズモンド、王女のおばアグネス・ムーアヘッド、ジミーの友人であるホテルのポーター、ラグス・ラグランド、王女に同行する召使い頭ルートヴィヒ・シュテッセル、レスリー(ジューン・アリソン)の主治医ジョージ・クリーブランド、王女が惹かれるコラムニストのワーナー・アンダーソン、王国の大使コンスタンティン・シェイン、ギャングのトム・トラウト、本人役でベン・レッシー、警官のエドワード・ガーガンなどが共演している。