トゥームストーンの保安官になったワイアット・アープとドク・ホリデイの友情と悪党たちとの戦いを描く、監督アラン・ドワン、主演ランドルフ・スコット、シーザー・ロメロ、ビニー・バーンズ、ジョン・キャラダイン他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督:アラン・ドワン
製作総指揮:ソル・M・ワーツェル
原作:スチュアート・N・レイク”Wyatt Earp: Frontier Marshal”
脚本:サム・ヘルマン
撮影:チャールズ・クラーク
編集:フレッド・アレン
出演
ワイアット・アープ:ランドルフ・スコット
サラ・アレン:ナンシー・ケリー
ドク・ホリデイ:シーザー・ロメロ
ジェリー:ビニー・バーンズ
ベン・カーター:ジョン・キャラダイン
ダン・ブラックモア:エドワード・ノリス
エディ・フォイ:エディ・フォイJr.
連邦保安官:ウォード・ボンド
プリングル:ロン・チェイニーJr.
ピート:クリス=ピン・マーティン
カーリー・ビル:ジョー・ソーヤー
デイヴ・ホール:デル・ヘンダーソン
ヘンダーソン市長:ハリー・ヘイデン
パブロ:ヴァントーラ・イバラ
インディアン・チャーリー:チャールズ・スティーブンス
バック・ニュートン:トム・タイラー(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1939年製作 71分
公開
北米:1939年7月28日
日本:未公開
■ ストーリー ■
アリゾナ準州、トゥームストーン。
ベン・カーター(ジョン・キャラダイン)が経営する酒場で、酔ったインディアン・チャーリー(チャールズ・スティーブンス)が銃を乱射する。
近寄るのが危険だと言う連邦保安官(ウォード・ボンド)は、それを止めようとしない。
ホテルの宿泊客ワイアット・アープ(ランドルフ・スコット)にバッジを渡したヘンダーソン市長(ハリー・ヘイデン)は、インディアン・チャーリーを銃撃して捕えた彼に感謝する。
アープはヘンダーソンにバッジを返し、月500ドルの報酬も断る。
その後、カーターの手下であるカーリー・ビル(ジョー・ソーヤー)らが、アープを連れて郊外に向かい彼を袋叩きにする。
町に戻ったアープは、ヘンダーソンを起こして保安官になることを伝え、酒場にいたビルらを郊外に連れていく。
ビルを叩きのめしたアープは、仲間を脅して町に戻る。
その後、酒場のダンサーのジェリー(ビニー・バーンズ)は、ギャンブラーのダン・ブラックモア(エドワード・ノリス)のイカサマに手を貸そうとしたため、アープに懲らしめられる。
アープに腹を立てたジェリーは、現れた愛人ドク・ホリデイ(シーザー・ロメロ)にアープのことを話す。
ドクはアープを牽制するが、戦う相手ではないことを互いに判断し、話が合う彼とほのかな友情が芽生える。
肺病を患うドクは、恋人のサラ・アレン(ナンシー・ケリー)が町に着いたことで動揺し、断っていた酒を飲んで酔う。
アープとドクの関係が不満なジェリーは、金塊を駅馬車で運ぶ情報をカーターに伝える。
アープとドクが護衛で乗り込んだ駅馬車は、カーターの一味に襲われる。
ドクは負傷するが、襲撃を逃れたアープは町に戻る。
サラに手当されたドクは、余命短いために彼女を幸せにはできないことで苦悩する。
カーター側との対立が激化する中、アープはヘンダーソンと対策を考えるのだが・・・。
1931年に発表された、スチュアート・N・レイクの小説”Wyatt Earp: Frontier Marshal”を基に製作された作品。
サイレント時代から多くの作品を手がけたアラン・ドワンが監督し、ランドルフ・スコット、シーザー・ロメロ、ビニー・バーンズ、ジョン・キャラダインらが共演した作品。
トゥームストーンの保安官になったワイアット・アープとドク・ホリデイの友情と悪党たちとの戦いを描く西部劇。
西部開拓史上に名高いワイアット・アープとドク・ホリデイの関係を、事実を基にして描かれた物語。
とは言っても、ドク・ホリデイの亡くなり方や、ラストで登場する彼の墓石の誕生日と没時の日付は誤りであり、史実に忠実に沿った内容ではない。
それでも、ワイアット・アープとカーリー・ビルが対決する場所が”O.K. Corral”(Corralは牧場ではなく家畜の囲い)だったり、ドク・ホリデイが埋葬された墓場として”Boot Hill”するのは西部劇ファンには嬉しい。
また、ドク・ホリデイと関係する女性とのエピソードなども、「荒野の決闘」(1946)や「OK牧場の決斗」(1957)でもお馴染みだ。
主演のランドルフ・スコットは、他を圧倒する威圧感で、町の治安を守るワイアット・アープを雰囲気ある演技で熱演している。
悪党のような雰囲気で登場するものの、ワイアット・アープとの友情も芽生えるドク・ホリデイ役のシーザー・ロメロ、その恋人ナンシー・ケリー、トラブルの原因を作るドク・ホリデイに惹かれる酒場の女ビニー・バーンズ、悪党を率いる酒場の経営者ジョン・キャラダイン、ギャンブラーのエドワード・ノリス、ヴォードヴィルのエディ・フォイを演ずる息子のエディ・フォイJr.、冒頭で解雇される連邦保安官のウォード・ボンド、カーター(ジョン・キャラダイン)の手下ロン・チェイニーJr.、カーリー・ビルのジョー・ソーヤー、トム・タイラー、チャールズ・スティーブンス、酒場のバーテンダー役クリス=ピン・マーティン、その息子ヴァントーラ・イバラ、市長のハリー・ヘイデン他デル・ヘンダーソンなどが共演している。