ゴーストバスターズ Ghostbusters (2016)

著書を売ったのが共同執筆者で旧友のアビー・イェーツ（メリッサ・マッカーシー）であることを知ったエリンは、彼女が超常現象の研究を続けるヒギンズ理化大学に向かう。

ランチを届ける中華料理店の店員ベニー（カラン・ソーニ）を待っていたアビーは、彼と同時に訪ねて来たエリンを歓迎する気になれない。

本の販売には自分の許可がいると言って、アビーの行為を批判したエリンだったが、まともに話を聞き入れてもらえない。

自分が著者だと大学側に知られたらテニュアが認めてもらえないと言うエリンは、本の内容に裏付けがないので知性を疑われると伝える。

そんな話よりも、ベニーが配達したスープの具のワンタンが少ないことが気になるアビーは、エリンを相手にしない。

その場にいたアビーの共同研究者ジリアン・ホルツマン（ケイト・マッキノン）に挨拶したエリンは、アビーから、二人で本の理論を実証しようとしていることを知らされる。

アビーとはまともな話ができないと判断したエリンは、その場を去ろうとする。

関係ない世界に進んだにも拘わらず、本のことを調べた理由をアビーから訊かれたエリンは、ゴーストが出た屋敷のことで訪ねて来た人がいると答える。

それがオルドリッジ邸だと知ったアビーは、ジリアンと共にその場に向かおうとする。

アビーから、オルドリッジ邸のマクレイヴに紹介してくれれば、テニュアが決まるまで本の販売中止は考えると言われたエリンは、二人と共に屋敷に向かう。

ギャレットから休館日だと言われたエリンは、二人をマルグレイヴに紹介したいと伝えるものの、彼は15年前に死んだことを知らされる。

エリンが会ったのはゴーストだと思い喜ぶアビーだったが、そこにマルグレイヴが現れ、ギャレットから、彼は亡くなったマルグレイヴの息子だと言われる。

ギャレットがゴーストを見たことを確認したアビーは、彼から鍵を受け取り屋敷に向かう。

それに付き合ったエリンは、床の粘る液体（スライム）と地下室のドアが開いたことに気づく。

それに驚くアビーだったが、エリンは、マルグレイヴかギャレットの仕業だと思う。

二人が通りに立っていることを確認したアビーは、メーターが反応して地下室内部が光ったためにカメラを向ける。

地下室から、かつて幽閉されたガートルードのゴーストが現れ、話しかけたエリンはスライムを浴びせられる。

ゴーストは外に飛び出し、本物のゴーストを見たエリンは、アビーとジリアンと共に興奮する。

その様子が”YouTube”にアップされてしまい、それを見たフィルモアはエリンを呼ぶ。

ゴーストの調査は学問と見なさないので、テニュアの審査など問題外だと伝えたフィルモアは、エリンを解雇してしまう。

アビーとジリアンの元に向かったエリンは、解雇されたことを二人に知らせる。

これはチャンスだと言うアビーは、ゴースト退治こそ自分達の求めるものだと考える。

トーマス・シャンクス学部長（スティーヴ・ヒギンズ）に会ったアビーらは、研究資金の話をするものの相手にされず、追放されてしまう。

ゴーストを見つけて捕獲し保管すると言うエリンの意見を聞いたアビーとジリアンは、機材を持ち出したことがシャンクスにバレてしまい、その場から逃げる。

”MTA”（メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ）の職員パティ・トラン（レスリー・ジョーンズ）は、ローワン・ノース（ニール・ケイシー）から声をかけられる。

第4の大変動により、自分達のような労働者は最期を迎えると意味不明な話をして去ったローワンが線路に入ったことを知ったパティは、彼を追った場所でゴーストを目撃して驚く。

