1986年に発表された、ニコラス・ピレッジのノンフィクション小説”Wiseguy”を基に製作された作品。 ギャングに憧れて組織に入った少年が次第に頭角を現すものの・・・。 マフィアの内幕をドラマチックに描く、監督、脚本マーティン・スコセッシ、主演ロバート・デ・ニーロ、レイ・リオッタ、ジョー・ペシ、ロレイン・ブラッコ他共演のドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マーティン・スコセッシ
製作:アーウィン・ウィンクラー
原作:ニコラス・ピレッジ”Wiseguy”
脚本
ニコラス・ピレッジ
マーティン・スコセッシ
撮影:ミヒャエル・バルハウス
編集:セルマ・スクーンメイカー
音楽:クリストファー・S・ブルックス
出演
ジェームズ・コンウェイ/ジミー・バーク:ロバート・デ・ニーロ
ヘンリー・ヒル:レイ・リオッタ
トミー・デヴィート/トーマス・ディシモン:ジョー・ペシ
カレン・ヒル:ロレイン・ブラッコ
ポール・シセロ/ポール・ヴァリオ:ポール・ソルヴィノ
モリー/マーティン・クラグマン:チャック・ロー
パーネル”スタックス”エドワーズ:サミュエル・L・ジャクソン
サンディー:デビ・メイザー
ビリー・バッツ/ウィリアム・デヴィーノ:フランク・ヴィンセント
フランキー・カーボーン/アンジェロ・セペ:フランク・シヴェロ
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1990年製作 145分
公開
北米:1990年9月19日
日本:1990年10月13日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $46,836,390
■ アカデミー賞 ■
第63回アカデミー賞
・受賞
助演男優賞(ジョー・ペシ)
・ノミネート
作品・監督
助演女優(ロレイン・ブラッコ)
脚色・編集賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1955年ニューヨーク。
ギャングに憧れる12歳のヘンリー・ヒルは、街を仕切るポール”ポーリー”シセロ(ポール・ソルヴィノ)の弟の店でアルバイトを始める。
バイトといっても、シセロの手下の使い走りで、父親の反対などもあるが、ヘンリーは次第に認められ、誰もが一目置く存在になっていく。
やがてヘンリーは、20代にしてこの世界では伝説的な存在のジェームズ”ジミー”コンウェイ(ロバート・デ・ニーロ)に出会う。
ジミーは11歳で刑務所に入り、16歳で殺しを請け負い、 彼にとっては殺しはビジネスだった。
ポーリーはジミーを紹介されたにヘンリーは、やがて彼の下で働くようになる。
パクられても、決して仲間を裏切らないヘンリーは、ジミーらの信頼を得るようになる。
1963年。
ヘンリー(レイ・リオッタ)は、チンピラから成り上がったトミー・デヴィート(ジョー・ペシ)と組んで仕事をしていた。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1955年ニューヨーク。
ギャングに憧れる少年ヘンリー・ヒルは、街を仕切るボスのポールに気に入られ、次第に認められた彼は、誰もが一目置く存在になる。
その後ヘンリーは、この世界では伝説的な存在の、ジェームズ”ジミー”コンウェイに出会い、彼の下で働くようになる。
成人となったヘンリーは、チンピラ上がりの男トミーと組んで仕事をする傍ら、彼からカレンという女性を紹介され、やがて二人は愛し合うようになり、そして結婚する。
数年が経ち、トミーは、刑を終えて出所したばかりの、ガンヴィーノ・ファミリーの幹部バッツにからかわれて激高し、ジミーと二人で彼を半殺しにして、ヘンリーも加わり息の根を止めてしまう。
しかし、大物バッツを殺したのは、ファミリーにとって厄介な問題となる・・・。
__________
実在のギャングである、ヘンリー・ヒルを主人公にしたドラマで、残虐な殺害シーンなどが問題になった作品でもある。
第63回アカデミー賞では作品賞をはじめ6部門でノミネートされ、ジョー・ペシが助演男優賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
助演女優(ロレイン・ブラッコ)
脚色・編集賞
ヘンリー・ヒル以外は、役名が付いてはいるが、ほとんどが、実在のギャングがモデルとなっている。
ジミー・バーク:ロバート・デ・ニーロ
トーマス・ディシモン:ジョー・ペシ
ポール・ヴァリオ:ポール・ソルヴィノ
マーティン・クラグマン:チャック・ロー
ウィリアム・デヴィーノ:フランク・ヴィンセント
パーネル”スタックス”エドワーズ:サミュエル・L・ジャクソン
故郷ニューヨークを舞台にしたマーティン・スコセッシの意欲作で、多少どぎつい場面はあるが、彼独特の泥臭さを感じさせながらの、メリハリをつけた演出は見ものだ。
主演というより、大物役ではあるが主人公の引立て役に徹しているロバート・デ・ニーロは、画面上での存在感は相変わらず圧倒的だ。
この頃はまだ、メジャー作品でのキャリアも浅いレイ・リオッタは、幸福感を味わい苦悩し、そして挫折する主人公を好演し、無鉄砲な殺し屋を演じ、見事にアカデミー助演賞を獲得したジョー・ペシの、凄まじい演技も見応えがある。
同じくアカデミー助演賞候補になった、主人公の妻ロレイン・ブラッコ、正にはまり役で、迫力満点のファミリーのボス、ポール・ソルヴィノ、5大ファミリー、ガンヴィーノ・ファミリーの大物であるフランク・ヴィンセント、主人公の愛人役のデビ・メイザー、ジョー・ペシに銃殺されるサミュエル・L・ジャクソンが端役で出演している。