超常現象の研究を続ける落ちこぼれ科学者3人が突如として現れたゴーストに立ち向かう姿を描く、コメディ映画の快作にしてアイヴァン・ライトマン(製作、監督))の出世作。 主演ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス、シガニー・ウィーバー、リック・モラニス共演による爆笑コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:アイヴァン・ライトマン
製作:アイヴァン・ライトマン
製作総指揮:バーニー・ブリルスタイン
脚本:
ダン・エイクロイド
ハロルド・ライミス
編集
シェルドン・カーン
デイヴィッド・ブリューイット
撮影:ラズロ・コヴァックス
視覚効果監修:リチャード・エドランド
音楽:エルマー・バーンスタイン
主題歌:レイ・パーカーJr.
出演
ピーター・ヴェンクマン博士: ビル・マーレイ
レイモンド・スタンツ博士:ダン・エイクロイド
イゴン・スペングラー博士:ハロルド・ライミス
デイナ・バレット:シガニー・ウィーバー
ルイス・タリー:リック・モラニス
ジャニーン・メルニッツ:アニー・ポッツ
ウィンストン・ゼドモア:アーニー・ハドソン
ウォルター・ペック:ウィリアム・アザートン
レニー市長:デヴィッド・マーギュリーズ
ゴーザ:スラビトザ・ジャバン/パッディ・エドワーズ(声)
アリス/図書館職員:アリス・ドラモンド
ズール/スライマー:アイヴァン・ライトマン
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1984年製作 105分
公開
北米:1984年6月8日
日本:1984年12月22日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $238,632,120
世界 $291,632,120
■ アカデミー賞 ■
第57回アカデミー賞
・ノミネート
歌曲・特殊効果賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
”ニューヨーク公共図書館”の職員アリス(アリス・ドラモンド)の目の前で異常現象が起きる。
コロンビア大学。
超常現象を研究する科学者で、女性に目のないピーター・ヴェンクマン(ビル・マーレイ)は、同僚のレイモンド・スタンツ(ダン・エイクロイド)から図書館の事件を聞く。
女学生を口説こうとしていたヴェンクマンだったが、仕方なく、スタンツと、同じく同僚のイゴン・スペングラー(ハロルド・レイミス)の待つ図書館に向かう。
卒倒して意識を取り戻したアリスから、事情を聞いていた三人は、現象の反応を追ってその現場を調べる。
確かにゴーストとは接触したものの、価値のない研究を続ける三人は、大学から追放されてしまう。
そこで三人は、銀行から融資を受け、廃墟となった消防署をオフィス兼本部として、”ゴーストバスターズ”(幽霊退治)を開業する。
その頃、チェリストのデイナ・バレット(シガニー・ウィーヴァー)の高級アパートで超常現象が起き、冷蔵庫の中で、”ズール”(アイヴァン・ライトマン)という叫び声が響き渡る。 ヴェンクマンらは、テレビCMを打ち、秘書のジャニーン・メルニッツ(アニー・ポッツ)まで雇うのだが、仕事の依頼は全くなかった。 そこに、超常現象で悩むデイナが、第一号のお客として現れる。 デイナのアパートを調べたヴェンクマンは、何も異常が見られなかったために、ゴースト調査どころか彼女を口説こうとして追い出されてしまう。 その夜、結局はデイナの仕事しかないことで落胆する三人に、高級ホテルから、ゴースト出現の一報が入る。 早速、出動した三人は、ゴーストのスライマー(アイヴァン・ライトマン)を発見し、見事に捕獲に成功する。 それがきっかけとなり、”ゴーストバスターズ”の名は街中に知れ渡り、ゴースト騒動に揺れるニューヨークで、彼らの商売は大ブレイクする。 そして、寝る間も惜しんで働く三人は、職を求めて現れたウィンストン・ゼドモア(アーニー・ハドソン)を仲間に加えることになる。 その活躍を見て、彼らを見直していたデイナは、現れたヴェンクマンの誘いを受ける。 忙しさもピークのある日、”ゴーストバスターズ”のオフィスに、環境保護局からウォルター・ペック(ウィリアム・アザートン)が現れ、ヴェンクマンらをペテン師扱いする。 その頃、デイナはアパートでズールに襲われ、”門の神・ズール”に変身してしまう。 