メルカド・ホテル。
設備係のローワンは、霊視能力があることから子供時代にイジメられて原題にいたり、世の中に復讐を誓っていた。

拠点となる物件を捜したエリンらは、不動産業者（ケイティ・ディポルド）から元消防署を見せてもらう。

アビーとジリアンは気にいるものの、家賃が月に21000ドルだと知ったエリンは、その場を諦める。

安い物件を紹介してもらったエリンらは、ベニーの店の二階を借りてラボにすることにする。

事務員募集の広告を見て訪ねて来た青年ケヴィン・ベックマン（クリス・ヘムズワース）が気に入ったエリスは、アビーとジリアンと共に彼の面接する。

容姿はバツグンのケヴィンだったが、その間抜け度合いに驚いたアビーは、彼を気に入っているエリンが雇いたいと言うので反対する。

様子を見ることになり、ケヴィンを採用した三人は、その場で待っていたパティからゴーストを見たと言われる。

パティに案内されてゴーストを目撃した地下鉄に向かったエリンらは、その場の壁にスプレーで落書きするリーフ（ネイサン・コードリー）から、ゴーストを見たと言われる。

それを描いた絵を馬鹿げていると言ってリーフを相手にしないパティだったが、ジリアンはそれが気に入り写真に撮る。（それがゴーストバスターズのロゴになる）

線路に向かったエリンらは焼け焦げた跡などを見つけて、メーターが反応した直後に、パティが目撃したゴーストが現れる。

プロトンビームをゴーストに向けて発射したエリンらだったが、電車が来てしまう。

ゴーストは電車に衝突して粉砕し、スライム状になる。

その後アビーは、映像をネット上にアップしても偽物だとしか思ってもらえないため、ゴーストを捕獲して本物だと証明しようとする。

現場から回収してきた物を調べたアビーは、それが地下鉄にはない、何らかの装置の破片だと考える。

地下鉄で怪しげな男が意味不明な話をしたことを聞いていたエリンは、パティから、その男が”第4の大変動”だと言っていたことを知らされる。

ゴーストに興味を持ったパティは、チームに加わることを希望する。

アビーらが、役に立たない間抜けなケヴィンを雇ったことに呆れるパティは、科学的調査はエリンらに任せ、街のことに詳しい自分をアピールする。

更にパティは、叔父の車があるので機材も運べると伝える。

採用されたパティは喜び、早速、車を手配するが、それは霊柩車だった。

驚くアビーらにパティは、叔父は葬儀屋だと言って納得させる。

その後4人は、試作品のプロトンパックとビームをテストする。

パティから高校時代のことを訊かれたエリンは、転校してきたアビーとゴーストのことで盛り上がるものの、他の生徒達には相手にされなかったことを話す。

亡くなった近所の老婦人のゴーストを見た経験があるエリンは、それが知られて同級生から馬鹿にされ、アビーだけが味方だったとジリアンとパティに伝える。

ストーンブルック・シアター。
オジー・オズボーンが主催するロック・フェスティバルが開催され、その場にローワンが現れる。

地下鉄のゴーストの件が、テレビ・ニュースでパット・キアーナンにより伝えられ、それを喜ぶエリンらは、自分達が勝手に”ゴーストバスターズ”と名付けられたことに驚く。

インタビューを受けたマーティン・ハイス博士（ビル・マーレイ）は、映像の超常現象は偽物だと断言する。

納得いかないエリンは、ゴーストを捕らえてラボに運び本物だと証明しようとする。

そこに、ストーンブルック・シアターにゴーストが出たと言う連絡が入り、エリンらは出動する。

ジリアンが塗装をしてロゴマークも付けた車に乗った4人は現場に到着し、ユニフォームを着てプロトンパックを背負い劇場内に向かう。

支配人のジョナサン（マイケル・マクドナルド）に迎えられた”ゴーストバスターズ”は、ゴーストを探す。

メーターが反応して、アビーがある装置を見つける。

パティを追ってきたマネキンにゴーストが憑依していることを知った4人は、ビームを発射する。

マネキンから姿を変えたゴーストは逃げ去り、4人はそれを追う。

ゴーストはステージに向かうものの、観客は演出だと思う。

ビームでゴーストを捕らえた4人は、それを捕獲することに成功し、観客とオジー・オズボーンは興奮する。

ゴーストバスターズは一気に注目され、それを知ったローワンは、”レイライン/直線路に渦を起こしてバリアを破れ”とつぶやきながら対抗策を考える。

その後、ラボに現れたハイスから、ゴーストを捕らえるふりをしている理由を訊かれたエリンらは、ゴーストを捕獲した事実を伝える。

ハイスからゴーストを見たいと言われるものの、それを断ったエリンは挑発されて苛立つ。

ゴーストを見せようとするエリンはアビーに制止されるものの、保管器を開けてしまう。

飛び出したゴーストは、ハイスと共に窓を突き破って逃げ去る。

通りは騒ぎとなり、駆け付けたスティーヴンソン巡査（トビー・ハス）は、アビーらからゴーストの説明を受ける。

そこに、国土安全保障省の捜査官ホーキンス（マイケル・ケネス・ウィリアムズ）とローク（マット・ウォルシュ）が現れ、アビーらはブラッドリー市長（アンディ・ガルシア）の元に連れて行かれる。

ブラッドリーに迎えられたアビーらは、市長秘書のジェニファー・リンチ（セシリー・ストロング）から、調査をしていたことを知らされる。

何をしていたのかを訊かれたエリンは、何者かが超常現象を起こす装置を作っているとブラッドリーに答える。

アビーから、大規模な事件に発展する可能性も指摘されたブラッドリーは、政府が対処するので手を引くようにと伝える。

市民がパニックを起こすことを恐れるブラッドリーは、4人が体験したことを作り話にする考えを伝えて、反論は聞こうとせずに彼女らを帰す。

失意の4人だったが、ジリアンが開発した武器を路地で試す。

その後リンチは、記者達の前でゴーストバスターズを詐欺師呼ばわりして非難するが、アビーは仕事を続けようとする。

アビーがネットで調べた超常現象が起きている場所を地図でチェックしたエリンは、それを結ぶとレイラインになることに気づく。

それは地球上を走る未知のエネルギー・ラインで、交点がパワースポットになり、誰かが渦巻きを作ろうとしているとエリンは考える。

強力なマシンでバリアを破れば穴が開いてしまうと言うアビーの話を、こちらの世界はあちらの世界に破壊されてしまうとジリアンが補足する。

アビーは、そのことをホーキンスに知らせようとする。

交点の場所がメルカド・ホテルだと知ったパティは、かつてその場で先住民の大虐殺が起きていることを話しながら、ホテルのサイト画像に大変動の話をしていた男（ローワン）が映っていることに気づく。