また、デイナの隣人で、彼女に好意を持つルイス・タリー(リック・モラニス)は、”鍵の神・ヴィンツ”にとり憑かれてしまうものの、彼はゴーストバスターズのオフィスで保護される。 デイナのアパートに向かったヴェンクマンは、彼女の異変に気づき、タリーの話を聞いていたスペングラーに電話をする。 そしてヴェンクマンらは、ズールとヴィンツが交わった時、悪魔が世界を支配することを知る。 翌日、再びペックが現れ、強引に”ゴーストバスターズ”のゴースト捕獲庫の電源を切ってしまい、街中にゴーストが逃げ出してしまう。 警察に逮捕されてしまった4人だったが、スタンツは、デイナのアパートの構造に注目する。 そのアパート全体がアンテナの役目をしていて、霊を引き寄せるために意図的に建てられたことを、スタンツは仲間に説明する。 そこに、レニー市長(デヴィッド・マーギュリーズ)からの要請が入り、4人は、パニック状態のニューヨークを救うために釈放される。 同じ頃、デイナとタリーが、アパートでついに接触してしまう。 市庁舎で4人の意見は市長に通り、それに反発するペックは追い払われる。 そして、民衆の声援を受けながら、4人はデイナとタリーのいるアパートに向かう。 アパートの最上階から外に出た4人は、現れた破壊の神”ゴーザ”(スラビトザ・ジャバン/パッディ・エドワーズ:声)に、この世の終わり、破壊する者の形を想像するように告げられる。 しかし、スタンツが想像した巨大なマシュマロマンが出現してしまいアパートを襲う。 4人は、最後の手段でレーザーを交差させ、ゴーザとマシュマロマンを退治することに成功する。 デイナとタリー正気を取り戻し、ニューヨークを救った4人は、ヒーローとして市民から大喝采を受ける。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ゴーストバスターズ」(1984)
・「ゴーストバスターズ2」(1989)
・「ゴーストバスターズ」(2016)
・「ゴーストバスターズ/アフターライフ」(2021)
*(簡略ストー リー)
大都会ニューヨークに、ゴーストが出現する。
超常現象研究家の科学者ヴェンクマン、スタンツ、スペングラーの三人は、早速その調査に向かいゴーストと接触する。
しかし、彼らの研究は打ち切られ、大学から追放されてしまう。
そこで三人は、自分達の特技を生かし、”ゴーストバスターズ”(幽霊退治)を開業する。
しかし、全く仕事の依頼はなく、三人は途方に暮れてしまう。
そんな時、高級マンションに住むデイナの部屋で異常現象が起き、彼女は”ゴーストバスターズ”に調査を依頼するのだが・・・。
__________
”幽霊退治”という古風なテーマを、抜群のユーモアセンスとナンセンスなギャグで笑わせてくれる、見事なSFXも楽しめる娯楽作品の決定版。
全世界約3億ドル(80%が北米)に迫る興行収入を上げ、その年のNo.1ヒットとなるが、アメリカ以外ではほとんどウケなかった作品でもある。
*
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $238,632,120
世界 $291,632,120
第57回アカデミー賞では、歌曲、特殊効果賞にノミネートされた。
当時ビルボードのヒットチャートNo.1を独走した、レイ・パーカーJr.の主題歌も最高!!
*
音楽は、大御所エルマー・バーンスタインが担当しているところも注目だ。
世間から、大きく外れた雰囲気のナンセンスな集団”ゴーストバスターズ”、しかし、あのシンプル且つインパクトのあるロゴマークやユニフォーム姿等が、ハイセンスなニューヨークにマッチしていて、とにかくお洒落だ。
やや子供っぽいが、特殊効果を駆使したゴースト達も愛嬌があり、巨大マシュマロマンがまた実に可愛い!!
笑いを誘うビル・マーレーのとぼけた演技、真面目なところがまた実に可笑しいダン・エイクロイドとハロルド・ライミス、バランスのとれたデコボコ・トリオのやり取りは最高に笑える。
またシガニー・ウィーバーやリック・モラニス、秘書アニー・ポッツらの芸達者ぶり、途中で加わるアーニー・ハドソンも、”科学者”達に臆することないサポート役でいい味を出している。
環境保護局の役人ウィリアム・アザートン、市長デヴィッド・マーギュリーズ、ゴーザのスラビトザ・ジャバン/パッディ・エドワーズ(声)、図書館職員アリス・ドラモンド、ズール/スライマーの声アイヴァン・ライトマン、そして、”ラリー・キング・ライブ”(1985~)がまだ始まっていないラリー・キングも端役出演している。