出動したゴーストバスターズはメルカド・ホテルに向かい、受付のヴァネッサ（アニー・ポッツ）から、設備係の居場所を訊く。

ヴァネッサから、気味の悪い設備係を追い出したほしいと言われたアビーらは、地下に向かう。

街にゴーストを解放する準備をするローワンを見つけたアビーらは、世の中に復讐しようとする彼の計画を知る。

アビーに説得されたローワンだったが、自ら命を絶つ。

その場の捜査が始まり、ローワンの考えが自分達と変わりないことに気づいたアビーは、彼が”過去からのゴースト”を愛読していたことを知る。

現れたリンチやホーキンスとロークから感謝されたアビーらだったが、逮捕されたふりをするようにと言われてその場を去る。

地下の捜査は終了するが、アビーが置き忘れたメーターが反応する。

アパートに戻り、ローワンの本をチェックしていたエリンは、彼の計画が今後も進行することに気づく。

一人でラボにいたアビーは、現れたローワンのゴーストが憑依してしまう。

アビーに電話をしたエリンは、ローワンの自殺は計画的だったことをメッセージに残し、ブラッドリーの元に向かおうとする。

ジリアンに襲い掛かったアビーは、窓を破って彼女を落とそうとするが、パティが助けようとする。

パティに殴られたアビーは、ゴーストが逃げ去ったために正気に戻る。

そこにケヴィンがバイクで現れ、ゴーストに憑依された彼は走り去る。

食事中のブラッドリーとリンチに、ゴーストが押し寄せるので避難するようにと伝えたエリンだったが、信じてもらえずにその場から連れ出される。

メルカド・ホテルの地下に向かったケヴィンは、見張っていた二人の警官を叩きめし、ローワンの装置を作動させてゴーストを解放してしまう。

街中にゴーストが現れて大混乱が起き、その様子を見たエリンは驚く。

騒ぎに気づいたアビーらは、緊急出動する。

チャイナタウンのラボに戻ろうとしたエリンはタクシーを止めるが、運転手（ダン・エイクロイド）から、その場に向かうことを拒まれる。

道路が塞がれたために前に進めないアビーらは、その場にいたスライマーに車を奪われてしまう。

車を追ったアビーらは、巨大なマシュマロマンに押しつぶされ身動きができなくなる。

その場に現れたエリンが、ジリアンから渡されていたアーミーナイフでマシュマロマンを破裂させて三人を助ける。

アビーらは、ニューヨークを救って、ケヴィンをゴーストから取り戻そうとする。

軍隊や警官の前に現れたケヴィンは、彼らの動きを止める。

アビーらだけが立ち向かい、次々とゴーストを倒す。

ケヴィンから離れたローワンのゴーストは、ゴーストバスターズのロゴのゴーストとなり、巨大化して街を破壊し始める。

渦を反転させようとするエリンらは、スライマーが奪った車の屋根に積まれている核兵器を使い、ゴーストを渦に吸い込ませようとする。

4人はそれに成功し、街中のゴーストは渦に吸い込まれる。

巨大ゴーストと共に渦に吸い込まれたアビーを救うために、エリンが体にワイヤーをつけて渦に飛び込む。

アビーを救ったエリンは、ジリアンとパティに引き戻される。

渦は消え去り、喜んだエリンとアビーだったが、髪の毛が白髪になっていた。

サンドイッチを食べながら間抜けな話をするケヴィンに呆れる4人だったが、今後も彼と共に助け合っていくことで意見は一致する。

その後、ロザンナ・スコットとグレッグ・ケリーが事件について報道し、ブラッドリーはパット・キアーナンのインタビューを受ける。

天気予報を伝えるアル・ローカーは、多数の目撃者がいるにも拘わらず、今回の騒ぎはゴーストではないと政府が主張していることを伝える。

カフェでリンチと待ち合わせたアビーらは、今後も研究を続けるための資金提供を提案され、要望には何にでも応えると言われる。

元消防署を借りた4人は、ゴーストバスターズの新ラボに引っ越すことになる。

パティの叔父ビル・ジェンキンス（アーニー・ハドソン）は、霊柩車を返すようにと彼女に迫る。

今回の活躍に対してのサービスで、スープにワンタンばかり入れたベニーは、アビーから詰め過ぎだと言われる。

ケヴィンの電話の対応も、少しはまともになる。

新たなゴースト捕獲ユニットを開発しようとするジリアンは、恩師のレベッカ・ゴーリン（シガニー・ウィーバー）をアビーとエリンに紹介する。

パティに呼ばれて屋上に向かったアビーらは、ビルにライトアップされる”I ♥ GB”などを見ながら、自分達に市民が感謝していることを知る。

あるテープの音をチェックしていたパティは、気になる言葉が聴こえる。

何が聴こえたのか尋ねたエリンは、パティから”ズールって何？”と訊かれる。